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「僕はビートルズ(かわぐちかいじ/モーニング連載中)」と、この国の創作への絶望と [徒然なるままに]

最初にお断りしておきます。

現在、週刊モーニングで連載中の「かわぐちかいじ」による
「僕はビートルズ(第一回MANNGA大賞受賞作が原作の漫画化)」について、
本作を素直にお楽しみの方は、私のこの記事は非常に不愉快であることと思われます。

本来「他人が好き」というものについて否定する事は、私自身にとっても、多大な苦痛を伴う行為です。
よって、それを記事にすること自体、かつてない負担であったことも併せてここにあらかじめ明記させていただきます。


それでも、この作品を楽しんでおられる方がいらっしゃることを分かった上で、そして、己の苦痛を覚えてもなお、
『この作品への好悪そのものとは別の観点』から、少なくとも私は、この作品の発表を雑誌モーニングで垣間見たことにより、多大なる精神的苦痛を覚えたこと。
及び、これが「講談社」という日本を代表する出版社によって発行されたという事実そのものが、『この国はもはや根底から何かが腐り果て、そして、それは復旧不可能なほどではない』かという深い絶望ことの象徴であったことをあえて申し上げたいと思います。


なお、最後までお読みいただいた上で、異論反論がございます方は、どうぞ受け容れさせていただきますので、コメントでもメールでも構いませんので、忌憚のないご意見をお待ちしております。

ただし、その際は、あくまでも分かり易い日本語で論理的な反論文・意見文であることをお願い致します。

単なる匿名による「例:わっかんね~よ、ばっかじゃねえ?」というような、『この文章だけでは、書き手の趣旨が皆目不明な単純な嫌がらせ的な書き込み』については、「意見」とは評価不可能ですので削除させていただきます。その点を、覚悟の上のものを期待します。



さて、改めて「僕はビートルズ」についてですが、あらすじは「ビートルズファンのコピーバンドをやっていた高校生がタイムスリップし、ビートルズのリヴァプールでのデビューの半年前の時代に自分達がやってきたことを、神の啓示のように感じ、自分達こそがビートルズになるのだ。と、日本の音楽関係者を巻き込みながら、ビートルズの歌を自分達のオリジナルソングとして発表しようとする」というものです。


この段階で
①前作「ジパング」で、結局、タイムスリップの設定の意味を最後まで活かしきれず、ラストは何が言いたかったのかさえ分からないオチになったことに懲りない、かわぐちかいじという漫画家へ嫌悪感を覚えたのは、単なる私の感覚なので、これはそれぞれ評価が分かれると認識しました。

②しかし、「ビートルズがあと半年でデビューし、そして、その後世界を巻き込む革命的な音楽活動をする」ということを知っている上で、「まだビートルズは、世界にデビューしていない。今なら、自分達がビートルズになれる」と考える人間を主人公に据えている点が、「つまり、盗作者が主人公の作品なのか?」と、首を傾げたのが、最初の頃の印象でした。


もちろん「盗作者」を主人公にするという作品が世の中にあっても構わないと思います。
そういうある意味「悪」を主人公にする毒のような作品の視点が面白いというならば、面白いともいえなくもないでしょう。



しかし、私を苦しめた最大の問題は、この漫画の良し悪しでもなければ、主人公が「盗作者」であることでもありませんでした。


私をじわじわと絶望のどん底まで陥れるほどの「毒」は、この作品を「講談社」という、日本を代表する出版社、つまりは、本来「創作者を発掘し、育成し、そして保護し、良い作品があればそれを皆に広めていく役割を果たすことで成り立っている組織」が、「他人が作ったものであっても、その他人が発表する前であれば、その他人が作ったものを自分が作ったと『先に発表すれば勝ち』ではないか、というスタンスの作品を、何ら悩みもなく大部数の雑誌であるモーニングという媒体で発表することを許し、むしろ、喧伝しているという点だったのです。


言い換えれば、「他者が作ったものであろうと、それが未発表段階なら、先に発表した者に権利はある!」と講談社が高らかに宣言した作品だとしか思えない点が、私を打ちのめし、そして、この国における創作には未来はないのではないのではないかと、言葉を失うほどの苦しさをもたらしたのです。


確かに、一度発表された作品は、音楽であれ、絵であれ、文章であれ、どんなものでも「発表された以上は、作者の手を離れ、受け止める側のものになる」という点は、その通りです。


よって、ビートルズのコピーバンドの彼らが、21世紀で、ビートルズの音楽を追及するだけなら、何の問題もない話だと思います。


ですが、講談社の方は誰も思わなかったのでしょうか?

この作品の世界には、前提として「ビートルズがいる」ということのようですから(そもそも、存在していないとしても問題なのですが・・・・)、自分達が発表する前に、自分達が考えていた歌や曲、果ては、まだこの時点では作ってさえいないけれども、将来ひらめいたはずの「音楽」が歌詞もギターの音も全て同じものが「先」に「日本」などという英国人からすれば、格下と思っている国から発表されているのを知ったら、この世界でのビートルズは、「自分達の存在意義」を完全に見失うという可能性を。


もしかしたら、逆に、ビートルズの彼らは、この「僕はビートルズ」の主人公達が出したレコードを聴いたら、『あ! 俺たちこういう音楽やりたかったんだ!!!』と感激さえするかもしれません。


まだ漠然としていた中で、誰かがもうすでに自分達が目指したものはやっているということを知ったとしたら?


当然ですが、ビートルズの彼らは、魂を削ってまでの熱い歌を作ることはやめてしまうでしょう。


だって、自分が歌わなくても、世の中には自分達が目指していたものがすでに存在しているのですから、その後にその類似作品を作ることに何の意味があるかと思うことでしょう。


さすがに、タイムスリップなどということは思いつかないでしょうから「盗作」の可能性は思いつきもしないであろうこの世界のビートルズ達の運命はどうなるのか?


創作とは微妙で繊細なものです。
自分達の目指したものが「東洋の日本人がもうやっていること」と知ってしまったら、やる気が続くものでしょうか?

しかも気色悪いほど、まるで盗作されたようにそっくりなものがあるとしたら・・・・・(現実世界だと、単に、気味が悪いぐらいに類似した作品があると思ったら、本当に自分が発表したけれど売れなかった作品の盗作だったとか、実際にありますが)

この「タイムスリップ」をかませているばあいは、盗作を疑おうにも疑えないので、単に「なんだ自分達が燃えていたものは誰かがもう先にやっていたんだ・・・」とがっかりするか、逆に、「もうやってる奴がいるぜ!」と喜ぶ(?)かのいずれかでしょう。

いずれにせよ、自分達がやろうとしたものがすでに存在している場合、ビートルズは音楽活動をする意味を失うことになり、この世界ではビートルズは消えてしまうわけです。
タイムスリップしたコピーバンドだけが「ビートルズ」が作るはずだった作品を全部自分達のオリジナルとして残そうとするだけで。


つまり、このタイムスリップストーリーは、「ビートルズの彼らの音楽活動の魂も思いも何もかもを否定し、彼らが音楽活動そのものができなくなる」ことに帰結する毒を孕んでいるのです。


実際、盗作された作家、作曲家、漫画家、芸術家・・・・皆、それが「盗作なのだ!」と証明できる場合ならともかく、そうでない場合は、現実世界では泣き寝入りです。

泣き寝入りだけではなく、世の中そのものへの不信感や、己の芸術性そのものへの自信喪失、結果としてその誰かが盗作などということさえしなければ、世界に残るような作品ができた可能性さえも潰すほどの毒。

「盗作」とはそういう「猛毒」なのです。


創作した人の心も思いも何も思いやらない「儲けたい」だけの人々による創作者に対するおそるべき猛毒。

実際、盗作騒ぎに巻き込まれた創作者は、仮に裁判に勝っても「次の創作ができなくなる」ことなどいくらでもあります。

そういうデリケートで、命そのもののように創作者が大切にしている魂の具現化という「作品」を盗む。
その強烈な毒を、誰も考えていないストーリーを何故、講談社はOKとしたのか?
出版社とは、そうしたデリケートな創作者を保護する存在ではなかったのか?




モーニング編集部の方は、当然、世界的にビッグネームの「ビートルズ」を扱う以上、もろもろの権利関係の調整が必要になる可能性があるとの認識で企画したはずでしょう。
ですから、罪は、単に漫画の原作者や、漫画家のかわぐちかいじや、企画したモーニング編集部だけではなく、講談社そのもの、更にはこの作品についてなんら批判すらない「他のメディア」も含め、この作品を許容する日本の出版業界そのものにあるように思えてなりません。


だからこそ、絶望したのです。

何故、誰も疑問に思わないのかと。


ビートルズに憧れるのと、ビートルズに憧れてその彼らの音楽を追及していくのと、「自分達がビートルズの音楽の本当の作者なのだ」と名乗るのとでは、根本的に違うとは、誰も思わないのでしょうか?

所詮、コピーバンドにしかすぎない主人公達は、当たり前ですが、何もかもがビートルズの模倣であって、オリジナルのビートルズメンバーが探して創りあげた「音」や「歌」に至った苦悩、葛藤、あるいは偶然の出会い、人生、思い、何もかもそうした基盤なしでやっているのですから、お気楽なものです。

カラオケで歌うなり、趣味でバンドするなり、21世紀でビートルズを追及していればいいだけじゃないですか。

本当に、「ビートルズ」が好きならば・・・オリジナルより半年早く自分達のオリジナルですなどと発表しないでしょう。


それがどれだけ、ビートルズそのものへの冒涜であるか。
その自覚さえない作品は、毒でしかありません。


こんな作品を掲載する講談社にも、許容する日本社会にも、何もかも絶望しか覚えない作品です。


そして、この毒は見事に私に直撃しました。


「こんな日本で、どんな言葉を紡ごうと無駄だ」と。
何を言おうと、「盗作さえOK」と大手出版社のお墨付きな社会。


「盗作」が何故、許されないのか?

最大の理由は、「著作権違反」などという小さなことではありません。
オリジナルを創作した創作者の心を折ってしまう行為だからです。

そして、ひょっとしたらもっともっといろんな作品をつくってくれたかもしれない創作さえできなくなる可能性が、極めて高いからです。


違うでしょうか?


少なくとも私はそう思います。


なお、前の記事で語っております「大魔神カノン」は、ある意味、まるでこの「僕はビートルズ」という作品と真っ向から対決しているかのように、スタンスが異なるのが、どういう偶然なのだろう? と不思議に思えてなりません。


「大魔神カノン」では、自分の大切な歌を元カレに勝手にアレンジされ、しかも「作者は、元カレ」として発表され、しかもそれがヒットチャートになることにより、ヒロインであるカノンが「人を信じる生き方そのものができなくなり」結果、その大切な歌は歌えなくなるし、それまで自然に紡いでいた歌詞を綴ることもできなくなるところから、今一度、心を取り戻せ! というものなのですが・・・・・・


あまりに好対照すぎて、不思議です。(でも、この作品が今、存在していなかったら、私の絶望はどこまで陥ったか分かりません。その意味では、「大魔神カノン」には、感謝しています。まだ、どこかに「盗作はいけないこと」という当たり前のことを理解している人々はいるのだと、ものすごく安堵したのを覚えています)


ついでながら、「ビートルズの歌」を、昭和の日本の音楽関係者に聞かせて、「こんな綺麗な曲を、俺達は自分達の手で世に出せるんだ!!」と、盗作だなんて何も知らないキャラを、作中で感動させていることもひどく罪深い漫画だと思います。

盗作だなんて思ってないから感激しているのが、盗作だと知ったらその絶望は?と思うのですが、まあ、主人公達が、実は他の人が作った歌ですと自白しないかぎり、絶対に「盗作の証拠のない盗作」なのですから、絶望はストーリー上ありえないのかもしれません。


にしても、身勝手な設定です。

ビートルズは世界で認められた。
そして、自分達は、ビートルズが受け容れられるその時代にタイムスリップした。
しかも都合のいいことに、ビートルズデビューの半年前というラッキーなタイミング。

「このタイミングなら、俺達が先にレコード出せば、俺達がビートルズだ!」と考えた主人公は、別にビートルズが好きなわけではないのでしょうね。
彼らが残した音楽のコピーが上手かったというだけで、自分達だってビートルズになれると考える傲慢さと、それによって、本物のビートルズが受けるかもしれない被害についてはまったく想像もしない無神経さ。


そして、この身勝手な設定を認める講談社・・・・・・・・・・・

やはり、日本はもう創作の魂の根本が腐りきっていて、回復不能なのかもしれません。


なお、私の場合は、個人的にはカーペンタースが好きなのですが、当然ながら私が知っている彼らは「CDの彼ら」のみなので、もし、タイムスリップできたら彼らのライブに行きたいな・・・・とは切実に思います。


いっそ、タイムスリップした連中が、いち早くビートルズの音楽を日本に布教する活動する話とかだったなら、多分こんな気分悪くならなかったのかな・・・・とも考えますが、原作がある以上仕方のないことです。



更に、モーニングの戦略なのか分かりませんが、やたら「イエスタデイ」を歌うシーンがあるのですが、JASRACに極力支払いたくないのか、見事なまでに歌っているシーンは「歌詞がまったく掲載されていません」

せ、せこすぎる・・・・・・・・

同じ雑誌の「ピアノの森」が、同じショパンでも、人によってどう「音」が違うのかを「音の出ない漫画」の中で、とてもとても丹念に描いているのと比べると、「音」の表現も勿論できてない「かわぐち漫画」なので、要するに、読者が「ビートルズのイエスタデイを知っている」前提でないと分からないという、アホな漫画でもあります。


でも、駄作であろうが、表現ができていなかろうが、それでも根本的に「盗作だって、バレなきゃOK」と講談社自身が開き直っているとしか思えないこの作品を掲載する罪はあまりに重いです。


少なくともここに一人、「そうか、もうそういう世の中なのか・・・盗作したってバレなければ、いいと楽しめばいいと考えなきゃ生きられないのか」と、絶望のどん底に突き落とされた人間はいるのです。


この世で、そこまで絶望したのは私だけかもしれません。


ですが、「盗作の罪も痛みも感じない作品掲載」を、「講談社という大手出版社が認め」たことは、あまりに悲惨。


「創作」というものを、日本は守らない国なのだと・・・・・・創作の痛みも苦しみもそんなものはどうでもよくて、結果として「売れるもの」を手にした者が勝つ。そして、勝利者のみが生き延びる。そういう社会なんだと、突きつけた作品でした。


それとも「盗作」って、そんなに大したことではないんでしょうか?


誰か他の人が創ったものを「自分が作ったもの」と平然と言い放つことは、もう、バレなければどうでもいい程度なんでしょうか?


でも、それを肯定するしかない世界では、真の創作なんて誰もしなくなる。
だって、哀しいから。虚しいから。盗作者もそうでない人も、所詮、評価は売れたかどうかだけが大事な社会なら、魂を込めた創作に何の意味があるのでしょう?

そういう虚しさを撒き散らすことが、・・・それこそがこの作品の毒であり、創作世界へ与える損失だとも思わないのでしょうね。
かわぐちかいじ、モーニング、講談社、そして・・・・この日本という国は・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(昔、フォスターが二束三文で楽譜売ったら、楽譜会社は莫大な富を手にしたというエピソードで、ああ、創作者って本来的に報われにくいなあ・・・と思ったことありましたが、フォスターは富は手にできなかったかもしれないけれど、名前はちゃんと残った。楽譜会社は自分達が買ったからといって、作曲者を改ざんすることはなかった。でも、「僕はビートルズ」は、完全に盗作。ビートルズの名前さえ消し去るかもしれない盗作。それを認めるこの社会が、痛いのです)


最後に、モーニングがけちって掲載していないイエスタデイの歌、著作権違反はこの際、目を瞑ってもらうとして、youtubeから引用しておきます。

確かに、いい曲なんですよね。
・・・・これを、誰が作ったか知ってるのに「自分が作りました」っていう無神経な主人公を据えた漫画が存在していること自体、日本が腐っている証拠と思います。


好きなら普通は言えないはずだから。

(というか、そもそもこの歌詞自体メロディとあわせると、日本語訳不可能なぐらい広がりがあるのですが、漫画で扱うなら、歌詞ぐらい掲載して作者なりの解釈ぐらいしろ! とは言いたくなります。それもしてないんですから、あの「僕はビートルズ」。まるで、静止画像の口パク見てる気分です。しかもテーマ(?)が盗作礼賛(?)・・・やってられません)

Yesterday

Yesterday, all my troubles seemed so far away
Now it looks as though they're here to stay
Oh, I believe in yesterday

Suddenly, I'm not half the man I used to be
There's a shadow hanging over me
Oh, yesterday came suddenly

Why she had to go I don't know
She wouldn't say
I said something wrong
Now I long for yesterday

Yesterday, love was such an easy game to play
Now I need a place to hide away
Oh, I believe in yesterday









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とおりすがり

最後まで読んでみませんか? 決めるのはそれからでもと思いますが・・・
ひょっとすると盗作はだめだよっていう話しなのかもしれないじゃないですか
私はまったく原作もしらないしジパングってのも読んだことないですし 語る資格なんかないかもしれないですけど・・・ とりあえずこの話しが始まってから立ち読みしてますよ(笑)モーニング。



「いずれにせよ、自分達がやろうとしたものがすでに存在している場合、ビートルズは音楽活動をする意味を失うことになり、この世界ではビートルズは消えてしまうわけです。」 って事はラブバラード歌う歌手は世界で1人だけですか? もう恋の歌は歌われちゃってるから歌えないよね~ってユーミンやドリカムが言いますかね?
夏の歌を歌うのはTUBEだけでしょうか?
もっといいものを作ってやろうと思いませんか?
製作者ってのはそういうものだと思ってました。 



その存在しているものを知ったビートルズがどういう行動をとるんだろう?って私は気になるんだけどな・・・

「僕はビートルズ」で検索すると結構批判的はものばかりなので、なんとなく面白いです。 私も別に大好きって信者じゃないですけどね。 
立ち読みなので(笑) なんとなく手が暇だったのでコメントしちゃいました。 

ひとつの漫画でいろいろ考えれるのって面白いですね。

たぶん、最後は歴史に罰を与えられてしまうとか想像しちゃいました。

原作読んで結末しっている人はこいつ何いってんの? って思うかもしれないですけどね・・・ 世の中の大部分の人はそんなもんですよ

お 気づけばこんな長文に たいした意見も言えないのに通りすがりでコメントしちゃってごめんんさいでした。





by とおりすがり (2010-07-22 11:37) 

Echidna

とおりすがり様

コメントありがとうございます。

でも「結末として、盗作は駄目」というものであっても、講談社とモーニング編集部とかわぐちかいじと、この原作者の無神経さの罪は罪だと私は今も思っております。(※MANNGA大賞での原作なので、出版はされていないと思います。よって、結末は、今のところ、出版関係者以外は知らないかと思われますし、現に私には知る術もありません)


また、仮にですが、ユーミンやドリカムが自分の歌を盗作された場合、少なくとも、『その歌を歌うユーミンやドリカム』は消えてしまうのではないでしょうか? なぜなら、いくら脳内で先に考えていたとしても、発表が遅れた段階で、その歌は、彼らの歌ではなくなってしまうからです。

よって、仮定していただいた、例えば、夏の歌を歌うのはTUBEだけということは勿論ないでしょうし、奮起して、「もっとすごいものを!」ということもあるでしょう。

ただ、そうであっても、「本当ならば、彼らの声で、彼らの魂で、彼らの音楽で発表されたはずのものが永遠に封殺される」ことには違いないのです。

仮に歌ったとしても、TUBEが「夏の歌」を歌うことが、「誰かのコピーとして」という立場になるというようなものですね。


そして、問題は「そのような事象が起きた場合に、創作者達はどうなるか?」ということと、そこへの配慮が一切、この作品から感じられないところに私は、絶望しているのです。


なお、現在もこの作品は連載中で、なぜか怖いもの見たさのように、そっと見ている私ですが、今週(7/22発売)のものは、更に暗澹とするものでした。

一応、ビートルズのパクリの主人公を否定するスタンスのキャラの登場なわけですが、その彼ですら『お前のやることは、ビートルズを世界から消すことだ』というのが先にありきで、根本的に『他人の作った歌を、自分のものとして発表することに、お前は恥を感じないのか!』というスタンスは皆無なのです。

そして、主人公は、相変わらず罪悪感なしのキャラのままです。


まあ、面白くもない作品であるということで放置しておけばそれでいいのですが、できれば『他人が作ったものは、その人のものだ』という『矜持』を創作者には持って欲しかったですし、発表の媒体の編集部や出版社にも持って欲しかったのです。


せめて、常に、逆説的でもいいから「パクリの罪深さ」を伝える作品にして欲しかったと思うばかりです。


確かに、結末は、主人公達に天罰ということになるのかもしれません。

ですが、この不快感はなんと言えばいいのでしょう?

多分、「仮に殺人者が死刑になったところで、殺された者が帰ってくるわけではない」とか「仮にどんなに重い刑罰をくらったところで、その者が破壊した美術品は、もう、オリジナルは戻らない」というものに近いのだと思います。

ビートルズは、この世界では「イエスタデイ」を「日本のバンドの歌のコピーとして歌います!」とやるのかもしれませんし、未来永劫歌わないのかもしれませんし、歌手の方向性としてまったく異なる方向に発展するのかもしれません。

でも、そのいずれであっても、そんなことは逆に瑣末なことなのです。

一番言いたいのは『何故、自分のものではないと分かっているのに、平然と他人の作品を盗める主人公』を、堂々と描いているのか? というところなのです。


出版社がそうした作品を扱っていること、そのこと自体が、私を苦しめるのです。


そうした出版社の無神経さがイヤなのです。
とてもとても、悲しかったのです。


by Echidna (2010-07-24 04:40) 

通りすがりの漫画読み

興味深く読ませていただきました、
そこまで心を大きく動かされたならそれはもう
出版側の思う壺だと思います。

私は「僕はビートルズ」の主人公たちが
自分の好きなものを人に進めたい、共有したい
という独善が行きすぎた「ビートルズになる」
という稚拙な感情は嫌いではありません。

世界的財産であるビートルズをビートルズの力で
奪ってしまうかもしれないこのテーマは
たとえば北朝鮮が各ミサイル打ったら
世界はどうなるでしょうということと一緒です

戦争をテーマにすることで不愉快に感じる人がいるように
盗作に関して不愉快になられたということにすぎないと
私は思います

そしてテーマを肯定否定の結果というのは
結局作品の顛末を見ないと分かりません
実際かわぐちかいじ先生のネームバリューを慮れば
この連載がある程度ボリュームのあるものに
なると予想出来ますので、物語はまだ善悪を
語るには早すぎる下準備だと思いますし。

まあ確かに
ジパング読んでしまうと納得できる結果が待っているとは
とても思えないタイムスリップシステムですが
お感じになられたテーマは大切にお持ちのまま
取り合えず続きを読まれたら如何でしょうかね。
by 通りすがりの漫画読み (2010-07-25 07:42) 

Echidna

通りすがりの漫画読み様

再びの丁寧なコメントありがとうございます。
正直なところ、ここまできちんとしたコメントがいただけるとは、まったく期待できないほどに絶望していたので、本当にありがたく嬉しかったです。

ちなみに、
『そこまで心を大きく動かされたならそれはもう
出版側の思う壺だと思います。』の点ですが、これはまさにその通りだと私も思っております。自覚しています。

なので、当初は、この作品についての「批判記事」さえ、書くことを忌避しておりました。
批判すればするほどに、誰かが興味を持ち、結果として「じゃあ、モーニング買うか」とか「じゃあ、これ、今度読むか」というような「広告効果」を、ほんの僅かでももたらし、結果、講談社の利益に繋がるとしたら、それは、私の本意からあまりにも遠く離れてしまうからです。

それでも、敢えて書いたのは、「思っているだけでは、何も、誰にも伝わる可能性すらない」ということと「言わないということは、肯定している、認めている、許しているのと同義」という、私なりの規範意識が、最後の最後で、「書かないという選択肢を拒否」したからにすぎません。

その意味では、とおりすがり様のように、「最後まで読むことで判断をしてみたらどうでしょうか?」という、ごく当然でありながら、「即断の危険性」を指摘してくださり、なおかつ、「では、創作者とは、誰かに先を越されただけで、創作しなくなるものか?」とのご指摘は、その通りだと、私も思います。

そうして、今なお、こうしてこの作品に「心を悩まされている」だけ、これがいかに講談社にとっての「商業的成功」であり「戦略的成功」であるかといことも、私は認めます。実際、そうしたことも狙っての、「盗作者を主人公にした作品」であるとも、私は認識しております。ただ、その中には、講談社の倫理性や、規範意識や、創作そのものへの愛情は微塵たりとも感じられません。あるのは、あくなき営利主義そのもののみです。

それが、一番の嫌悪であるとも言えるでしょう。

営利を追及するなとは言いません。

しかし「創作者の魂を、少なからず傷つける盗作」というものを、あまりに軽々しく扱う無神経、無頓着さにこそ、絶望はありました。

それも、一介の名も知らぬ作家ならともかく、「講談社」という大会社により「モーニング」という大部数雑誌に掲載される「かわぐちかいじ」というビッグネームの手によってというところが、なおのこと。吐き気がするほどに、ぞっとさせられ、毒のようとしか思えなくなり、モーニングという雑誌自体さえ、嫌いになりかけたのですから、強烈さは大したものだと思います(モーニングそれ自体には好きな作品がいくつもあり、評価しているのですが・・・今回の作品だけはいただけません。どうしても)


そして、仰っていただいた

『主人公たちが、自分の好きなものを人に進めたい、共有したい
という独善が行きすぎた「ビートルズになる」
という稚拙な感情は嫌いではありません。』

という点ですが、この『稚拙な』『行きすぎ』という視点は、なるほどと思いました。
(とはいえ、高校生にしてそこまで稚拙なのはどうか?という問題が次には起きてしまい、私自身は、あまりにも稚拙すぎる思考はそれ自体嫌悪すべきものと考えているので、私の好みではないとは言えると思います)


その一方で、

『世界的財産であるビートルズをビートルズの力で
奪ってしまうかもしれないこのテーマは
たとえば北朝鮮が各ミサイル打ったら
世界はどうなるでしょうということと一緒です』

これは言いえて妙だと思いました。なるほど、確かにそうですね。

ただ、次の

『戦争をテーマにすることで不愉快に感じる人がいるように
盗作に関して不愉快になられたということにすぎないと
私は思います』

ここについては、少し捕捉させてください。

私は「盗作者をモチーフにした、ないし、盗作について不愉快になった」から、この作品を不愉快に感じたのは否定しませんが、厳密は、少し異なります。

盗作は不愉快です。
ですが、それだけで「盗作をモチーフにすること」自体を、全て否定する気持ちはありません。

ただ、戦争について、例えば「人の生死を無頓着にゲームのように扱う作品」であれば、私は不快感を覚えます。

それと同じように「盗作」という、創作者の命を絶ちかねない悲劇的な害悪を、あまりにも無頓着に「これなら、人目を引いて商業的に成功する!」というそれだけで、講談社が取り上げ、そして、読者が一定程度支持しているという現実が、悲しかったのです。

盗作をモチーフにしてもいいです。
ですが、盗作された側についての配慮がない、大手出版社の存在と、フィクションだからいいだろうと許容する読者の妙な心の広さ。

これが辛かったのです。

テーマそのものを否定しているわけではないのです。

ただ、「テーマの扱い方」があまりにも、「無頓着」「無神経」「営利主義」であることが、講談社ひいては、日本の出版事情、さらには、読者全般の質の低さの証拠にも思えたのです。


最低限「他人のものを勝手に奪っている」ということへの何らかの葛藤さえあれば、また違ったかもしれません。

しかし、この作品には、まったくありません。

他人が作曲したものであろうとなかろうと、自分達が上! というスタンスがなぜ、同じく創作者である、漫画家が描いていて平気なのか、理解に苦しむばかりです。

少なくとも、かわぐちかいじは、自分がもし、同じように「誰かがタイムスリップして、沈黙の艦隊の話を、もっと上手に描き上げたとしたら?」と質問したら「ま~~~、いいんじゃないの? 僕の作品じゃなくなるけどね~~~」と笑うか、「そんな盗作、誰が許せるか」と思うかは分かりませんが、今の作風を見ていると意外とどうでもいい人なのかな? とは思いますが。

ただ、それは、『自分もまた他人の盗作をしても平気な人間である』と暴露しているも同然です。(実際、過去に沈黙の艦隊時代に、一度、著作権違反で訴えられたはずですが、それもおそらくは、こうした無神経さに起因しているのかもしれません)

要するに、「戦争を扱うからイヤ」というそういうことではなく、それと同じように「盗作がモチーフだからイヤ」というのではなく、「盗作に嫌悪感のない関係者全員と、それを許容するこの日本社会」に、ただただ傷ついたのです。
(勝手に傷つく方が愚かと言われればそれまですが、そういうことです)


ちなみに、ジパングは最低でしたね、エンドが。
「ジパング」というタイトルなのに、最後まで「何がジパング計画だったのか」語られない漫画に、唖然としたのと、時間とつぎ込んだ代金と、裏切られた期待を返せ! と心底思った作品の一つです。


そして、我ながら悪趣味とは思いつつ、多分、もうしばらくは、この作品を見詰めてしまうんだろうなとは思います。

嫌悪感は消えぬままに。


「他人のものを盗むのはいけないこと」という前提ぐらいは、普通であって欲しかったと、一人虚しくこの社会に呟いて。

by Echidna (2010-07-26 02:01) 

キューバ

マンガもいいけどたまには活字の本も読んでみてはどうですか?
盗作どころか殺人犯が主人公の『罪と罰』とかいろいろありますよ。
by キューバ (2010-07-31 17:11) 

Echidna

キューバ様

コメントありがとうございました。
ドストエフスキーの『罪と罰』は、高校時代からの愛読書の一つですので、同じくファンの方からのコメント、嬉しく思います。
なお、ニーチェの『ツァラツゥストラかく語りき』も良いですよ。
生きている間で幸せだったのは、精神を病んでいた時期だけだったとも述懐の残るニーチェらしい作品で、絶望のどん底にいる時には、特に励みになります。

また、賛否は分かれますが、ヘッセの『デミアン』もお勧めです。
なお、心を癒すのは、サンドの『愛の妖精』かもしれません。あの作品が、フランス動乱期の人が人を殺戮し合っている頃に、敢えて書かれたということには、いつまでも敬意を禁じ得ません。

これからもどうぞ宜しくご紹介くださいませ。
ありがとうございました。
by Echidna (2010-08-01 01:36) 

brain-box

この漫画を最初からちゃんと読んでいれば、タイムスリップした世界でビートルズより先に楽曲を発表する理由が「そのことによってタイムスリップ前には存在しなかった曲をビートルズに創作させるため」と描かれていたと思いますが、これについてはいかがでしょうか。
by brain-box (2010-09-20 00:39) 

Echidna

brain-box様

コメントありがとうございます。
確かに、このマンガの設定上「ビートルズに、なんとしてでも、自分達が知っているだけの曲に留まらず、その先の曲を、未知の曲を作ってもらいたいから」という、ある種、無邪気なそして残酷な高校生らしいとも言える短絡的な願いから、あえて嘘をついてでも自分達がビートルズになる!と決意した主人公の心理自体は、「ビートルズのファン」であるということなら、必ずしも理解できない心理ではありません。

ただ、それさえも私個人の意見ですが、創作をまったく理解していないことの証左としか思えず、また、不快な考え方でした。

ビートルズの曲を「全て奪えば、彼らは新しいものを作ってくれる」と願うのは、ある意味で無知で無邪気な年若いファンこそがなせる傲慢さを表現したかったのかもしれません。

ただ、それならば、いかにそれが「罪深いことであるか」ということや、そして、そのことについてまったく無自覚な主人公らについて、「無自覚ゆえの、更なる罪深さ」についても、冒頭から触れなければ「単なるパクリ礼賛マンガ」あるいは「欲しいもののためなら、創作者の魂の結晶を横取りしてもOK」と、「講談社という創作をささえるべき出版社が肯定している」と思われても仕方のない作品だと、私は思います。


問題なのは、「ビートルズに新しい曲を作ってもらいたい」という願いのためなら許されるかのようなスタンスそのものだとも思います。

突き詰めれば、ファンならば、その創作者の作品を奪うことがその創作者にとって良いことなのだと勝手に傲慢にも喧伝しているとさえ言えます。


ちなみに、有名なエピソードですが、この作中に良く取り上げられる「イエスタデイ」ですが、あれは、当初「スクランブルドエッグ」という仮題の状態にあったメロディに、ある日突然「イエスタデイ」のタイトルが脳裏に浮かび、そしてあの曲は完成し、また歌詞もまた「イエスタデイ」の言葉に合わせたその完成された曲に沿って作られたとのことです。

創作はこのように、本来、本当に偶然にも近い奇跡のようなヒントが、努力の積み重ねの中で、ふと天啓のように降りてくることで生まれるものです。

しかし、この作品の主人公達は、そうした「創作の努力の果ての天啓を得る」経験もなければ、喜びも苦しみも知らない(才能がないからそうなのかもしれませんが)。知らないから、ビートルズという創作者達がいかにしてあの曲を作っていったのか。決して楽な道ではなかった中で得られた喜びを、自分達が奪っているということをまるで考えない。そして、わがままにも「新しい曲」をねだることをもって自分達を正当化する。


それはまるで、「新しい目新しい作品が得られるなら何をしても構わない」との昨今の出版業界他の風潮にも重なって見えます。

だからこそ、どうしようもない嫌悪感と絶望を覚えるのです。


創作者ならば、決して他人のものを奪ってはいけないと思います。最低限それは創作者の矜持ではないでしょうか?

もちろん、このマンガの主人公らは単なるコピーバンドであり、単なるファンですから、創作者ではない(創作者の才能のない人々)なので、そのような矜持はなくて当たり前とも言えるでしょう。

ですが、このマンガを描いている「かわぐちかいじ」やこの作品の「原作者」は創作者ではなかったでしょうか? また、雑誌モーニング編集部、出版社講談社は創作を支える存在ではなかったでしょうか?


創作者であるはずの、創作者の側であるはずの彼らが、いともあっさりと「ファンなら目を引きそうだ」との理由だけで、創作そのものを冒涜する作品さえも発表する。

そのことを私は、誰もが疑問にさえ思わないことを危惧しているだけなのです。


誰も知らずとも他人の作品を奪うことだけは、創作者はやってはいけないことだと思います。それをした瞬間、その人は創作者ではなくなります。しかし、このマンガの描き方はその罪深さへの追求や思いや配慮は一切感じられません。

「新しい曲が聞きたい」という理由だけを免罪符に、盗作が許されるのか?と問われれば否と私は答えたいです。


第一、そもそも、曲を作るも作らないも、作曲者の自由です。
盗作することで「操作すれば、作品が作られる可能性がある」と考えること自体、何かが間違っているとしか思えません。

創作者は「作品作りマシーン」ではありません。
自分が作ったものを先に奪われたら、その人は、それはあっさり諦めて、「新しいものを自動的にどんどん量産する」と、本気でこの作品の関係者(読者も含め)が考えているとしたら、それこそ創作への限りない冒涜としかいいようがありません。

それを感じるからこそこの作品には、疑問を感じるのです。

この作品を企画し、発表し、販売し、そして購読し、応援している関係者全てに疑問を感じてしまうのです。
by Echidna (2010-09-20 05:35) 

G&J

ファブ4がビートルズの曲を発表した時点で、この漫画は成立しなくなる・・・と思いませんか?F4が過去にスリップした原因がなくなるからです。
B4が存在したからF4の4人はB4に憧れ結成するわけですから・・・
タイムスリップした原因がB4に起因していなければ・・・見ず知らずの4人がたまたま駅のホームで喧嘩となり、何らかの加減でタイムスリップ・・・
その時代に無いB4の曲を口ずさむことで4人がタイムスリップした4人であることに気がつく。戦後の目覚しい発展を遂げつつある日本を取材に来たBBCの取材陣が、当時の日本人のファッションと違う若者を取材し、後に
「HELP」を口ずさむ4人がいることに気がつく、帰国後ブライアンエプスタインの店にBBCの取材陣が、取材テープの曲を持ち込み誰の曲か確認に来る。
当時、キャバーンで人気のあった4人組に目を付けていたエプスタインは
彼らにそのメロディーを聞かせる。曲の構成に目覚めた4人はオリジナル曲や、過去の曲をアレンジしシングルやLPを発表する。人気は高まり、
映画の中で、ジョンレノンが、叫ぶ「HELP」・・・タイムスリップした4人は、日雇いで稼いだ金で「HELP」を観て涙する。・・・ビートルズを成立させなければ、この手のタイムスリップ物は成立しないのでは?原因が無くなれば其れに関わる結果を導き出せない。つまりビートルズが無ければファブフォーは無い・・・
気になること・・・エリッククラプトンとの競演は?ローリングストーンズにも曲を提供するの?メリーポピンズは?ジョージの奥さんとクラプトンの不倫が無ければレイラも出来ないし・・・この話の基は、クロスロード(映画)の中で少年がローバートジョンソンの未発表曲を探す旅に出る話に似ていますね、ただしタイムスリップはしませんでしたが・・・今後の展開を別目線で楽しみたいと思います・・・時代劇のバックに送電用の鉄塔を見つけたり、自動車が走っていたりそんな感じで良いのでは。
by G&J (2010-09-27 12:15) 

Echidna

G&J様
斬新なご指摘ありがとうございます。
なるほど、別目線の楽しみとは、時代劇のバックに「お侍の時代にはありえない」送電用の鉄塔や、自動車を見ては、指差して笑うという、そういう楽しみ方もある・・・という肯定(?)という解釈で良いでしょうか?

実際のところ、もちろん、つきつめれば「タイムスリップ」というものは、ありえません。SFで皆が夢見る世界ではあっても、当然ながら時間とは不可逆だからこそ歴史があるのであって、ビートルズが存在しなければ、この作品におけるファブフォーというもの自体が自己否定となり、もっと言うなら、「本家のビートルズによるビートルズの曲の発表が彼らの歴史の通りの順序でなされない限り」絶対に、「ファブフォー」なるものは、存在すらしませんし、当然、このマンガは成立しません。


もっとも、「このマンガを成立しない」とするのは、「タイムスリップ」という一種のフィクションの手法を肯定するかどうかはさておき、エンターテイメントとしては「タイムスリップがもしもあったら」までは肯定してもいいでしょう。

ですが、それを肯定した場合、結局、つきつめるほどに「ありえない」ということとの相克に作者は悩むことに陥るか、破天荒な発想で突き破るかのいずれかになるのでしょうから、その意味では「ビートルズが消滅してしまってファブフォーだけが残る」という阿呆としかいいようのない展開も「タイムスリップ」を許容するなら、「アリ」と思います。

それこそ、時代劇で、バックにきらきら輝くビニールハウスの反射があったり、もう日本ではロケが不可能だからといって海外でロケしたものの、日本にはありえない植物がはっきり映っていたりとか、そうした「楽しみ(?)」方も、あるといえば、この作品にはあるのかもしれません。

「ビートルズがなければ、ファブフォーはない」

それはそうでしょう。私もそう思います。

ただ、それを楽しむかどうかは、個人の好みとはいえ、やはり、私は目線を変えても楽しめそうにはありません。

根本的には、この作品は、「ビートルズから、ビートルズの歌を奪う話」なのだとしか思えないからです。

奪うという言い方が不適切だとするなら「ビートルズという他人が創ったものを、その彼らが世界的成功を治める前に、自分達のモノとして、周囲を騙し、巻き込み、嘘をつく話」だと言い換えてもいいかもしれません。

そして、それが私にとっては「楽しめない」理由なのです。

目先の目新しさ、ちょっとした意外性、意表を突くという点ならば、ある意味評価すべき作品なのかもしれません。

それは否定しません。

それでも、『他人の歌を自分の歌』だと嘘をついて歌うことに躊躇いのない無神経な主人公らを、「平気で、そして、無造作に描く原作者、漫画家、編集部、出版社」に対して、何よりも不快感を抱くのです。

それこそ仮定でしかありませんが、ビートルズがビートルズありえたのは、彼らが彼らのあの時代で、彼らのインスピレーションや様々な偶然や努力の積み重ねによってなりえたのだと思います。

よって、仮定として「もしも・・」としても、「どのようなもしも」も、ビートルズが創った曲はビートルズのものであることを否定することは、ビートルズ自体の否定でしょう。

誰かが、もう自分が作ろうと思った世界を発表してしまっていると、「世界のビートルズになるはずの彼らが知ったら」と仮定したら?

繊細で感受性の強い彼らは、確かに新しい曲を作るかもしれません。
でも、それは、もはやビートルズではない。

その意味ではコミックスあおり文句の「それはビートルズへの裏切り」というのは正しいし、上手いキャッチコピーとも思います。

ですが、そうした『売り方の上手さ、見せ方の上手さ、読者の目を引く上手さ』を差し引いても、それでも、「創作者から創作物を奪う」というテーマを扱うのであれば、もっともっと心を砕いて欲しかったというのが、素朴なる私の願いです。

あまりにも出版社、原作者、漫画家、果てはこの作品を許容する読者の寛大さが、「創作がいかに繊細で、いかに奇跡的なもので、いかに大切で、いかに他者がそれを破壊しやすいもので、だからこそ、破壊してはならない」という当たり前のことを、意識されていないようなのが、たまらなく悲しくなるだけなのです。

もっとも、現在の連載の流れを見ていますと、話自体がすでに迷走しているようにも見えます。

その意味では、ご指摘はまさにその通りだと思います。

確かに、今の連載を楽しもうと思うなら、「時代劇のバックにありえない現代の建物などを見て笑ってしまう」というような楽しみ方のみでしょう。

そういう作品なのだな、とも今は思わなくもないです。
創作に対する殺人的なテーマを扱っているのですが、そのことは「度外視してねv」というマンガなのかもしれないですね。

アニメで有名になりました「戦国BASARA」が、「あんなの歴史にあるわけないじゃん」と怒るのがバカバカしいぐらいに、明らかに「指差して笑うためのアニメ」であるのと同じマンガなのかもしれません(まあ、映画、ザ・ラスト・サムライも、、あれはどこの日本??? と聞きたくなる、間違いだらけでしたし、ハリウッドの300という映画に至ってはイランから抗議が来たというほどですし)

エンターテイメントの幅は広いですから、「ありえない嘘は、馬鹿馬鹿しいもの」と指差し笑い飛ばす。
笑い飛ばせないなら、見なければいいだけ。

そういう考えもあるのかな、と色々考えさせていただきました。

それにしても、「時代劇で・・」の比喩は絶妙ですね。
脱帽いたしました。ありがとうございました。

by Echidna (2010-09-28 02:47) 

G&J

丁寧なご返事ありがとうございます。映画のエピソードで恐縮ですが、
ある有名な監督がスケヂュールの都合で初春に初夏のシーン(だったと記憶してますが?)を撮影する時、カメラを覗き、遥か彼方の山に残雪がある事に気づき、助監督に「あの山の雪はどうする?」と訊ねたそうです。対処の仕方は種々あると思いますが、助監督はその撮影を撤収し次の機会を待ったそうです。創作者がワンカットの意味、作品全体を構成する品位や、あらゆる情報を収集し矛盾が生じなうよう最大限の努力をして完成させている姿を垣間見る思いがしました。「クロスロード」の件ですが、最初は、
ロバート・ジョンソンの幻の曲を見つけ出し、有名になろうと奔走し、年老いたブルースマンと旅に出て、種々の経験の後、自分自身の中からオリジナルなブルースを見つけ出す・・・エリック・クラプトンとジョン・メイオールとの関係にも似た内容で結構見れた作品でした。創作に関わる方々は、苦労した結果として、心に残る作品を書き上げているはずです。「トンネルを貫けると其処は雪国だった」・・・暖冬だったので「其処は山奥だった」・・・は無いですよね?・・・・「エンターティメントだから全て許される」・・・衆人に晒されるものには厳しい規制があるのでは?・・・・もしかして今後の展開の中で、B4がキャバーンで演奏すべく、アンプにプラグインした瞬間、ギター、ベースが一斉にフィードバックし空間に歪を生じタイムスリップ、(ジミヘンなら演奏のたびタイムスリップ)F4が自分たちの曲を横取りする姿を垣間見る。・・・エプスタインが電源を切り事なきを得たが、B4の四人は急いでレコーディングを始める。めでたし、めでたし、・・・盗作や其れに類似した事を容認しているのではありません。無関心を装う気もありません。善・悪合わせ此れが人間の造りだした(創りだしたではありません)歴史であり社会。
その中で生を享け生き延びていくわけですから、知識の蓄積と考えると、この漫画の生から死までを検証し、このような場合の結末は?此れもひとつの知識(スケール)となり、生きてゆく上で判断材料になるのでは?・・・
※ポール・マッカートニーの最近のライブに涙するB4ファンはポールに
解散後のB4を投影しているはずです。ライブの若いサポートメンバーの一言「ポールとビートルズの曲を演れるなんて夢みたい!」・・・
漫画だから何でも許されるわけではない・・・漫画に命を懸けた先人の方々に対する敬意を見せてほしいと思います。管理者の方に、このような場を提供頂いた事に感謝いたします。
by G&J (2010-09-28 11:51) 

Echidna

G&J様
こちらこそ、真摯なご意見に感謝しております。
当初、この記事を書いた時、このようにきちんとしたご意見の数々をいただけることなど、正直なところ全く期待しておりませんでした。

なぜなら正面から意見を書くということは、反論されることを覚悟しなければならない上、ネットの場合、管理人のヒステリー一つで意見が消去されるどころか、まるで受け止められない。更には、場合によっては悪質な『晒し』にも似た嫌がらせに繋がる危険性さえあるからです(昨今のいわゆる『学校裏の掲示板現象』が良い例だと思います。どうやら日本には、幼い時分より反対言論の自由というものは『存在しない』とでも叩き込まれる風土が存在しているようです)。

その中で、勇気をもって正面よりご意見いただけることは、管理人として自分はなんて幸せ者だろうとしみじみと噛み締めております。


そして、『知識の蓄積と考える』という視座からすれば、たとえどのような作品であろうとも、その作品の死にいたるまで検証することは、生きる上での判断材料の一つになりうるとのご意見は、なるほどと考えさせられました。

確かに、人間の活動はおしなべて全てが、善悪など判断できない混然としたものですし、ある意味『良くないもの』という比較対象物の存在は『良いもの』を燦然と輝かせる働きないしは、存在理由があるとも言えるでしょう。影があってこそ、光は輝く・・・というのと似ているかもしれません。

そして漫画でエンターテイメントだからといってなんでも許されるわけではないという点は、深く賛同致します。

漫画に命を駆けた先人たちへの敬意も、見せて欲しいと私も思います。

もっとも、『判断には早すぎる』とのお叱りを承知で申し上げますと、前作『ジパング』の果てしなくどうしようもないエンド(読者を馬鹿にしているとしかいいようのない責任感のない終わらせ方)』を、時間もお金もかけてずっと読んでしまった人間としては、今回の『僕はビートルズ』については、現在の段階で作品として最低なものだと判断しております。

敢えていうなら上手いのは、キャッチコピー的な「目の引き付け方」だけです(そこまで下手とは言いません。商売としての上手さも認めます)


しかし、「ジパング」というタイトルの作品で「ジパング計画とはなんぞや?」という作品のメインテーマをコミックスにして43巻費やした挙句(年数にして約10年)、まるでそれを読者に語ることなく(単に、作品の方向性に行き詰まって投げ出しただけと思われるいい加減さで)、平気で終らせた直後に、その『ジパング(※なお、ジパングは途中までは面白い作品です。途中で作者がグダグダな駄作に落としていったのが、今も残念でなりません)』の失敗作の直後に、再び『タイムスリップもの』を平然と連載するこの読者無視の無神経さ。

これには、ほとほと呆れるとしか言いようがありません。


そして、根本的にはジパングの作品が失敗した最大の理由は、作者本人が「タイムスリップ」という「つきつめればありえない」フィクションについての調理が、あまりに下手というより、実はまったくそれを料理する能力がないのに手を出したからと思われます。

さて、これを前提に、今回の『僕はビートルズ』を、現段階までの連載を元に検証しますと、すでに、どうしようもありません。

タイムスリップによるもろもろの相克については、全く考えられていない(タイムパラドクスを上手く調理する能力がない作者だから仕方ないのでしょうが)のは、仕方ないとして、その上に、「盗作」という、作家にしてみれば生命線そのものに関る重大なテーマを扱っていながら、扱いは極めてぞんざい。

負の遺産、として受け止めるにしても苦々しいことこの上ない限りの作品です。特に、これを支持する読者が多ければ多いほど歎きたくなります。
なぜなら、この作品の読者が多いということは、それだけ講談社とモーニングとかわぐちかいじと、この作品の原作者(原作としてのMANNGA大賞受賞作品だそうですが、あくまで、原作として賞を取った作品のため未発表であるため、原作者の顔はまるで見えませんが)に、金銭を貢いでいるのです。儲けさせているわけです。

なので、本当はこうした批判記事さえ書くのは随分躊躇いました。
書くことで誰かがこの作品に関心を持ち、購入することは、結果的には結局私は講談社の罠にうまうまと乗せられ、宣伝を手伝っているだけになるからです。

それでも敢えて書いたのは、やはり、「盗作」という創作者の命を奪うテーマを扱うことについて、ここまで無頓着な作品を、誰もが容認しているかのような空気を放っておくこともまた、結局は自分もまた彼らの行為を容認している共犯になると考えたからです。

偶然ですが、この記事を書いている週のモーニングでは、巻頭カラーでこの作品は掲載されていました。

そして『ビートルズから奪った曲が、ビートルズに届くこと』を無神経に無邪気に願い喜ぶ主人公達が描かれていました。

どう考えても、この作者(かわぐちかいじも、原作者とやらも)、ビートルズ・・・というより根本的に『他人が精魂込めて創った作品を奪うことの罪』に無頓着だとしかいいようがありません。


同じテーマで描くにしても、『ビートルズを殺してでも、ビートルズのファンになるはずだった世界中の人々を騙し、欺き、彼らからビートルズが歌ったはずの数々の名曲を自分達の利己的な精神で奪ったとしても、それでも、自分達はどうしてもやりたいことがある。願いがある。それが、世界中の人々への裏切りであり、世界の人々の財産の簒奪であってもいい』とまでの覚悟が、どこかにでも、ほんのちょっとでも滲み出ていれば、この作品もまた興味深いものになったかもしれません。

ですが、「ファブフォー」が歌う歌を「彼らが作った歌だから」と信じ、そして、彼らの演奏をパクリものとも知らずに心から愛してしまうファンを増やしていくこのストーリーの罪深さ。

何故、こんなにも罪深いものを仮にも創作者の端くれであろう漫画家が描けるのか? ある意味不思議でなりません。

お金になれば、なんでもいいのでしょうか????

幸いにして、この作品、作品としての目の引き方以外は、面白味がまったくありませんので、短命に終ることと思われます。

それだけが唯一の救いです。望みです。


あるいは、せめて今からでもいい。

「盗作の罪深さ」に気付いて欲しい。

人の作品を「自分の作品」というプライドのなさの情けなさに気づいて欲しい。

私は切にそう思うのです。

もっとも、究極的に「ここまでどうしようもない作品にすがるまで、日本の漫画も落ちたのか」という一つの象徴に後になるのかもしれないですね。

そう言う意味では、確かにこの作品もまた、歴史というものの検証物としては、適切な素材なのかもしれません。
だからこそ、私も未だ、この作品を見ているのでしょう。

『嫌いなら見なければいい』という批判があろうことを、十二分に甘受しながらも。
by Echidna (2010-09-30 23:28) 

レノン

長い文章ご苦労なこった
by レノン (2010-11-03 08:48) 

レノン

ビートルズも結構パクッてるけど。ギターリフ、ベースフレーズ、コード…。どんな創作も、まねをすることから始まって、オリジナルに至るわけだが、広い意味で100%オリジナルはない。必ず何かの影響を受けている。そう考えると、これまた広い意味で盗作のない世界は存在しない。俺はそう思う。まぁ、ビートルズの曲をそのままパクるのとは意味が違うけど。ゴメン、I'm so Tiredだから終わるよ。
by レノン (2010-11-03 09:39) 

レノン

ビートルズも結構パクッてるけど。ギターリフ、ベースフレーズ、コード…。どんな創作も、まねをすることから始まって、オリジナルに至るわけだが、広い意味で100%オリジナルはない。必ず何かの影響を受けている。そう考えると、これまた広い意味で盗作のない世界は存在しない。俺はそう思う。まぁ、ビートルズの曲をそのままパクるのとは意味が違うけど。ゴメン、I'm so Tiredだから終わるよ。[風邪ひき]

by レノン (2010-11-03 09:47) 

レノン

主人公がビートルズの曲をパクッて大成功し、金持ちになってウハウハ・ハッピーエンドみたいな話なら「おいおい、ちょっと待て」となるところだけど、違うでしょ。たぶん。 これはフィクションなんだから、もしも〇〇だったら…てことを楽しめばいいんじゃないかな。
過去を変えたら現在、未来も変わるという設定もあるけど、逆に複数の現在、未来が出来るだけで、今は変わらないという設定もある。 いずれにせよ、原作の藤井さんがどんな設定にしているかだね。
できれば最後まで読みたい。不人気や批判で打ち切りにならないことを願うよ。

by レノン (2010-11-03 18:00) 

Echidna

レノン様
コメントありがとうございます。
長い文章、お読みくださりお疲れ様でした。

「楽しめばいい」とのご指摘は、確かにそうだとも思います。
ただ、一方で、やはり「いかなる作品においても、創作において完全なオリジナルはない」のはその通りですが、「完全な盗作行為」を「出版社自らが肯定するかのような行為」をすることとは、根本的に違うとも私は思います。

かの坂本龍一も自身の作品について、「自分の音楽で、自分のオリジナルの部分なんて、ほんの少しあるかないかだと思う。先人のものなくして自分の音楽は成立しない」とも語っているほどですし、それは当然でしょう。


しかし、「ビートルズが創った(つまり、ビートルズオリジナルのものが確かに加わった新しい音楽)」を「自分達が創った」と、周囲をも巻き込んで騙す行為の罪深さについては、やはり、作者にはもう少し繊細にこのテーマを扱って欲しかったと思います。作者、漫画家、編集部、出版社、全員に対してそれを一番言いたいだけです。

盗作は、盗作された者の心をズタズタに引き裂く卑怯な行為です。
卑怯な行為さえも、ネタにして儲けようとする出版社の姿勢を、もっとも嫌悪している。私の場合は、ただそれだけです。
by Echidna (2010-11-04 01:04) 

ベック

映画「バック トゥ ザ フューチャー」では、主人公がタイムスリップした過去の世界で「ジョニー・B・グッド」を演奏して、それを聞いた本人(チャック・ベリー)がそれを絶賛するシーンがありましたよね?
映画ではその後のチャックのことは語られていませんが、それを聞いたからこそチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」が出来上がったってことだと思います。

by ベック (2010-11-06 03:09) 

Echidna

ベック様
コメントありがとうございます。

映画「バック トゥ ザ フューチャー」を否定する気はありません(実際、その映画では、その演奏を聴いた本人であるチャック・ベリーのその後は語られていないわけですし、そもそも映画「バック トゥ ザ フューチャー」においては、ある意味、タイムスリップの『お茶目』『ちょっとしたジョーク』で済まされる程度の扱いな上、根本的にあの映画自体、未来を変更するためというSFモチーフが主なので、同列には論じられないと考えるからです)。

もっとも、ベック様の論理によりますと、
「僕はビートルズ」という作品においては、「ビートルズは、未来から来たファブ・フォーの音楽を聴いたからこそ、ビートルズの音楽を作ることができた」ということを肯定するということでしょうか?

映画「バック トゥ ザ フューチャー」は、「未来そのものの変更」という「もしも」がモチーフなので、チャック・ベリーが後に、未来から来た主人公から聞いた曲をパクって、それを自分の曲として「ジョニー・B・グッド」を発表するというタイムパラドックスが起きたとしても、好悪はさておき、「タイムパラドクスそのものがモチーフ」である以上は、受け入れることもできなくはありません。ストーリーとしてもありうるでしょうし、楽しめます。

しかしながら、ファブ・フォー(僕はビートルズのメンバー)は、バック トゥ ザ フューチャーの主人公とは異なり、自分がその曲の作曲者であると名乗り、大々的に世界へ打って出るという設定です。

つまり、スタンスとして、バック トゥ ザ フューチャーの主人公は、少なくともその曲を「自分が作曲した」と言ったわけでも「自分の曲だから自分の名前で発表する」と言ったわけでも、そうした行為をしたわけでもないのに対して、「僕はビートルズ」の主人公らは完全に「これはビートルズが発表する前だから、自分達の曲だと言い張っても盗作じゃない」という「盗作肯定のスタンス」で発表しています。

その『盗作肯定のスタンス』を『盗作の罪深さを最も認識すべき出版社そのものが肯定しているかのような、作品作りに見える』という点こそが、問題だと私は感じているのですが、ベック様は問題ではないとのお考えということでしょうか?

なお、ビートルズが、先人からの音楽の継承の末に自分達の音楽を創ったのでなく、「未来から来たコピーバンドのお陰でビートルズの曲が出来た」というエンドが待っているとしたら、これは、現実に存在しているビートルズに対する侮辱ではないでしょうか?

その侮辱にもなりかねないテーマを扱うにしては、この作品は、あまりにも「盗作」についてぞんざいにすぎると思います。

加えて言えば、「ファブフォー」という「コピーバンド」の「イエスタデイ」を聞いて、ビートルズが「イエスタデイ」を創ることができた・・・などということは、明らかにビートルズの創作活動への愚弄でしょうし、仮に、ファブフォーのイエスタデイを絶賛したら、ビートルズはおそらく自分達では、イエスタデイは創らないでしょう。

ビートルズがファブフォーのコピーバンドとなることはあったとしても。

それを楽しむ漫画と言われればそれまでですが、やはり、「創作」そのものへの無神経さがこの作品にはあるとしか思えません。

映画「バック トゥ ザ フューチャー」で、チャックベリーがその後どうなったか語られていない。


そのことが、期せずして物語っていると思います。

チャックベリーがもしもプライドがあるなら、仮に、「ジョニー・B・グッド」をその後、発表し歌うとしても、必ず冒頭に言うことでしょう。

「この曲は、誰とも知らないとある少年から聞いたものです。その少年に、私は今も言いたい。この曲を教えてくれてありがとうと。そして、この曲の作曲者は誰なのかと。本当の作曲者が私は知りたい。だが、知る術はない。それでも、この曲を、この世から埋もれさせるのはあまりにも惜しい。ゆえに、私は敢えて歌わせてもらいたいと思う。どこかで聞いているかもしれない、この曲の真の作者へ限りない賛辞をこめて」と。

恥知らずでもない限り、絶対に「自分の曲」とは言わないと思います。

ファブ・フォーは、設定上「ビートルズの曲を自分の曲だと発表しても、まるで痛痒を感じない、無頓着で恥知らずで傲慢な高校生」ということを前提としています。
ゆえに、「僕はビートルズ」という作品と、映画「バック トゥ ザ フューチャー」で、チャックベリーの歌が歌われたということとは、主人公のスタンスも、ストーリーの根幹もモチーフも何もかもが、まったく異なる以上、決して、これらを同列には論じられないと思います。

以上、私見まで。

by Echidna (2010-11-06 18:44) 

ベック

現実世界において言えば、盗作は罪であり本当の制作者を侮辱する行為であると思います。しかし、「僕はビートルズ」は漫画であり、現実には起こり得ないSFとしての物語です。

その架空の物語を現実世界と同レベルの観点から考えることがナンセンスなのではないかと思うわけですが、とりあえず私も同レベルの観点から考えて、思いついた事を書いてみたいと思います。

もし、タイムスリップしたファブフォーのメンバーが、「この曲はビートルズと言うイギリスのバンドが作った曲で、僕たちはそれをコピーしているだけです」と正直に言ったとしましょう。
でも、現実的に考えればそんなことは誰も信じないと思いますし、実際その時代にはまだその曲は存在しない訳ですから、盗作と言う罪にも問われないと思います。
そして本家ビートルズのメンバーであっても、まだ自分が作ってもいない曲のコピーだと言われても、それを信じる事はないのではないでしょうか。
曲の著作権としても、「タイムスリップと言う現象が実際に起こり得る」ということが立証されない限り、ファブフォーのものになるのだろうと思います。
ですので、法律上でも「盗作でもなければコピーでもない」と言うことになるのだと思います。

まあ、これは漫画の世界と現実世界を混同して考えたことであり、実際にはあり得ないことですよね。だから、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と同列に論じてしかるべき話題だと思います。

例えば「ターミネーター」。あれも未来から来た殺し屋が、いずれ敵対するグループのリーダーとなる人間の母親を殺しに来ると言うものでしたよね。
それはれっきとした「殺人」であり、「盗作」以上に罪深いものだと思います。
でも、それは「映画」であり「SF」であり、架空の物語であると皆が理解しているから、楽しく見れるのだと思います。
それを、「あの映画は殺人を肯定している」などと思いながら見た人がどれくらいいるでしょうか?

みんな現実では起こりえない「もしも」を楽しむためにそんな映画を見るのであり、製作者としても、現実では起こりえない「もしも」をみんなに楽しんでもらいたいから作っているのだと思います。

ですので、「僕はビートルズ」も、それらの作品と同じレベルで語られる漫画であり、それ以上でもそれ以下でもないのではないでしょうか?

う~ん…なんだか纏まりのない書き込みになってしまい申し訳ありません。
とりあえず思いついた事を書かせていただきました。
by ベック (2010-11-06 20:01) 

Echidna

ベック様
貴重なご意見ありがとうございます。
確かに「現実には起こりえない『もしも』を楽しむ漫画(あるいは、広い意味でのエンターテイメント)」の中の一つと捉えれば、ターミネーターなどと同じく「僕はビートルズ」もまた「ありえないもしもを楽しむ意味以上も以下もない」ということは、その通りだと、私も思います。

ただ、ここはおそらく見解の相違になってしまって、本当に申し訳ないのですが、「ターミネーター」や「バック トゥ ザ フューチャー」においては、「タイムスリップ」という「ありえないこと」を入れてもなお「どうしても、なさねばならないこと」や「そうせねばならない主人公らの切迫さ(具体的にはある種の正当防衛的な命の危機。自分の命を守るためのやむをえなさなど)」があったように思えるのです。

ある意味、タイムスリップ設定自体が「ありえないジャンケンの後出し」ですから、それをして「ずるい」と思わせない作品には、それなりの説得力が必要と思います。
しかし、この点、「僕はビートルズ」には、どうもその説得力がないどころか、「盗作礼賛漫画寸前」な描き方に見えてならないところが、引っかかるのです。

もっと言えば、「創作者の創作する力」を守るべきはずの出版社(←私が一番引っかかっているのは、ここですが)。
その出版社が創作そのものを否定しかねない「盗作行為」をモチーフとしたものの掲載に対して、あまりにも無頓着なのではないか?という点について、根本的な懐疑を抱いてしまうのです。

もちろん、ベック様のおっしゃる通り、「もしも」のフィクションを、現実と同レベルで考えることはナンセンスです。その通りです。

しかし、「出版社」が、法的には盗作とならない設定上の、でも、『創作者としては確かに盗作にあたる行為』をモチーフとした作品を「盗作の罪深さの考察をしている気配すらなく漫然と掲載している」ことは、それ自体は「現実」の問題ではないでしょうか?

ターミネーターは、映画で決して「殺人」をそのものを礼賛していません。作品から、それは充分に伝わってきます。
しかし、「僕はビートルズ」はどうでしょうか?

作品を生み出すまでの創作者の痛み、苦しみ、喜び、そして偶然の天啓などの一切を知らぬ『コピーバンドが発表することで、世界を変えるもしも』は、「盗作でも、世界を変えられるもしも」ではないでしょうか。

とすると、これを肯定的に捉えるなら、「盗作で世界を変革するもしも」を楽しむ作品、ということにはならないでしょうか。

そして問題は、「盗作で世界を変革するもしも」というモチーフで、人を楽しませるというのであれば、それはそれで構わないのですが(好悪は、単に、各個人の趣味も問題でしょうから)、ただ、やはりそれでもなお「盗作」による「マイナス」への配慮を、デリケートさを、この作品には欲しかったと私個人は願い、そして、その願いゆえに、「もしも」の「タイムパラドクス」を、この作品については楽しむことができないのです。

逆に言えば
「盗作でも、世界の王者になれるんだぞ!!!! それどころか、あのビートルズに、もっともっと俺達が先に彼らの音楽を発表することによって、彼らは更に俺達に音楽を新しいものをくれるはずなんだ! 俺達は真の意味で音楽の改革者になれる。なぜなら、あのビートルズを進化させられるのだから!!!」
というノリ(?)で、人を楽しませるのがこの作者の意図(そして、出版社の意図)だとすると、それは、なんと寂しい楽しさでしょうか。

「他人のものを自分のものにしてでも王様になりたい」ということでの優越感に浸る主人公にシンクロすることは到底できませんが、多くの読者は、素直にシンクロして「俺も、こうしてビートルズになりたい!」と無邪気に思うものなのでしょうか?

もしそうだとすると、それはとても恐ろしいことだと思います。

それこそ、あたかも「人を殺してその人の人生を乗っ取る」のと同じ程度に恐ろしいことを何の罪の意識なく楽しんでいるということになります。

盗作とは本来、作品を生み出した人の人生を、生きる意味を、何もかもをも奪うことです。
奪われた作曲家らが絶望のあまり、二度と作品作りができなくなったり、あるいは本当に死に追い詰められることさえあることを考えれば容易に想像がつくことです。

それなのに、そのように恐るべき行為を漫然と行う主人公達の盗作行為の「もしも」を楽しむ読者が多ければ多いほど、根本的に、この国の盗作についての意識について懐疑的にならざるを得ないというのが私の見解です。

ただ、これはあくまでも私の個人的意見にすぎません。

多くの方が、「僕はビートルズ」を読み、そしてその読後感として「わくわくする」「展開が楽しみ」と、純粋に楽しんでおられるのであれば、それはそれで仕方がないとも思います。

ただ、普通、プライドのある創作者ならば、「盗作と分かっての上での盗作」は、死んでもやらないだろうし、盗作者をモチーフにする場合は、何故盗作に至るのかについて、その負の面(真の創作者に対する一種の殺害行為に匹敵する強烈なマイナスな行為であること)について細心な表現をするでしょう。
なのに、この作品からは、まったくそれが感じられません。そして、何故、それが感じられないほどに無頓着な作品が、堂々と掲載されているのか? 
その点だけが、今も疑問なのです。
それだけなのです。


by Echidna (2010-11-07 01:47) 

ぁsll

絶望などと軽くいうなよ。
まじめすぎるんだよ。(まじめは悪だと思ってます)
論旨に対する一応のかんそうはあるけど。(結構同意ですけど)
それはまた別の機会に。(どうでもいいし)
この作品に、論理的な批判をすること自体にそれほど意味があると思えないし、講談社にうんぬんも的外れな感じです。
ビートルズがすきだから、コミックスも買ってるけど、どのように破綻するのかが、いまの興味です。設定が提示された時点で、おとしどころが「あきらかにまずそう」な、めずらしい作品です。
怒るな!観察しようよ。
by ぁsll (2010-11-07 21:14) 

 ぁsll

作品そのものよりも、作品のが結局どのうようになってしまうのか、や、出版社の対応がどんな風になるのか、はらはら見守る新しいタイプのエンターテイメントと考えてます。
by ぁsll (2010-11-07 21:26) 

Echidna

ぁsll様
コメントありがとうございます。
まじめ=悪、なるほど、軽々しく「絶望」などと言うものではないですね。

それにしても、「作品そのものよりも、作品のが結局どのうようになってしまうのか、や、出版社の対応がどんな風になるのか、はらはら見守る新しいタイプのエンターテイメント」という視点は、目ウロコでした。

本当に珍しい作品ですね。
はい。観察していきたいと思います(笑)

おっしゃる通り、すでに興味の対象は、この作品の場合「作品そのものではない」という講談社のお金儲け手段かもしれないですね。
とはいえ、『出版社への批判が的外れ』というのは、そのうち機会があればご指摘ください。
どうしても、個人的にはそこが最も気になってしまうので(いえ、そこが「良くない真面目」なのかもしれないとは、感じつつではあるのですが)

by Echidna (2010-11-08 04:36) 

ベック

モーニング今週号。ついに本物のビートルズ登場か!と思いきや
な、な、なんと!解散!?

てか、この物語、本物のビートルズは登場するのだろうか?
そして、現在には無いビートルズの新曲なんかもできるんだろうか?
新曲なんかめちゃ難しいと思うんだよな、表現的に、メロディとか歌詞とか
絶対に無理だろな~。

てなわけで、とりあえずどんな結末になるのかを楽しみに毎週立ち読みしてます(笑)
by ベック (2010-11-12 11:29) 

Echidna

ベック様
コメントありがとうございます。

連載当初から危惧していた通り、やっぱり話を進めていくとビートルズ本体の「解散!?(かもしれない?)」になるわけですか(苦笑)
本当に、ご指摘の通り、この物語の場合の「もしも」を突き進めていくと、「本物のビートルズ」ってこの物語には登場可能なのか? ましては、現在にない「ビートルズの新曲」なんて、まあ・・・無理ですよねえ????


という、ある意味ダークな? 作品として「観察する楽しみ」としての楽しみ方を提供している作品なのかな・・・と、最近では、斜めに眺めつつ思っております。

どんな結末にするのだけは、私もある意味楽しみ(?)ではあります。

とはいえ、この「盗作の罪を罪とも悩まずに盗作している主人公達の行動と結果」及び、それを平然と掲載している出版社について、ちゃんと関係者が考えていることを祈るばかりな気持ちだけは未だ消えませんけれども。

ただ、そういう意味で、考えようによっては興味深い(?)作品なのかなと、最近では思うようになりました。

そうはいいつつ『他者の音楽を平然と自分のです』と言い切る人間が主人公という段階で、どうしても好きにはなれない作品ですが、まあ、好悪はそれぞれですし、別視点で眺めていきたいなと私も思います。
ありがとうございました。



by Echidna (2010-11-12 21:43) 

G&J

ご無沙汰していました。ビートルズ解散させられてしまったようで・・・
この場で「ビートルズ」に関して語り合っている方々を「実」とし
「ビートルズ」というファイル名で保存し、今後自動保存状態にしておきます。又「ファブフォー」がビートルズをパクッた時点を「ファブフォー」のファイル名で保存・・・と思いましたが、「漫画」の題名が「僕はビートルズ」なので、
「ファブフォー」のファイルを見た人は、「ビートルズ」って何なの?今の時点では「ビートルズ」は過去に存在し、今も大きな影響力を持ち続けていますが、「漫画」の世界では、ファブフォーがデビューしたわけですから、「ビートルズ」は存在できなくなります。ロバートジョンソンの曲をアレンジして発表した、有名ミュージシャンはRJに敬意を表しています。この「漫画」では、
創作者のすり替えをしてしまっています。敬意に値する「ビートルズ」が無くなっており、「ビートルズ」となるはずだった4人は、別の意味での「ビートルズ」として存在か、消滅してしまうかしかないのでは・・・「漫画」の中で
原作者の心理が表れているいるような部分が結構あります。
もしもですが、贋作者・・・失礼「原作者」の方はビートルズのコピーバンドの一員ではないでしょうか?本物より上手に演奏できても、所詮コピーバンド、タイムスリップできたら・・・盗作したって俺のほうが先、いや、盗作は良くない、ちょっと雰囲気をぱくってオリジナルを・・・作者はジョン役かもと思える節があります。・・・長くなってごめん「レノン」君。次から「G」のみで書き込みします。ポール、リンゴ、待ってるよ、又4人で地獄のように熱いライブをヤロウゼ!次回作「僕はファブフォー!」をお楽しみに・・・
by G&J (2010-11-15 12:59) 

Echidna

G&J 様(お名前、せっかくですから、そのままでどぞv)

またのご来訪ありがとうございます。
ええ、ある意味、連載開始の時から危惧していた通り、「ファブフォー」という贋作者が現れた段階で、「本来のビートルズ」は、漫画というフィクションがこれを許すかどうかは別として、どう考えても「消滅」せざるを得ないのですね。(だからこそ、「盗作」の罪をまるっきり考えていない出版社や原作者に、未だ私は嫌悪を抱くわけですが・・・)

ご指摘の通り、この漫画は「創作者」の「すりかえ」=盗作をしているわけです。

にしても、「この漫画の中に、原作者の心理が現れているような」とは、ご慧眼です!!! そこまでは、実は、不覚にも考えておりませんでした(単に、何も考えていない原作者+かわぐちかいじと思っていたので・・・失礼)

本当にこの「贋作者」もとい「原作者」は、おっしゃっているとおり、この「ファブフォー」の一員に自己投影しているのかもしれませんね(無意識か意識的にかは不明ですが)

ジョン役の彼(笑)
盗作は良くないといいながら、実は、「これは俺のオリジナルだから!!!」と実質盗作紛いに走る彼ですよね(苦笑)

次回作「僕はファブフォー!」・・・・はい、少なくとも「あの世界」においては、だって、ビートルズのイエスタデイ他、「コピーバンド・ファブフォー」が先に「盗作」して「発表」してしまった以上、存在はしないのですから・・・・。

あ、長いコメントは全然問題ありませんので!(書いている本人がこれですから(^_^;))

では、次回をまた楽しみに(?)・・・かな(笑)
by Echidna (2010-11-16 00:21) 

G(旧G&J)

今日は雨、釣りもお休み、テナわけで本屋で見てきました。(立ち読み)
次元が違ってしまったので、バグなるグループがもう「ビートルズ」のコピーしているんですね。コピーグループって自分たちの音楽を作り出せない集団になって行きますね。コピー(贋作)は絵画を始めいろんな創作活動の世界でも技術習得の手段として定着していますよね、盗作かどうかは、贋作で収入を得ようとするか(能動的に)ですよね?もしかして贋作のほうが優れている場合があったとしても、コピーした人はあえてコピーであり尚且つ自分のほうが優れていることを伝えようと、自分のサインを行うものと思いますが?ファブフォーが「ビートルズ」をいち早く日本に伝えたく曲を紹介したのなら問題はない(クイーンの例・・・日本発イギリスバンド)のですが、いまさらキャバーンに行ったオネーチャンが疑念を抱く・・・遅いんじゃない?
デビューする前のバンド同士は戦争ですよ・・・互いにコピーなんかするわけないじゃないですか、オリジナルティーのない方なら平気でコピーバンドのコピーをするでしょうけど、・・・バングラディッシュコンサートの時、Gがボブ・ディランに「風に吹かれて」をリクエスト・・・ディラン曰く、ジョージ、君は「抱きしめたい」を歌ってくれるかい?ご存知のようにディランは詩い、Gは歌わなかった。今日は「ボジョレーヌボー」の解禁日、ミシェルでも聞きながら、・・・同じような事が起きています。廉価販売ですね・・・ガラス瓶がペットボトルに・・・樽で量り売りしたほうがもっとコストが下がるのでは?酔っています。・・・そろそろ映画化の話が出てくるのでしょうか?各種、利権問題で不可能かな?「ビートルズ」の商標権はクリアしているんですかね?曲名を使用するだけでも(作者が別・・・ですよね)しっかり請求されるんじゃないですか?・・・「ビートルズ」の存在を認めていますよね、・・・曲の版権はマイケル・ジャクソンとポール・マッカートニー?が持っていると思いましたが?どっちもお金には厳しい方ですから・・・そういった面で今後が楽しみです。
明日は「秋晴れ」鯵と鯖を釣りに行きます。イエローサブマリンをBGにして。・・・ロッド・シュチュアートの「キープミー・ハンギング・オン」良いですよ、バニラファッジもいいんですが・・・B4周辺各位はどうなるのか?
日本の「ロック日本語論争」なんてあったし、「ビートルズ論争」もあったし、
後者は、ニヤリ物ですよ・・・知っている人は知っている・・・的な。
他事争論ですかね?・・・来週又お会いしましょう(玉置浩二???)
by G(旧G&J) (2010-11-18 20:13) 

Echidna

G様コメントありがとうございます。
そして、確かに、あのお金に煩い・・・もとい厳しい方々が絡むあの漫画で、ビートルズの曲のタイトルを使うだけでも、当然支払いはされてると思いますが、結果、歌詞は見事に出てない漫画になってるのも、よっぽど高額だから??ですかしら?(まあ、高いでしょうねえ・・・・)

そうですね、ファブフォーが「クイーン」的手法をとったなら、良かったのに。

というか、「それはビートルズへの裏切り」という「盗作者を主人公にする」という「ありえないもしも」でエンターテイメントしようとするなら、せめて、「本家が、ショックをうける」なんていう素人が考えても分かりそうなことは、ねじふせるだけの「何か」を準備してからやって欲しかったなあというのが、正直なところです。


もともと、盗作行為についての無神経さに私はこの作品が好きでなかったのですが、しかし、今となっては、タイムパラドクスの妙味があまりにも(予想していたのよりはるかに下手すぎて、全然意味がなく、単なる盗作者と何が違うのか全然わからないレベルの話)に、逆に、愕然としております。

ある意味、別の意味では興味深い作品となってきたような気もします。
いつも、色々なご指摘ありがとうございます。
確かにクイーンのようなら!!!! と今更ながら思います(でも、それと違うものをやるなら、もっと徹底的にして欲しかったなとも)


つまるところ「時代劇で送電線や自動車が走っているのを見つけるような面白さ」をエンターテイメントだと作者が信じているのなら(本心不明ですが)、タイムパラドクス理論を独自に、がっちり固めて、こういう私のような人間をねじ伏せるだけのパワーなり魅力が欲しかったなあと、今更思います。


ほんとうに今更ですが、まだ、何かあの作品に自分が期待していたようでもあり、苦笑する秋の日です。

コメントありがとうございました。
by Echidna (2010-11-20 00:14) 

G(旧G&J)

playerの一月号はジョンレノンが表紙を飾っていました。・・・良かった。
先に漫画を立ち読みしたので、もしかしたら・・・あるわけないのに・・・
歴史の一こま一こまがその時代に生きた者たち(人間以外の全生物)の物語であり何者も変えることが出来ない事実(善行・悪行に関わらず)。
善と悪、生と死、実と虚、等対で意味を成す言葉が沢山ありますが、片方が無ければもう片方は必要なくなります。この事はタイムスリップ云々に関わらずです。本物と贋作・・・本物があるから贋作があるので、贋作があるから本物があるのではないのです。物事には全て順序がありそれが逆転することは無いのでは?贋作が本物として流通しある日贋作だと判明したとき本物探しが始まりますよね、それが「ハンブルグでビートルズを確認に行かせた布石とも考えられますかね?最後は自分たちが発表した曲は、元々ビートルズのメンバーが作り出した曲だ・・・としなければ大変なことになりますよ・・・発表したレコードがことごとく無音・・・ライブでは自分たちに聞こえても観客には聞こえない・・・ビートルズがファブフォーのコピーを演奏すると皆に聞こえる・・・ビートルズがコピーをする度に、ファブフォーのレコードの表記がことごとくビートルズに変わってしまう・・・そして・・・先のようにファブフォーは自分たちがビートルズのコピーバンドだった事を認める・・・がイギリス情報局にファブフォーの4人は暗殺されてしまう。トヨタ2000GTを駆るジェームスボンドに・・・4人の命は日本人離れしたボンドガールの一夜の営みでしかなかった・・・後にポールが「死ぬのは奴らだ」を発表する。・・・言い過ぎかな?
by G(旧G&J) (2010-12-05 11:43) 

Echidna

G(旧G&J)様

ボンドガールの見せた一夜の営み!!! そして、ポールが後に「死ぬのは奴らだ」と発表!

こ、これ素敵すぎますv、むしろ、このお話を読んでみたいと思ってしまいましたよ、私(笑)
うっかり、原作の方がこのG様の記事をご覧になって、本当にこんな展開になったらそれこそ大笑いですよねv

いやいや、もう、素敵すぎるストーリーをありがとございました!
さて、原作者はどうするおつもりでしょうね(笑)
私としては、G様に座布団10枚!!! な気もちですがv
素敵なコメントありがとうございました。
by Echidna (2010-12-07 01:29) 

G

座布団10枚でキャバーンですか?・・・ポールが出てきませんよね?ポールって、かなり前から曲を書き溜めていたようです。只、何とはなしに発表すると、ありがたみが無くなる事と、聴衆の反応によってはポシャルことを考え、様子を見ながら発表していたとの話を漏れ聞きました。この事は、重大(笑い)な意味を持っています。偽者が出てきた事を知ったポールはどう出るでしょうか?・・・記憶の中にしか残っていないビートルズの曲の数々・・・誰かが全曲のスコアを持っていたりして・・・顔の出ないポール風の人とすれ違いざまぶつかり、スコアが散乱・・・ポール風の人がそれをかき集める・・・スコアに記されていた作詞・作曲者名は・・・サー大変だ~
(ポール風の人は日本に来ていたりするわけです。だからバンドは活動休止していたわけです。ジョンは、既にシンシアがいてハンブルグを離れられない。作曲者のポールは怒り心頭・・・で、日本に、プロモーターの姉ちゃんとは行き違い、・・・自分たちがビートルズになれると思ったポール役の彼は全曲自分の作品にしようと、スコアの書き換えをしようとした途中の出来事)・・・ポール風の人「君も作曲するの」・・・ポール役無言・・・ポール風「日本の5線紙は紙質がいいね、それにしても、僕らと同じ名前の人がいるなんて」・・・しかもポールとジョンの作詞・作曲者名の記載の仕方まで同じ・・・この時ポール役の人はなんていったでしょうか?・・・この振りは古いか・・・こんな事があって、ビートルズの日本公演は解散間際になってしまったとさ・・・
by G (2010-12-10 17:52) 

EC

ビートルズが成功しないと困るミュージシャンがいっぱいいる事をご存知かな?俺だってジョンメイオールで結構上手くいって、ジョージとの付き合いもあったりしてアルバムに参加したりしたのに、にせものにかき回されたくないよ!肌で感じるものがあるぜ!ビートルズにもう一曲作らせたいなら、彼ら4人が超えられないような曲を聴かせたらどうだ!パクル事は無いだろう!コピーバンドがコピーを超えたオリジナルをぶつけて初めて、本物のビートルズがビートルズとしての新曲を作るのでは?島国根性で世界制覇は出来ませんな。所詮コピーバンドはいくら上手くても、自分たちの作ったものでは無い。21世紀のギターキッズはもっと上手いがオリジナルティーは無い、まねが上手くなっただけ、そんな連中が安易にビートルズになろうとして、なんになるの?あんたらの両親が涙するだけ。ビートルズを消し去ってまで有名になろうとする自分の子供たちに!!・・・トリップした時代では両親はイナイカら親不孝なし!勝手にしたら!・・・・・レイアは別の女捜して作るしかないか・・・・・サユリじゃどうかな・・・・・タモリが激怒するかな?
(画像認証怖いよね)
by EC (2010-12-11 19:27) 

Echidna

G様
そうですね、キャバーンなら座布団ではなく・・・・クッションでは、ちょっと上品すぎですか?(笑)
いつもながらナイスなコメントありがとうございます。

いや~~G様路線のお話、思わず「読んで見たい」のばかりですv

ポール役の彼と本物のポールが出合ったら? それもスコアを見たら?なんて、実際に原作者の方がG様のご意見をご覧になったら採用されたりしたら、もう、大爆笑の渦に私陥りそうですv まさに、時代劇の中で走る自動車を見るような? 

「君も作曲するの?」

このフレーズがあちらの漫画に出てきたら、G様のご意見をご覧になったものと私認定しそうです(笑)まあ、それで「作品」として昇華できるなら良いですが、こればかりはなんとも。

個人的にはボンドガールの見せた一夜の夢・・・がナイスでいいです。

締めも「死ぬのは奴らだ」が効いてますし。
でも、今回のも楽しませていただきました!
いつもありがとうございます
次回も「僕はファブ・フォー」をお楽しみに?・・・楽しみに??? 観察としての新しいエンターテイメントとして???? と首をひねってみる楽しみを皆様に教えていただいた気持ちです。

あ、そういえば、まさに、イエスタデイなどは「原曲」は随分前にあって、ある時「タイトル:スクランブルドエッグ」のまま放置されていたそれに「イエスタデイ」のタイトルが閃き、曲が完成し、歌詞もついたというのは有名な話ですよね。

なら、イエスタデイなら、確かに今回のG様の設定も可能!!!

「そして、ビートルズの日本公演は」・・うふふ・・・・想像&こうした「創造」も楽しいですね。

感謝です。
by Echidna (2010-12-12 00:55) 

Echidna

EC様
コメントありがとうございます。
ええ、確かにビートルズがいなくなったら困るミュージシャンは多数ですし、「コピー」が「オリジナル」を超えることはない。

ちなみに、この作品中ではコピーバンドの彼らが新しい(つまり、ビートルズを超えるようなという意味も含めて)音楽を作れないのは、彼ら曰く「僕らに才能がないのではなく、音楽の全てが発表されつくしたからだ」とかなんとか荒唐無稽なことをおっしゃってましたよ(苦笑)

いや、まさにそれこそが「才能がない」ことの証明なんですけどね(大苦笑)

ビートルズを失わせる(少なくとも、イエスタデイや、抱きしめたいは、完全にビートルズから奪って取り返しのつかないことやってるわけですが、この漫画)、根本的に、そういう展開の『何』で読者を楽しませようと考えたのか、原作者・漫画家・編集部・出版社全員に問いただしたいところです。

ちなみに、今回のモーニングでのこの漫画の煽り文句をご存知でしょうか?

「音楽の本質を問う」のがテーマらしいですよ?

コピーがオリジナルから曲を奪うという初期設定の段階で、なんでその設定が「音楽(ひいては、創作そのものですが)」の本質を問う作品になりえるのだか・・・・・・・・やっぱり、この漫画を企画した出版社・編集部、そして、わざわざこんな作品を大絶賛したかわぐちかいじ氏や、原作大賞取った方全てにお尋ねしたいものです。

「コピーがコピーだけして、オリジナルを超えたものを作れない単なるコピーがオリジナルから創作物を奪う設定をして、音楽の本質をどのように問うおつもりなのですか?」と。

オリジナリティが21世紀の日本に欠如している証左かもしれませんが・・・

コメントありがとうございました!
by Echidna (2010-12-12 01:05) 

ベック

こんばんは。久しぶりの書き込みです^^

「音楽の本質を問う」というコピーの真意は、もう少し物語が進まないとわからないのかもしれません。それか、最終話までわからないのかも。で、自分なりにそのコピーの意味を考えてみました。

「所詮コピーではオリジナルを越える事はできない。音楽とは生まれ育った環境やそれまでの人生経験から生まれてくるものであり、それを踏まえていないコピーミュージックは、いくら同じように演奏、歌唱してみても、それを聞く者に対し本当の意味での感動を与える事はできない。音楽とはメロディーや歌詞以前に、それを創作した者、演奏する者、歌唱する者の魂の迸りであり、叫びである。だから、いくら優れた楽曲でも、それを奏でる者に中身がなければまるで違った楽曲になってしまうのである。音楽とは、そういうものだ。」

このような感じの音楽の本質というところに結論されてしまう物語かな~とか思いながら読んでいます。

そしてそれを現代の音楽に当てはめてみると…なんと本物の音楽が少ないことか。そんな現代ミュージックに対するアンチテーゼ的な物語にまで発展していけば面白いなと思いますね。

その反面、ファブ・フォーが全英・全米ヒットチャートを独占してしまう!みたいな展開にもちょびっと期待してたりもします。天皇陛下から文化勲章とかもらったりね^^
その時代の掛け出しのミュージシャンにボブ・ディラン教えてやれよー!とか。あ、もうディランはデビューしてるか…。

もっと凄い展開にするなら、実はビートルズのメンバーも未来からのタイムスリッパーだった!とかね^^。

あ~、なんかもうグダグダな文になってきたな。
ではでは、これにて失礼いたします。
by ベック (2010-12-25 02:57) 

Echidna

ベック様
いつもながら、楽しいコメントありがとうございます。

いや、すごい。「実は、ビートルズも、タイムスリッパーだった!!!」そこまでやってくださったら、ギャグ漫画(??)として、ある意味、実に楽しく(?)笑えそうです(ベック様の記事には、素直に大爆笑した私ですv)

にしても現代にあてはめてみると・・・アンチテーゼへ、のご指摘。

はい。そうなると、本当にこの作品も面白くなるでしょうねv
逆に、確かに、ファブフォーが厚顔無恥にも「天皇陛下から勲章」とか言ったら、これまた「ギャグ漫画?」としては、面白いのかも・・・・(ほんとにベック様の通りの展開になったら、このベック様案を原作者様がご覧になって採用されたのだと、私思いながら本誌読んでしまいそうです(笑))

にしても、本当に「音楽」に限りませんが、「創作」というものは「魂=中身」がなければ、いくら「優れている」というものでも、「本当の意味での感動を与えることはできない」

本当にそうだと思います。

そして、ほんとにこの漫画がその「本当の意味での感動を与える音楽の本質なるもの」を描けるというか、追及できるのか????????は謎ですが、ベック様の案は、なんだか実現したら楽しいな~~なんて思ってしまいました。

ありがとうございましたv


by Echidna (2010-12-25 05:10) 

G(旧G&J)

新年明けましておめでとうございます。旧年中は様々な状況の中、「僕はビートルズ」のコーナーを閉鎖せず、尚且つ好意的に提供頂いた事に衷心より御礼申し上げる次第です。本年「兎」年でありますればピョンピョン跳ねたり途中で寝たりと干支が示すような年になるかとは思いますが、昨年に懲りず今年も宜しくお願い申し上げます。ここ数日は酒飲み、ギターの弾き始め等々、今日、15cm位のタナゴ2匹、チカ数十匹、ぼら(小さいので小ボラ)一匹・・・今回はチカの煮干を作ろうと思っています。煮干はいろんな魚種で作られていますが、チカはあまり聞いた事が無い・・・親戚中聞き廻り、釣り人にも聞きまわりましたが煮干にしている人はいませんでした・・・これって、煮干の「オリジナル」?・・・ファブフォーの連中に知れる前に、このブログで宣言します・・・「チカ」の煮干って僕のオリジナルにしていいよね?・・・ポールのまねしちゃいけませんよね・・・何か決意、と言うより毎回同じように後悔めいた事を言いつつ何とか、自分たちのした事を、正当化しようとしていませんか?この行為は、21世紀の読者を相手に創作する以上、していかないと最後まで話を引きづれないからではないでしょうか、漫画の中でファブフォーが、B4の曲をパクッた時点であの時代では、ファブフォーのストーリー展開しかないでしょう。其れに対してビートルズがどう反応するか・・・これは書けませんよね、ビートルズの誰かの協力があり創作されたのであれば、可能でしょう、その場合いろいろな展開が期待できます。B4の未来を知っているわけですから・・・「ビートルズ大学」なるものが「僕はビートルズ」を認知しているような文書が出ていましたが、漫画だし~、ビートルズの名前がでるし~、的な発想なんでしょうか?それともコピーバンドのコンテストなんかの後援でもしているのでしょうか?兎年だけあって話が跳ね回りますが、今後の展開を「寝て待つ」のも兎年の過ごし方かな?・・・
by G(旧G&J) (2011-01-05 19:25) 

Echidna

G様
こちらこそ、旧年中はありがとうございました。今年もどうぞ宜しくお願い致します。
そして

>「チカ」の煮干って僕のオリジナルにしていいよね

はい! 勿論ですとも! そして、宣言しときましょう!(笑)某ファブフォーのポールもどきさんに知られたら大変です(爆笑)

にしても、「ビートルズ大学」ですか・・・・日本語のマンガをきっちり読解したら、抗議文がきそうな内容な話ですけど、そこは、大手の「講談社様」が手を回している「大人の事情」がある・・・のかな?とか勘ぐるのが、このマンガの楽しみ方かもしれないと思うこのところ。

確かに、今後の展開を「寝て待つ」うさぎ年かもですね。

一句
新年の兎の干支や、我関せず
(なんてね。はい。あ、当然、これ、下手だろうが、なんだろうが、オリジナル俳句ですよ。と、ここで宣言しとこ)
by Echidna (2011-01-06 00:33) 

G

又、お邪魔しました。ビートルズ関連の記事等もそうですが、ある程度
ヒットした作品は、どんな状況でも、曲名が出たり、詩の一部が出たりした時、曲そのものを想起できますよね?例えば「オールマイラビング」・・・
ジョン・レノンのギターが3連譜をたたき出したり、歌詞が出てきますよね?
あたかも、彼らが演奏しているが如く。「僕はビートルズ」といいながら、
勝手に曲を発表し、本物の可能性を消し去って、オリジナルを発表・・・
コード進行がビートルズらしさを残しながら・・・オリジナルな部分が・・・
でも、詩も無ければ、音も聞こえてこない・・・コード進行に関して記述されても、其処からリズムすら想起できない・・・例えば、ビートルズの曲名を挙げ、〇〇風だけど、此処と、ここの、コードの違いがこの詩を表現するのに
ぴったり・・・とかであれば、何となく理解し、ギターで弾いてみる事も、
出来、かなり、現実的になってくると思われます。
・・・先週・今週とレコーディング(オリジナルを)とのことで、コード進行が出たりしていますが、是非、漫画の中のコード進行で試してみてください・・・
何か、聞こえてきましたか?胸が高鳴りますか?作者(レノン風)の心の叫びが聞こえますか?・・・多分(勝手な決め付けですが)、聞こえたとしても、レコーディング風景のやり取りしか感じ取れないのでは?・・・なぜなら、一番肝心な「詩」が無いから・・・「心」が無いから・・・
まさに、この漫画自身が内包しているものであり、オリジナルを作っても
読者には届かない・・・読者に届かなければ・・・漫画の中で、彼らをビートルズのようなスターに仕立て上げても、漫画の中と、読者との間に
大きな違和感が生じてしまう・・・
「ビートルズ」が消えた・・・ならば、ファブフォーの才能はどの様なものか、
ビートルズを超える才能(ビートルズに関しては周知の事実)とは何なのか・・・次号は衝撃のDVD付きで発売予定・・・
by G (2011-01-22 11:38) 

Echidna

G様
いつも素敵な「次回予告」ありがとうございます!大爆笑しました。だって「次号は衝撃のDVDつきで発売予定」・・・そ、想像するだけで、画面の前で転がりそうでしたよ、ええ、お腹かかえて(爆笑)

とまあ、このところ皆様の温かいツッコミやら、自分なりの「斜め目線での見方の習得(?)」により、この作品については、実になんの感慨も覚えなくなり久しいのですが、しかしまあ・・・ここまで、早々に話がどうしようもなくなるのが早い(新人ならともかく、かわぐちかいじというベテランを担いでまで、更に講談社上げてのPRしまくりして!普通は、ここまでてこ入れして、早くに破綻ってないと思うのですけどねえ)・・・・信じられない速さで、話の矛盾他の凄まじさは逆に「壊れていくのを楽しむ新たなエンターテイメント??」と首を傾げたくなるほどですが(苦笑)

にしても、まあ、本当のところはええ、ご指摘の通りです。

肝心な「詩」も「心」もありませんし、それが、このマンガ自身が内包している問題なので、これで「読者に何を届かせようとしているのか」あるいは「届くと出版社は思っているのか」については、別視点では、読者というもののレベルを出版社がどう考えているのかを判断する良い試金石の一つなのでは?とも思うこの頃です。

なお、この話、以前、すでにファブフォーのメンバー(ポール役の彼だったかな)が言っていたはずなんですけど「俺達が新しいオリジナルを作れないのは俺達に才能がないせいじゃない。21世紀の俺達の時代には音楽は全部先人に発掘されてしまったからだ!」とか言っていたんですが・・・・(汗)
それを前提にすると、そもそもファブフォーがビートルズを本当の意味で超えるということはありえないのに、ビートルズを消すことだけはできたというとても後味の悪い話なんですよね、これ。

なのに、その自分の伏線もころっと忘れたように、今は「オリジナルを発表することこそが、俺達の使命!」みたいな展開になってる、この話。

・・・・やはり「創作というものをゆっくりと朽ちさせる存在(出版社、編集部、作者、そして、ひょっとしてこれを本当に愛しているか少なくとも批判的精神はまったくなく、オールオッケーで許容している読者もですね)」という、そういう、文化を滅ぼすものを見詰めさせるマンガ?として、この作品はあるのかなあ・・・などと、ふと考えたりもするのでした。


いや、だって・・・・話としての破綻もすごすぎてツッコミしようがないほどなもので・・・・ははは・・・・・

しかし、次号にDVD! いいなあ。そこまで(著作権の支払いけちって、作中でイエスタデイの歌詞を出すことすらしない講談社に期待はできませんが)やってくれたらいいのに!

そこまで突っ走ってくれたら、いっそ拍手ですねv
いつも、素敵な視点ありがとうございます!
by Echidna (2011-01-23 00:31) 

檸檬

なかなか良い考察だと思いました。

ただ、私も幼少の頃、作曲してたことがありました。
作るのが好きだったのです。

そして、ビートルズを初めて聴いたとき、自分の曲だと思いました。
全くでは有りませんが、かなり似通った曲をつくっていました。

その時、感動したのと同時に、あんでこいつらより先に生まれなかったんだろうって思ったのです。そんな風に思ったミュージシャンってたくさんいると思います。
それを漫画というメディアで非現実的な世界を表現しているだけなのかなと思います。

私は、最初かなり違和感をもった漫画ですが、今では楽しく購読させていただいています。
by 檸檬 (2011-01-23 19:46) 

Echidna

檸檬様
コメントありがとうございます。
楽しく購読できているのならば、ある意味それは羨ましいところでもあるのですが、宜しければより具体的に、どう楽しんでいらっしゃるのかお教えいただければもっと嬉しいかなと(欲張りですね、すみませんっ)

ええと、ただ、個人的見解を一つ

確かに「なんでこいつらより先に生まれなかったんだろう」と思った創作者は、ミュージシャンに限らず山ほどいると思うのですね。特に、作品に感動すればするほど、そして、その作品に共感すればするほど、自分の作品が不思議なほど似てきていることに愕然としたり、じゃあ、自分が先に生まれていたら? と夢想したり悔しくなることは、ごく当たり前の感覚だと思います。

ただ、私が未だにひっかかっていて、「素直に楽しめる読者にはなれない」のは、ただただ「何故、創作者を消滅させるようなことを、創作者たる漫画家が、そして出版社が発表し、それを娯楽として提供できる土壌がこの国と読者にあるのだろうか?」という一点なのです。

逆に言えば、私は、どうしても「消滅させられた側のビートルズの苦痛」の方を思わずにはいられないので、楽しめないのです。

今もそうです。
主人公達は、自分達が「ビートルズを消した罪」を抽象的には受け止めているようですが、具体的に「奪われた者達の苦しみ」は、なんら感じているとは思えませんし、そう思うようには描かれていません。(消したということでの罪意識は非常に抽象的で、かつて作曲されていたという檸檬様が、ビートルズを知った時の悔しさにさえ及ばない程度の痛みにしか、あの漫画では見えません)

幼稚な「どーするんだよ、ビートルズが消えちゃったじゃないか!」というだけの罪の意識程度で、盗作が許されるというのが、講談社の姿勢だとすると、これは非常に問題だと私個人は感じるのですが、もちろんこれは私見です。

楽しみ方はそれぞれですし、楽しめることに越した事はないことは充分に承知しています。

しかし、それでも、「非現実の世界なら、本当に何でも許されるのか?」ということとも相俟って、「非現実の世界だとしても、やっていいことと悪い事はあるような気がする」というのが私のスタンスなので、それはお許しいただければと思います。

ちなみに、別の意味で私もこの作品、今は楽しんでいます。
この作品がどう地に落ちていくのかを暗い嘲笑と共にという、かなり捻じ曲がった楽しみ方ですが、ある意味作者の罠にはまっている読者なのは私なのかもしれませんね。皮肉ですが(苦笑)

ともあれ、ありがとうございました。色々な視点は参考になります!感謝です。
by Echidna (2011-01-23 23:57) 

G

こんばんわ・・・お邪魔します・・・檸檬さんの言っている事も理解できます。・・・が、創作する場合、何らかの影響が出ることは否定できません。作品の発表が先なのか、後なのかではないのです。後に作った人は何らかの形で先に発表された作品に影響を受けています。意識しないで観たり聞いていたり、胎教だったり、乳飲み子だった時流れていたり・・・です。同じものを創ってもいいのですが、既に発表されたものは否定できない事実です。檸檬さんが作曲なさった年代はいつごろでしょうか、環境は?・・・状況を一つずつ分析して行くと、似た曲(作品)が出来る状況が見えてくるはずです。先に発表された作品があるから、影響を受け次の作品が創作される・・・と私は考えています。ビートルズが創作した作品が進化したように、他人でなくても、自分の中でも起き得ることです。檸檬さんが作曲された時、その曲をアレンジし、本当の意味でオリジナルにすれば「僕はビートルズ」と言わないはずです。又、同じ創作者を漫画の中といえ「消し去る」事はしないはずです。過去の積み重ねの中で現在がある・・・文化や芸術だけでなく、単純に生きる(生存する)事も、先人の積み重ねたものの影響があるわけです。影響の中から、新しいものを作り出すのか・・・が創作、ではないでしょうか。・・・創作は、盗作との狭間での作業です・・・勝手な文言、お許しあれ・・・
by G (2011-01-30 17:34) 

Echidna

G様「創作は、盗作との狭間」とは、さすがな言い回しです!確かに「先人の遺産(先人の創作)に対する憧れや模倣や研究その他の影響」こそが、新たな「創作」に繋がるのですから、一歩間違えば「盗作」との区別は難しいのですよね(良く、音楽家同士がパクられたのどうので、争ってるのがいい例かと)。
あるいは、アレクサンドル・デュマのように弟子に書かせておいて、それをちょこちょこっとアレンジしただけのを「自分作」と発表し、さらにデュマは「確かに盗作した、しかし、私の方が面白い」とまで言い切ったという逸話があるとかないとか聞いた気がしますから、そこまでいったら大したものだと逆に圧巻ですし、黒澤の映画なんて世界中どれだけ皆さんの「基礎」になってることやら、ですし。

まあ、もっとも、このかわぐちかいじ氏の漫画に関しては、そうした「創作とはなんぞや?」ということを完璧に度外視して「日本人がビートルズになるんだぜ! ゾクゾクするだろう!!!」的、などうも卑屈な暗い喜びを得る客層を狙っているのか? なところがあるので、あんまり真面目に考えるのも馬鹿馬鹿しいのかもしれませんが(苦笑)

この漫画自体は、日本の漫画文化が爛熟し、地に落ち、腐っていく文化の衰退を見る一つの指標と後になるのかもしれないなと思う、今日この頃でした。その意味では、観察に意味はありますね(苦笑)それこそが、出版社の狙いだとしても。
by Echidna (2011-02-06 22:29) 

G

お邪魔します・・・雪降りです・・・「ファブ・フォー」結構上手な演奏してましたよ・・・ユーチューブでプロモーションしています・・・一度見てください。

ユーチューブの方が、低コストでプロモーションできますから・・・

そういえば、マーチン、ヘッドのボリュートから言えばD28・・・ブリッジが長いタイプですね。あの当時でもビンテージですよね、

マッ、これから、稼げるから、気前よくプレゼント・・・

同じ物まねでも、タイガーマスクの方が罪が無いですけど・・・
by G (2011-02-12 13:27) 

Echidna

「同じ物まねでも」で大爆笑いたしました(笑)
いや、タイガーマスクは、単に皆さん、いい意味で最初の考案者(?)のまねしてるわけで、最初にタイガーマスク名乗った寄付者も別に、気を悪くするわけもなく、罪がないですよね。はい。

にしても、どーせ自分達のオリジナル発表するなら、タイムスリップ設定自体何のために??????と首を傾げる今日この頃。

ツッコミどころが多すぎて、すでに、考察いらないかしらん???とか思ったりもするのですが、ふと何かに似てると思いましたら韓国ドラマの「ベートーベンウイルス」でした・・・・・・・・・・・いや、もう、あのドラマたまたま見る機会があったのですが、「クラシック(に限らず根本的に)音楽とはなんぞや?」の基礎の基礎の基礎の基礎からして製作側が多分ご存知なく、かつ、視聴者も無頓着なのか高視聴率らしいということに、あぜ~~んとしたものですが、ああ、似てるわ~~~~~~~と思ったりもしたもので(苦笑)

そっくりですよ「音楽をネタ」にしてるだけで、別に音楽を全然愛してない人達が製作している「ウケ狙いだけの作品」の点で。

楽器の扱いの粗略さが見事に同じなところは苦笑というか失笑ものです。

ベートーベンウイルスでは、クラシック楽器水濡れさせても「完璧な演奏ができる」らしい不思議設定ワールドですし、ファブフォーワールドでは、レコード会社から貰ったビンテージギターをぽいっと、他人にプレゼントしても全然平気(というか、その前に自分の楽器への愛着はないのか!?との疑問ばりばりなこの世界よ・・・・)。

音楽はネタなだけ。

そして、読者、視聴者は怒らないんですよね~~~だって、ネタにされて、ムチャクチャされても許してるわけですから。これが、日本の民度ですかしら?? ああ、雪のせいか虚しくもなりますね(苦笑)
by Echidna (2011-02-16 21:16) 

g

お邪魔します・・・当地は明日「毛がに祭り」です。
「毛がに」と言えば、北海道・・・でっかいどう・・・なんです。
確かに、北海道産はでっかいのが多いです。

当地は、堂々と地元産をうたった上で、お祭りを開催します。
昔からのイベントではなく、最近始めたイベントです。

甲羅で囲われ、陸を飛び回るか、海底を歩き回るか・・・
どちらも、クラブに関係がありますなぁ~・・・

一方は「キャバーン」、一方は「毛」・・・後ろは、どちらも「クラブ」

・・・昔は、北海道産の様に大きな「毛がに」が採れて居たそうです。
タイムスリップして、PRしたら・・・北海道よりも有名に成っていたかも。

・・・THE BEATLESの存在を確認できる次元に住み続ける事にしました。
音の聞こえない次元では生きていけないから・・・

長い間、勝手なコメントを寛容な気持ちでお相手いただき、
ありがとうございました。

20世紀から続く事実を、忘れないよう、生きていきます。
by g (2011-02-19 23:15) 

Echidna

いえいえ、こちらこそいろいろありがとうございましたv
ええ「音の聞こえる次元」でいいと思います。
にしても、確かにどっちも「クラブ(笑)」
でも、大事なのは、20世紀から続く事実の方ですよね。
タイムスリップを使ってまで、消してしまっていいことではないでしょうから(ビートルズのこと嫌いで、あえてそういう主張されたいなら別に構いませんけど、どうもこの作品は、意味不明すぎて私も、良く分かりません~~~!)
by Echidna (2011-02-23 21:39) 

土乃児

初めての書き込みで 失礼を承知で伺います
もし、この漫画が
「かわぐちかいじ以外の作画」
「モーニング・講談社以外の出版」であったなら
筆者様のこの作品への感想(感情)はさほど激烈だったでしょうか?

たとえば小学館で、ビッグコミックで、浦沢直樹氏が書いていたら
小説として読まれたのなら、如何だったのでしょうか?

作画者・媒体への反感抜きの作品自体への評価は如何でしょうか?
まあ、ありえないでしょうが これもひとつのIFですが…

失礼ながら、作画者・媒体への感情的なネガティブバイアスが感じられるのですが…

似たようなテーマの小説も、漫画もいくつか読んでおります
かのさだまさし氏が「本」という単行本で かって書いた小説でやはりタイムスリップした大学生が、
生活の手段として止む無く、という面もありましたがフォークソングを歌いはじめ
まだ拓郎、陽水、かぐや姫が世に出る前だったので彼らの名曲を自作として歌い
大スーパースターになってしまう、という荒唐無稽なストーリーがありました。
半ばジョーク的な作でしたが、それを読んで「盗作を認めるなんて!」と怒りを感じた覚えはありません。
ご自身がシンガーであるさだ氏が書いた作品ですが、どうお考えですか?

この作品が愚作か、傑作か、は私は作品が完結するまで断を下したくありません。
ただ、何も考えずに安易にビートルズに取って換わる、そんな動機には読み取れませんでした。
自分たちの生活のすべてがビートルズとして生きてきた、
しかもその調和世界がメンバーの離脱により崩れかけ
さらにタイムスリップにより(結局彼らは元の世界では生活は安泰な学生でした)生きなければならない
そのための手段と、その時代に本来存在しない自分たちの存在主張できる価値観は
「音楽=ビートルズ」だけ、だったのではないでしょうか?

彼らは生きねばならなかった。肉体的にも、精神的にも。
そのためにあるのは「ビートルズ」しかなかった

話が飛びますが
「仁~JIN」では、タイムスリップした主人公は江戸時代から考えれば
超絶したレベルの医学技術を持ち込み、100年にわたる幾多の先人たちの
努力と犠牲の下にあった成果をすべて自分の名において、開示して
功績と賞賛と名声を得ています。

ビートルズよりもはるかにこちらの方が罪深くないでしょうか?
「芸術家」の「創作」に対する盗作ではないから、そちらは問題ない?
…理系技術者の私が同じ論理で言うなら
「仁~JIN」こそ、技術・科学の開発、研究に対する成果を根こそぎ簒奪して
真摯な努力と否定する、出版されざる書である、となります。

勿論本当にそんな事は思っておりません。
あえて、トリックとして書かせていただきました。

本題に戻れば、同じように「ぼくは~」も私は創作物として楽しんでおります。
歴史を変更させてしまい、本来ある、彼らの先達・聖人の名も業績も奪い消してしまった。
この罪を背負いながらも、だからこそ、彼らはビートルズを伝えなければならない。

本家のビートルズは絶望すれば解散する事が出来た
でも、「ファブ・フォー」は降りる事は許されない。

作品(ストーリーとして、私は面白いと思っています)
「五条霊戦記」「九郎」など、義経の影武者、もしくは成りすましした主人公が
義経を消し去るわけに行かず、苦悩するストーリーがいくつかあります。
私は、むしろこの方向に近いものも感じました

長々と駄文失礼しました
by 土乃児 (2011-03-05 17:13) 

Echidna

土乃児様
コメントとご質問ありがとうございます。

まず、ご質問にございました

>「かわぐちかいじ以外の作画」
>「モーニング・講談社以外の出版」であったなら
>筆者様のこの作品への感想(感情)はさほど激烈だったでしょうか?

>たとえば小学館で、ビッグコミックで、浦沢直樹氏が書いていたら
>小説として読まれたのなら、如何だったのでしょうか?

>作画者・媒体への反感抜きの作品自体への評価は如何でしょうか?
>まあ、ありえないでしょうが これもひとつのIFですが…

>失礼ながら、作画者・媒体への感情的なネガティブバイアスが感じられるのですが…

この点についてですが、ご指摘の通りのネガティブバイアスが「まったくない」とまでは言い切れない点は、確かにその通りです。

まず、「かわぐちかいじ」という漫画家による前作「ジパング」のあまりもの読者を馬鹿にしているのか?としか思われない「いい加減なエンドのタイムスリップもの」を、最後まで対価と時間を払って購読した者としては、あのような作品をのうのうと描いて平然としている作者(かわぐちかいじ)にも、その作家に平然とまた次のタイムスリップものを描かせている「講談社」の双方に対して、少なからずマイナス感情があることは否定いたしません。

(なお、「ジパング」のラストがどうしようもなかった点については、あえてここでは省略いたしますが、タイトルに「ジパング」とありながら最後まで「ジパング計画」すら語られないままに膨大な長編の最後には伏線をまったく拾わずに終った駄作であると、少なくとも私は思います。この作品の冒頭が非常に興味深かった分、酷く失望させられたことについては、読者として慙愧に耐えぬ思いは未だ拭えません)

しかしながら、この作品について、決して私はご指摘のような「ネガティブバイアスゆえに、嫌悪している」わけではない点も合わせて申し上げたいと思います。

当然ながら、土乃児様のように、この「僕はビートルズ」を楽しまれている方にとっては、私のような論旨は非常に不愉快であることは、承知しております。よって、ご指摘もご批判も真摯に受け止めさせていただいております。

ただ、それでも、誤解されておられるようですので、あえて申し上げますと、私は別に「ビートルズを消失させてしまったその罪科を背負って生きるストーリー」そのものを否定しているわけではありません。

あえて申し上げますと、その「罪科」についての掘り下げや考察や痛みといったものについて、作者も出版社も、そして、受け容れる読者も含め、皆が皆、何も考えていないかのような「無神経さ」に絶望を感じただけなのです。


偶然ですが、「仁」も「五条霊戦記」も拝読しておりますし、他のタイムスリップや、正史とは異なる「(本当はそうだったかもしれない)仮想歴史もの」については、小説・漫画問わず、基本的に私は愛読しております。

巷で賛否の分かれる「戦国BASARA(な~~んちゃって、な、戦国ものなアニメとゲーム)」「薄桜鬼(めいっぱい乙女浪漫な新撰組を使ったありえない新撰組ものなアニメと乙女ゲーム)」についても、特に嫌悪感はありません。


では、何故、「僕はビートルズ」だけについて、ここまでご指摘されるネガティブなほどに負の感情を抱くかといえば、それは、文系理系の違いでは、当然ありません(仁については、架空の物語の中での「たとえ、歴史への不当な介入であろうとも、それでも目の前の者を救うことが医術なのではないか?」というテーマが根底にあり、タイムスリップや、100年後の医術を江戸時代にもたらしたということは、あくまでも、エンターテイメントの味付けにすぎない点で、根本的に異なります。主人公は、常に目の前の患者を救うという医者としての使命との葛藤の中にストーリーが展開されており、そこに嫌悪感が沸くはずもございません)。


はっきり申し上げれば、「僕はビートルズ」については、「ビートルズのデビュー前だから、今なら盗作にすらならない!」という確信犯な姿勢と、「それは誰の曲?」と聞かれた冒頭で「自分が作曲した」と平然と答える無神経さ。更には、これを「ファブ・フォーのものである」と発表したら、どのような影響があるか?について、まったく想像することすらない主人公らの無神経さ。挙句は、「ビートルズの精神は、役者が演じるように自分達が伝えられる!」と、不可能なことを平然と決意する不可解な正当化の論理。


それが非常に、『私にとってだけかもしれませんが』不愉快だったのです。


もちろん、ギャグ、コメディなどで、軽く「な~~んちゃって!こんなのがあったら笑えるよね!」というのなら、まだ理解できます。(それこそ、さだまさしの作品は、荒唐無稽であることを、しっかりと強調しているからこそ笑ってすませることができるのであって、あれが、シリアスストーリーで展開されたら、苦笑を通り越して、さだまさしの音楽に対する姿勢そのものを疑うところでしょう)


ストーリーとして面白いかどうかは個々人の好み次第と思いますので、私は特にこの作品を面白いと思われる方のお気持ちを否定するつもりは毛頭ございませんし、むしろ、楽しめる方は羨ましいとさえ思います。

おそらくは、私が引っかかっているだけなのでしょう。

「何故、好きな作曲家の曲を、最初の最初で『まだ、発表していないから』ということを知っていることをいいことに『自分が作曲した曲だ』と言い放ったのか」という点が。

これが別に、単に「ビートルズがヒットする曲だから」という程度の無知蒙昧なキャラ設定ならまだ納得できるのですが、主人公らは、一応(?)、「ビートルズのファン」らしいというところが、心底理解できないのです。

自分達が先に発表してしまったら、ビートルズの声によるビートルズの歌は永遠にこの世界からは消えてしまうかもしれないという危惧も何も考えない無神経さ+「消えちゃった以上は、自分達がビートルズにならなければ!」というわけのわからない責任感。


しかも、これは「盗作」であるという認識が、まったく主人公らから考えられない(ビートルズになり代われると信じているところは、正直、そら恐ろしいです。歌は、その歌い手個々人ごとに異なるものです。コピーをどれほど巧妙にしても、コピーはコピーでしかなく、ビートルズそのものを消した罪科がこれで償えると勝手に思っている?らしい展開は、すでに理解不能です)

ストーリーとして「素直」に「タイムスリップもの」として楽しめない原因は、この主人公達の無神経さ、ひいては、この主人公らの感性を生み出している作者達と編集部と出版社にあります。

ただそれだけです。

おそらく、このストーリーがもっと、はっきりしたギャグコメディなら、あるいは、せめて主人公らが最初に「これは自分達の曲ではない」ことを、明示した上で、結果的に「ビートルズの代わりにビートルズを演じざるをえなくなった」という悲劇性を明示したものなら、一種のタイムパラドクスストーリーとして楽しめたかもしれません。

(仁は、タイムパラドクスの悲劇性の演出が上手かったと思っております。特に、主人公を幸せと絶望と両方に叩き込む描き方は、非常にストーリーテリングとしての秀逸さを感じます。その過程での医学上の発見についての盗作ともいうべき行為については、あえて、ぼかした描き方も、主人公の「医者である以上、救える命は救いたい」という使命との葛藤の中、説明をあえて時間経過を飛ばして省くなどして、ぼかしつつではありますが、巧妙に扱っているなとむしろ感服したものでした)。


なお、根本的に「医学の盗作」も問題でしょうが、現在の、「僕はビートルズ」では、「ビートルズの精神を、コピーでしかない自分達が伝えることができる」と勝手に確信している点が、更に、私個人としては不愉快極まりない展開であることも付記いたします。

どれだけ頑張ろうと、本物の声とは異なるはずです。
そっくりに歌おうと「物真似」にすぎないはずです。

それで「伝わるはず」と言い切る主人公=作者の精神=出版社の精神に至っては、「盗作」以上に、もはや唖然として何も言えません。

せめて伝えたいなら「これは自分達が作曲したわけではない、けれど、とても素晴らしい曲だから、伝えたい」と前置きが必要でしょう。

それもなしに、何を伝えるのでしょう?
世界中をペテンにかけるだけのことをして、「精神を伝える?」


・・・・申し訳ありませんが、どうも、この作者(と出版社)の感性そのものと私の相性が悪いようです。


結局は、単に私との相性が合わない作品だというだけなのかもしれません。

それでも、筆を取ったのは、「許容できない読者もいる」という意思表明がゼロでは、私もまたこの作品を許容している一人になってしまうから、というただそれだけなのです。


本作を楽しみにされている方には、本当に申し訳ない限りの記事だと思います。

それでも、発表されたものである以上は、「読者からの反論・異論」というものは、作者というものは(出版社もですが)当然、甘受すべきと思うゆえに、書かせていただいた次第です。


ご不快に思われましたでしょうこと、想像に難くありません。
重ね重ね申し訳ございません。
それでも、書かずにはいられなかった点のみご寛恕くださいませ。
そういう読者も一人ぐらいはいるというぐらいで差し支えございませんので。




by Echidna (2011-03-06 01:31) 

hoge

レイというキャラクターの存在がキーだと思っているのですが。

音楽に限らず、現代の創作表現においては完全なオリジナルなど存在し得ない、という創作者にとっては深刻な問題をはっきり正面から見据えた上で、「では真のオリジナリティとは何なのか?」を問う作品だと思っています。
そのためにタイムスリップして(決して著作権者から訴えられない)「盗作」を行う主人公たちが配置されたわけで、むろん、マコトはアーティストではなく、彼にアンチテーゼを示すレイの方が、作者の立ち位置に近いのでしょう。

ちなみにですけど、4巻ではファブ・フォーの存在によって本家ビートルズがやる気を失い解散してしまったり、ファブ・フォー発表による「抱きしめたい」「イエスタディ」を聴いた人物が、楽曲は完璧だがオリジナルな音楽に本来備わっているはずの作者の身体性や精神的な原風景がまったく欠けている、と指摘する場面などが出てきます。

読者が懸念していることなど、とっくに織り込み済みということなんでしょう。
by hoge (2011-03-28 08:16) 

ありえない

こんばんは。
この作品を読んだわけではありませんが不快感をもったものです。
ビートルズがヒットしたのは歌だけのおかげではないと思います。彼らの性的魅力、ライフスタイルもファンにアピールしたと思います。
日本人のコピーバンドじゃ無理です。
そもそも盗作自体へどがでる話だと思います。
by ありえない (2011-03-30 21:02) 

Echidna

hoge様
コメントいただきながら、色々忙殺されていたこともあり、長らくお返事できず申し訳ありませんでした。

ご意見ありがとうございます。

ただ、一つ根本的なところで、これは価値観の相違かもしれませんが、hoge様のご見解ですと「現代の創作表現においては完全なオリジナルなど存在し得ない」という創作者にとっての深刻な問題を正面から見据えている作品とのことですが、これは、敢えて反論させてください。

根本的に「完全なオリジナル」というものは、何をどう定義するのかはともかく、文化・芸術というものは(技術もでしょうが)、もともと「先達のものを踏まえた上で、新たなものが生まれる」というものです。

先達のものをまったく継承もしなければ、先達から学ぶことすらもない「新しいもの」というものは存在しえないはずです。

それこそ、ビートルズが出現したのは、ビートルズ以前の音楽家他の存在があったからこそでしょうし、ビートルズ以降の音楽家達はビートルズがあったからこそ新しい境地を切り拓けたのです。

ご指摘の中の「読者が懸念していることなど、織り込み済み」との点についても、反論させていただきますと、この作者・編集部・出版社は「読者の懸念」についての考慮、配慮、更にはビートルズファンへの思いも何もかも無頓着にも踏みにじっているだけだと思います。

踏みにじった上で、それでもそれによって「目立つ」ことができ「よって、評判になり」そして「売ることができる」という策略、戦略としての販売術としては、確かに「読者の懸念は織り込み済み」どころか「読者のそうした心理を突くことで、売ろう!」としているのですから、もちろん、最初から分かっている確信犯でしょう。

「真のオリジナリティとは何か?」について、期せずして、作中で主人公らは「俺達が新しいものを作れないのは、もう先人が全部発見してしまったからだ。俺達に才能がないせいじゃない!」という、創作者には信じられない暴言を「正当性ある発言」として描いています。

つまり、この作者にとっての真のオリジナリティとは、そして、「才能」というものは、「先達を無視できるもの」「先達とは無関係に生まれるもの」とでも考えているとしか考えようのない暴論です。そんなものがあったらお目にかかりたいです。誰もがいつか聞いたり見たりした何かの影響を受ける。その中で才能ある者の手により、新しいものは生まれる。そのはずでしょう。「単純なパクリ」と「影響を受ける」こととの違いすらこの作者はあえて無視しているのか、分かっていないようにさえ思えます。

それを正面から主張しているのですから、真のオリジナリティについて問う作品などというのは、実に、かいかぶりでしょう。

単純に「こうしたら、評判になって売れるから!」という戦略だけだと思います。

実際、こうしてひっかかる愚かな私のような人間もいるのですから、その意味では大成功でしょう。

そして、私はそうした「売れれば勝ち!」という出版社の姿勢に、限りない嫌悪感を抱いているだけなのです。

もっとも、この作品については「好き」という方もいらっしゃれば、「いや、そもそも興味ないから」という方もいらっしゃいますし、「一度読んだけど、面白くなかったよ? 面白くもない作品なんだから、きりきりしなくてもいいいじゃないか」とのご意見もいただきました。その通りでしょう。

つまらない作品と思って放置できなかった段階で、ある意味、私こそが、この作者と出版社の手に踊らされているのです。

そういう意味では、「売る」「評判を得る」「目立つ」という営業的には評価して良い作品だと、今ではそう思っています。

この作品との相性が合わないのは私個人の問題ですし、売れるのならば、それは出版社とこの国の国民がそれを許しているのだから、どうでもいいと放置しておいても良かった問題です。

ただ、やはりそれでも許せなかったのは「本来ならば、彼ら(ビートルズ)が得たはずの創作の喜びも苦しみも何もかも、全てを奪い去る」という盗作という唾棄すべき行為をなす主人公らの設定についての無頓着さ=作者=「出版社の無頓着さ」に思えてならなかったからです。

そして、その無頓着さを一人でも肯定できない人間はここにいると、意思表明したかった。

ただそれだけなのです。

余談ですが、ご指摘のレイは、連載の方ではすでにファブ・フォーを肯定しています。アンチテーゼを示していたらしい当初の姿勢は放棄したようです。この迷走具合も実にこの作品は不可思議です。それでも、楽しめるならば、それでいいと思います。しかし、真のオリジナルとは何か?と追及したいなら、他の表現方法がいくらでもあったはずです。やはり、かいかぶりとしか思えません。
なぜなら、彼らファブ・フォーが「真のオリジナル」に葛藤するなら、現代の設定のままでも充分描けたはずだからです。タイムスリップして、ビートルズという若者から、創作の喜び・苦しみ・哀しみを奪うことで、何がオリジナルを問うことができるのか、まるで分かりませんし、逆に「レコードの中なら、彼らになりきれる」と信じている主人公らの姿勢は、すでに私には理解不能でしかありません。

普通に楽しめたらよかったのに・・・とは今でも思います。
これが、ビートルズの時代にタイムスリップした日本の若者が、ビートルズに直接触れることで、新しい何かを生み出して・・・という架空物語だったら、どんなにか私は幸せだったでしょうとも、時には思います。

まあ、そんな話は、それこそ「つまらない」ので出版など到底されないのでしょうが。


by Echidna (2011-04-02 02:05) 

Echidna

ありえない様
コメントありがとうございます。
この話について未読とのことですが・・・まあ、お勧めはできかねますが(ここで購読を勧めるのは、そもそもの私のスタンスとも反しますし)、何かの機会で、設定だけでもご覧になりますと、またかなり唖然とするかと思われます。

ご指摘の通り、ビートルズに皆が夢中になったのは、彼らが「ビートルズ」だったからです。コピー(それも人種も何もかもが違う)バンドが代替できるはずもないものを、平然と「ビートルズになれる」と信じているらしい作者・編集部・出版社に、呆然とする、ある意味、斬新な営業戦略であることは間違いありません。

そして、盗作というものの罪深さについて、何も考えていない作品です。

個人的に怖いのは、一応この本、それなりに売れているらしいので(というより、講談社が賞を与えた原作がベースのものなので、面子もかかっているのかもしれませんが)、妙に、販売に力が入っているところです。

そして、盗作の本質、何故それがこうも罪深いのかについて、読者がどんどんと許容していくのではないか・・・という点です。

売れなければ、いつか消えて行くだけかもしれませんが。
それを祈りつつ、そして、盗作ということへの罪深さを日本人が認識してくれることをただ今は祈るばかりです。
ご意見ありがとうございました。
by Echidna (2011-04-02 02:17) 

tommy

私もEchidna様同様に音楽がそしてビートルズが大好き
です。

それ故にタイトルを見ただけで嫌悪感が先立ち、
この漫画だけは決して読むまいと決めていました。

しかし、偶然この漫画の設定を知ったのを契機に
少し興味が湧いて読んでみました。

「ビートルズの楽曲を自分たちが発表したらどうか」

タイムスリップ物は人間の欲望や妄想を掻き立てる
手段の内、最も有効な手段の一つだとは思いますが、
これは明らかにバンドマンの発想です。バンドマンで
あれば、誰もが一度は脳裏を霞める発想だと思います。

私も大学の頃ビートルズのコピーバンドをやって
いましたが、同じ事を妄想して楽しんだものです。

しかし、実際にビートルズの曲を自分が発表しても
売れるはずが無いし、何より盗作行為は愛するビート
ルズを侮辱する事に他ならないと思います。

タイムスリップして、ビートルズに憧れたバンドが
ビートルズに挑む話だったらもっと楽しく読めたと
思います。

どうせ架空のバンドなんだから、ビートルズを入れ
替わるより、現代に於いてビートルズと並ぶフォロ
ワーを生むバンドになった方がハッピーエンドかなと。

いずれにしても結末が気になります。
by tommy (2011-04-14 18:29) 

Echidna

tommy様

コメントありがとうございます。
はい、私もビートルズに挑むコピーバンドの彼らのチャレンジ物語だったら、そりゃあ普通に楽しめただろうなあと思います。

しかし、おそらくtommy様をも「結末が気になる」と思わせるぐらい、この作品、本当に「興味を持たせる」という営業製作観点からは、「うまい」つくりなんですね(まあ、実際私もその一人のわけですが・・・・・)


憧れた相手を盗作で潰すという信じられない暴挙をすることで、賛否両論(?)をうまく手玉に取り、話題に繋げ、売り上げに繋げるのかなあと、思うこの頃ではありますが、しかし、やっぱり・・・この作品、営業としては評価すべきなのでしょうけれど、ほんとに「音楽を愛していないからできるんだろうなあ」と。

好きだったら、できない作品だと思います。

「もしも、自分がビートルズだったら・・・・」という楽しい空想は、あくまで、個々人の夢の中にあるから楽しいのであって、現実になったら?というところまで物語にされてしまうと、「ああ、まあ、この作者はよっぽど、先達の創ったものへの畏敬も何もないから、営業だけに徹底できるんだろうなあ」としか思えない作品かと、個人的には思っております。

でも、ほんとに営業的には上手いなあと。

だって、確かに、結末は気になりますから(苦笑)
by Echidna (2011-04-19 22:17) 

nanashi

駄文失礼いたします。

私もこの作品ははじめ、「無いな」と思いました。
まず、音楽だけでなく、創作そのものを深く理解していれば、
イギリスのリバプールで発信されたビートルズが作った音楽を、
日本という国で発信しても、理解されるはずがないことは一目瞭然です。
創作にはバックグラウンドと、その人の人生が必要不可欠です。
知っていなくても、そうしたバックグラウンドはこの世に残された名作に全て含まれているからです、
それに加えて、「天才性」や「革新性」に依って、その創作物の知名度は前後する、と私は考えています。
まず、バックグラウンドや、その人そのものが必要不可欠、ということです。

この「僕はビートルズ」という作品を見ていると、
言い方が悪いかもしれませんが、
ポールの才能を超えられない程度の主人公が、
背景も持たず、その曲を発表したところで、誰の胸を打つ事ができるのだろう、と疑問が残ります。
創作という部分では、私もこの作品の非現実的な部分に憤りを感じざるを得ません。

しかし、もう一つの側面、ビートルズの音楽が持つ「革新性」と「人種と世代をも超える普遍性」について、この作品が語っているのだとすると、
それは面白いのかなあと、考えることもできるのです。
これは、クラシックに例えることができるかもしれません。
クラシックは様々な演奏家が演奏しています。
国も世代も超えてです。
演奏家として、非常に優れた人が演奏する「曲」は、芸術にまで高められることもあります。
また、その時代、その革新性が、人々を象徴する場合もあります。
作中に出てくる、「私たちの音楽だと思った」というのは、確かに、
こういう部分が優れた名作にはあり、それは作曲者、創造者も超えて行く「何か」であったりします。
優れた創造者が度々「これは何者かによって作らされたのだ」という言葉を残しているのを見るにかけても、そういった作品そのものが持つ、普遍性もあるのだ、ということです。
誰が作ろうと、作者不明であろうとも、心を打つ作品はあるということです。

確かに、こういった賛否両論が起こるテーマを扱うこてで、
商業的な利益を得ようとする出版社等のやり方に怒りはおぼえますが、それがこの作品そのものになるかどうかは、もう少し流れを見るのもいいかなあと思っています。

この作品がそこまで昇華されることを願いつつ、
また、創造者としては決して許されることのない行為を侵している主人公達がどうなっていくのか、という部分に期待しながら、
このマンガの顛末を見守ろうかと思います。

by nanashi (2011-04-22 04:27) 

Echidna

nanashi様
コメントありがとうございます。
確かに、音楽の普遍性は創造者を超える何かがあると、私も思います。
この作品が、そういう「音楽の普遍性」を「盗作という創作者としては決して許されない行為との相克」として描くまでに昇華する可能性のある作品ならば、そうですね、そうであったら、いいなあ・・・・と、期待すると裏切られるだけのような気もするので、漠然と「ほんとうにnanashi様のようなお話だったらいいのに」との思いを、ついつい、未然に自分に防御をかけてしまう私の臆病さをお見逃しください。

というのも、問題は、このようなスタンスで描き始めた作者らに、そこまで昇華するつもりも、力量も、責任感も何もないとしか、少なくとも私には思えないのです。

もちろんラストが「音楽の普遍性」の意味と「盗作の罪深さ」とを全て描きあげたなら、素晴らしい名作でしょう。

しかし、ストーリー自体、わずかコミックス3巻程度ですでに迷走しまくりのこの作者らには期待薄としか言いようがありません。

ちなみに、確かにクラシックは、皆が演奏しています。
でも、誰が「自分がベートーベンだ!」とか「自分がモーツアルトだ!」とかタイムスリップで、ベートーベンやモーツアルトの作曲活動を封殺してまで、なり代わろうと思うでしょうか? クラシックを愛する者であれば、なおのこと、この偉大なる先達に敬意こそ持ちこそすれ、「なり代わろう」とは思わないでしょう。

偶然ですが、同じ雑誌(週刊モーニング)にて、ピアノの森、という作品があり、この作品では、様々なピアニストらがショパンを演奏しており、それぞれの個性と「ショパンの愛したポーランドの大地」への理解の有無を問うコンクールならではの性質や、また、今のコンクールこその裏の醜い面なども描いています。

ですが、ここでは「こんなのはショパンではない!」とか「これこそが、我らのポーランド!!! 我らのショパンが描こうとした我らのショパン!」とか色々な観客の反応は様々なれど、前提として「ショパンが描こうとした何か」というものがあって、それに対して、新しい音楽家達がそれぞれに挑んでいくという姿勢が非常に明快です。

それこそ、ショパンの名曲の普遍性の懐の深さが余すことなく描かれています。

しかし、「僕はビートルズ」ではどうでしょう?

対抗馬は誰もいません。ビートルズは、盗作されたショックで解散し、消えてしまったのですから。

「ピアノの森」で言うのなら、ショパンは、実は盗作者であり、その盗作者が盗作者であることすら誰も知らないままに、国籍を超えて皆が、「ショパン」を追及しているような世界を導いているようなものです。

もちろん、写楽のように、その素顔があまりにも謎すぎる芸術家もいます。

それでも、「真に愛されるべきは、その音楽を天賦の才で表現した者」だと思うのです。

仮に「真に愛されるべき者」から「奪うこと」ができても、それによって汚され、変質した音楽は、おそらくは「真に愛されるべき者の手で紡がれた」ものに比して、本来なら数百年の時を超えるほどのものであったはずのものが、何かが欠落しているが故に、魅力の何かが欠けたままに一瞬の花火のような華やかさはあっても、決して永続的な魅力とはなりえないとしか思えませんし、逆にそうでなければ、盗作者万歳!と、この作品は礼賛しているだけということになります。


ビートルズの良さは、ビートルズがビートルズだったからだと私は思います。
ファブフォーは、どうせなら、コピーバンドとしてのおのれの限界まで挑戦してみたら、何かあったかもしれないのに、「ビートルズを盗作してでも、ビートルズになりたい」という願いは、あまりにも、主人公として卑小です。

悪役としてのストーリーならまだ納得もいきますが、そういうわけでもなさそうな迷走具合も気持ちの悪い話です。

とりあえず、ある意味私も顛末は見たいなと思ってはおります。

できれば早いうちに。

結局「意味不明」な顛末に終るような予感ばかりがしますが、まあ、そういう商法なのだから、踊らされている私も、愚かな一読者でもあるのでしょう。

さすがは講談社! とある意味、拍手です。
社員の採用基準が『企画力』中心というのですから、お見事です。

営業マンの中には「中身がなくても売ることはできる」と豪語される辣腕な方が大勢いらっしゃるとも伺いますし、大したものです。感服です。

ですが、それこそが「創造」という、もっとも大切な何かを失わせている「罪」なのだと、私は思うのです。

営利と引き換えに、確かに失っているのです。
「先達から学び、そして新しい何かを生み出していく、売れるかどうかは分からない、でも、情熱が生み出す奇跡の芽」を。

そう考えてしまうから、どうしてもこの作品には異論しか唱えられないのですが、それでも、まあ・・・・こういうのも末期的な日本にはありなのかなとも、ほろにがく笑うことのできるこの頃です。

ありがとうございました。


by Echidna (2011-04-24 23:51) 

gurigura

長い・・・。コメントも全部読んだら疲れちゃった。

盗作が許せない事なのは、そのとおりと思うけど、
なんかこの作品を楽しんでる人は著作権に対する意識が低いような表現してるけど、ややいいすぎではないかなぁ。

重箱の隅をつつくようで申し訳ないですが、

>「盗作」が何故、許されないのか?

>最大の理由は、「著作権違反」などという小さなことではありません。
>オリジナルを創作した創作者の心を折ってしまう行為だからです。

ということは、故人の作品を盗作するのは、生きている人の作品を盗作するよりは、まだましってことなのかな?

かつて小学館と「イキガミ」の作者が、星新一の作品と設定が酷似しているという指摘を、あっさり否定していたけど、そのときの方が、憤りがあったけどなあ。

結局、現実の作品で盗作まがいが横行しているなかで、フィクションの内容の方が、絶望するほど許せない、というのがいまいち同意しにくい。
(ウチみたいな赤の他人に同意してもらおうと思ってないでしょうけど)

まあ、そうした、盗作に対する意識の低さが、こうした作品が出現したバックグラウンドにあるということなのかも知れないけれど。

ちなみに、この作品は、セールス的にはどうか知りませんが、内容的にはいまいちだなあとは思いますけどね。メンバー達がオッサンくさいし。
結局、ビートルズという名前によりかかっているだけで。

なんだか意味不明の長文になってしまいました、あしからず。


by gurigura (2011-07-01 00:05) 

Echidna

gurigura様
お疲れ様でした。
コメントも全部読まれたとのこと、さぞ、疲労困憊のこととお察しいたします。申し訳ありませんでした。

もっとも、重箱の隅のつつき返し・・・ちょっと、失礼しても良いでしょうか?怒らないでいただけると嬉しいのですが、ついつい、逆に気になりまして\(^o^)/


>盗作が許せない事なのは、そのとおりと思うけど、
>なんかこの作品を楽しんでる人は著作権に対する意識が低いような表現してるけど、ややいいすぎではないかなぁ。


まず、この点については、冒頭において、私は「楽しんでいる方にとっては、不愉快であろうこと」ゆえに、この私の意見についての異論反論については構わないと申し上げておりますこと、更には、一応折り曲げており、嫌な予感がされたファンの方は読まずにすむようにとの配慮をはしております。

つまり「ややいいすぎ」であることは、当然の前提の意見文です。
よって、それに対して「ややいいすぎではないか?」というのは、指摘として、正鵠を射ているとは申し上げ難いといわせていただきます。

次に、

>重箱の隅をつつくようで申し訳ないですが、

>>「盗作」が何故、許されないのか?

>>最大の理由は、「著作権違反」などという小さなことではありません。
>>オリジナルを創作した創作者の心を折ってしまう行為だからです。

>ということは、故人の作品を盗作するのは、生きている人の作品を盗作するよりは、まだましってことなのかな?


ましではないですか?
私はそう思いますが?

そもそも、前提として「表現の自由」というものが存在している以上、他者の作品を(己がそれをパクることについて何らプライドを感じないかどうかは個人の趣味でしょうが)、模倣するということは、むしろ、本来的には文化の向上の大前提と理解しています。


すなわち、盗作行為そのものが、盗作された者の心を傷つけないのであれば、私個人の意見としては、盗作の罪とは、単なる経済的損失に過ぎず、大きな目で見れば、その盗作によって、「よりよいもの」ができるのならば、人類にとっては、僥倖とさえ思っています。

ゆえに「著作権」という小さなレベルの問題で、盗作がいけないなどというセコイことを言っているのではないと、申し上げているのです。

ここは、コメントされましたgurigura様のミスリードではないでしょうか?
(それこそ重箱の隅をつつくようで申し訳ありません)


>かつて小学館と「イキガミ」の作者が、星新一の作品と設定が酷似しているという指摘を、あっさり否定していたけど、そのときの方が、憤りがあったけどなあ。


具体的に、今回との相違を述べてください。
私は、イキガミの何と星新一作品の何が酷似し、どのような経緯で問題となったのか、不明にも存じませんので、前提を語っていただかなくては、私には理解できません。あしからず。

是非、詳細なる解説を切望いたします。

>結局、現実の作品で盗作まがいが横行しているなかで、フィクションの内容の方が、絶望するほど許せない、というのがいまいち同意しにくい。
(ウチみたいな赤の他人に同意してもらおうと思ってないでしょうけど)


同意するかどうかは、お読みになられた方それぞれのご自由ですので、「赤の他人」であろうとなかろうと、同意の強要はそもそもしておりません。

第一、同意していただけるような意見とも思っておりません。

私は、自分のこの意見がマイノリティであるという程度の自覚はあります。マジョリティ(多数派)は、僕はビートルズの作品に対し、好意的か、無関心かどちらかでしょう。
それが普通だろうと思います。


>まあ、そうした、盗作に対する意識の低さが、こうした作品が出現したバックグラウンドにあるということなのかも知れないけれど。


この点については、もう少し詳しく語っていただきたいところですが、「盗作への意識の低さ、あるいは皆無さ」について、私が、憤っているのはその通りです。(gurigura様のご意見とな違うかもしれませんが、フィクションに私は怒っているのではありません。あのような作品を平然と作り出す生身の人間たる、作者、出版社、許容する読者らへ怒りを覚えただけです。


>ちなみに、この作品は、セールス的にはどうか知りませんが、内容的にはいまいちだなあとは思いますけどね。メンバー達がオッサンくさいし。
結局、ビートルズという名前によりかかっているだけで。


内容的には、意味不明ですでに読解不可能です。
なんとなく、今も眺めていますが、彼らの盗作行為によってビートルズ本家のメンバーが絶望し、夢を打ち砕かれているという前提において、主人公らが平然と「僕らがこの時代にタイムスリップしたことは、この時代で何かを為す意味があるからだ」とか「歌は、夢は消えない」とかなんとか、他人の夢も希望も何もかも打ち砕いた連中が言っているのですから、わけがわかりません。

本当にこの作品「漫画原作大賞」を取ったのか?疑問なほどです。それぐらい、いきあたりばったりな世界です。一体、どんな原作だったのでしょうね。それだけは、未だ気になります。講談社が発表しない限り、ラストまでまったく不明な大賞作品ですが。

>なんだか意味不明の長文になってしまいました、あしからず。

長文は気にされないでください。
むしろ、忌憚なく、明瞭に、詳細に語っていただけると嬉しいです。

別に同意は必要ありませんが、反論は明確にお願いいたします。
いまひとつ茫漠としており、要約しますとgurigura様のご意見は

『別に内容的にいまいちな作品だし、この作品好きな人に対して(この記事の意見は)いいすぎで思いやりがない。少なくともフィクションでしかないのに、なんで怒るのか、自分には同意できない』という趣旨でしょうか?

3行ほどにまとめてみましたが、いかがでしょう?

気を悪くされておられなければ、是非、反論ください。
もちろん、お怒りの場合も、どうぞご意見お寄せください。

ただし、明瞭に。詳しく。
筋違いの重箱の隅をつつく虚しい作業ではないことを期待いたします。


by Echidna (2011-07-01 00:57) 

gurigura

あー怒らせちゃいましたね。すいません、そんなつもりではなかったのですが。反論とかじゃなく、ただ感想書いただけだったんです。3行にちゃんとまとめて書くべきでした。m(_ _)m

Echidnaさんって、きっとクリエーターですよね。視点が盗作された人の側に立ってますもん。そう、特にものを創ってる方から見れば、とんでもない内容のマンガだと思います。
ただ、多くの読者は、きっとクリエーター目線ではないのではないでしょうか。盗作は悪いことだ、と思ってても、どうしても温度差があるというか。
あぁ、またとりとめない文になっちゃった。何が言いたいのかというと、マンガの作者や出版社への憤りはごもっともですが、読者には、あまり失望しないでほしいなーと思ったのです。よけいなお世話といわれそうですが。

大した意見も無しに書き込んで反省してます。お騒がせしてすいませんでした。ご活躍を祈ってます。さようなら。
by gurigura (2011-07-01 03:42) 

カータン

マンガですから、此れから内容か色々変わってくるのでは?ビートルズと同じ歴史は辿らないと思います。ドラマJINの最終回の様にファブフォーのメンバーが現代に帰ったら誰もファブフォーを知らず、有るのはビートルズの歴史だけとか。

by カータン (2011-07-01 23:39) 

Echidna

gurigura様

お返事ありがとうございます。
ええと・・・あの「怒っている」のではないのですが・・・・・・・・・
純粋にご意見の内容が私にはどうも理解不能な箇所が見受けられたもので、お尋ねしたかったというのが趣旨だったので、語っていただけないのはとても残念です。

ちなみに、また上げ足取りで、本当に申し訳ないのですが「読者にはあまり失望しないで欲しい」との点は、冒頭から述べております通り、私には許容できませんので、御容赦ください。

なぜなら、このような「儲け第一主義作品」としか思えない作品に対して、あまりにも「寛容すぎる読者の皆様の存在そのもの」が現在の出版社や作者を助長させ、あるいは、その傾向を促しているのは確かだからです。

読者の視線が厳しければ、このような作品はそもそも存在さえしえなかったのではないでしょうか?
あまりにも「優しすぎる読者」の存在にも、私はどうしても、現在の社会構造上仕方ないのだろうと思いつつも、やるせない思いを抱いてしまうのです。

ですが、まあ、こういう意見自体マイノリティなので、それこそ申し訳なく思います。

せっかくお読みくださって、コメントまでいただいたのに、重ね重ね申し訳ありませんでした。

でも、読者の方が厳しくなければ、良い作品というものはきっとこの先生まれなくなるとも私は危惧しています。そういう意味で、この「僕はビートルズ」という作品が、セールスとしてそれなりに成立しているという段階で、何か忸怩たる思いがしてしまうのです。

失礼の段、本当に申し訳ありませんでした。
by Echidna (2011-07-02 03:07) 

Echidna

カータン様
コメントありがとうございます。
もっとも、ラストがどうなるか?という点よりも、私が問題としているのはあくまで「何故、本家ビートルズのメンバーを絶望のどん底に突き落としても平気な人物を主人公に据えたのか?」という点です。
まあ、悪人を主人公にするなら分かるのですが、この作品では、この盗作した連中(つまり偽者連中)の夢(=ビートルズになり代わる?)を『純粋な夢』とまで言い放つのです。

盗作して、本家の創作者を絶望させておいて、なのに、主人公らの夢を「純粋な」と言い放つ。
この作品の姿勢そのものが、どうにも、個人的に糾弾せずにはいられないほど、『無神経な作品』に感じられたという点に、私のやるせなさがあります。

ちなみに、JINはたまたま読みましたが、ラストは、カータン様の仰るのとは違っていたように思われます。
何しろ、JINのラストは、確かに主人公が未来へ帰った時、その未来は変化していました。
しかも、自分が江戸時代になしたことの影響を踏まえた未来になっていました(そのあたりのタイムパラドクスの矛盾についての説明のストーリーテリングはとても良かったと思います。)
勿論、突き詰めれば矛盾といえなくもないところでしょうが、それでもなお「人の命を救う医術とは?」をテーマに、過去と現代の錯綜させ「命」そのものを描いた作品としては、非常に上手く表現できていた良作だと評価しております。

果たしてここまでのタイムパラドクスの妙を、ジパングという作品で散々な顛末しか描けなかったかわぐち氏に描けるのでしょうか?
大賞を獲得した原作があってさえ、すでに、ストーリーは、支離滅裂で何が言いたいのか、やりたいのか、まったく不明に迷路のようなこの作品。

私としては、自分の精神を守る為、この先の変化など「期待はしない」でいたいとしか思わざるを得ません。

ジパングで散々に裏切られた人間ですので、悪しからず。
(※あの膨大な量のコミックスを購読し、期待し、応援し、そして、そのために時間と対価を支払った人間には、この程度の発言は許されると信じております)

失礼いたしました。
by Echidna (2011-07-02 03:25) 

グーパーすると車酔いしにくくなるよ

この漫画を「しょせんフィクションなんだから、なんでもあり」として見過ごすことができるのか、できないのか――そこが大きな問題となりそうですね(イギリスやアメリカのビートルズ関係者に訴えられたりしたら面白い? いや、逆効果か……映画『バトルロワイヤル』の騒動みたいに……)。
by グーパーすると車酔いしにくくなるよ (2011-07-06 07:56) 

Echidna

グーパー(略)様
確かに、ご指摘の通りと思います。

そして、敢えて言うなら「フィクションなんだから(セールス的に企画として押せそうなら)何でもいいじゃん!!!」というのが、あろうことか「創作者」のはずのこの作品の作者らと出版社であり、「こういう無神経なフィクションは、笑い話にするのも寒い」と感じてしまうのが、私のようなマイノリティということなのでしょう。

あ、ちなみに、ビートルズ関係者に訴えられることはないと思いますよ。

なにしろ、作中で、この作品ビートルズの歌を歌っているシーン、ことごとく歌詞の一つもないどころか、歌のタイトルまで、ご丁寧に全部「カタカナ」にしているのですから、すでに「この世に存在したビートルズをモチーフにしただけ」という抜け道がいくらでもあるわけですし、本当に、逆に、訴えてもらったら宣伝でOK!ぐらいのつもりなのだろうと思います。

にしても、他者の夢の踏み潰すのが前提の自分達の行為を「純粋な夢」というあたり・・・・心底この作者らの感性は理解できません。

やっぱり、訴訟にでもして話題にでもしてもらいたいのかもしれませんね。
鋭いご指摘ありがとうございました。
by Echidna (2011-07-08 01:06) 

フットボールネーション

なるほど。確かに「本家ビートルズ」を潰しにかかっているところがかなり悪質ですね(しかしというかしかもというかビジュアルが……)。
イエスタデイもヘイジュードも、「バックグラウンドストーリー」があるからインタビューに答えられたり、(インタビュー内容や楽曲そのものを)見聞きしている私達も時に涙することがあるのであって、それがない日本人コピーバンドでは母親とか息子の話じゃなくて「ん? 昨日?」とか「柔道?(笑)」の話にしかならないでしょうね。
オチは、唐突に何の理由もなく現代にタイムスリップして、ビートルズは変わらず存在しバイト先の親父さんあたりに「一年間もどこに行ってたんだ」「お前らの出番なんかないよ」「ビートルズのコピーバンドの代わりなんていくらでもいるしな」これで決まり!
by フットボールネーション (2011-07-16 18:34) 

ネコ男


僕は中学生です
僕はビートルズが大好きです

そして 僕はビートルズ も大好きです


それでとても申し訳ないのですが
ここまでのコメントをすべて読んでいません

それはなぜかといいますと この記事を書かれている方、またこの漫画に否定的なコメントを書かれた方々の言い方があまりにも感情的で、子供の僕から察するに少々見苦しく思ったからです
そして否定的な文(国に絶望しただのもろもろ)の文が多く、序盤から少し何が言いたいのか国語力のない僕にはわからないからです

よってお願いなのですが
言いたいことを少数にまとめてわかりやすくして頂きたいです
申し訳ありませんが宜しくお願いします


また質問があるのですが
すべて答えてくれる事を期待します

1、あなたにとってビートルズとはなんですか

2、あなたのなかでのタイムスリップとはなんですか

3、あなたはビートルズをロックバンドとしてとらえているのですかポップグループとして考えているのですか

4、ビートルズのなかで一番好きな曲はなんですか


宜しくお願いします

by ネコ男 (2011-07-16 20:58) 

Echidna

フットボールネーション 様

コメントありがとうございます。

はい。本家ビートルズの方々の(※ここの漫画におけるというべきかもしれませんが)、潰された夢とかについて無頓着な点が、どうにも、この作品については、ひっかかるのです。

にしても、素敵なオチですね!大爆笑しました。
ええ、「唐突なタイムスリップ」&何もなかったことになる・・・・・・

夢オチに近いエンド(笑)

なんとなく、結局そうなるのかなと思います(笑)
楽しいご提案感謝です(画面で大笑いしましたv)
by Echidna (2011-07-17 00:44) 

Echidna

ネコ男様

申し訳ありませんが、ネコ男様が何をおっしゃりたいのか、まったく分かりません。

私の記事に対する、異論、反論、意見、あるいはご質問の場合は、今一度、『明確なる日本語』にて、再投稿お願い致します。


ご自身の『国語力が不十分なため、当方の記事が読み解けないので、短く書いて欲しい』とのことですが、この程度が読解できない方には、「短文」では、より分からないのではないかと危惧いたします。

そもそも、「何が分からなくて、何をお尋ねになりたいのか」は、こちらの意見を一旦、きちんと把握した上でお尋ねいただきませんと、当方としては、お返事のしようがありません。


「子供の自分には少々見苦しく思えたので読んでいません」との趣旨が、まず、分かりかねます。せめて、「何が、どう見苦しく」思われたのか、その提示程度はお願いします。

また、この記事は、「漫画」である「僕はビートルズ」についての「盗作行為をモチーフとすることの是非」である点である程度は、小学生でも読解可能と思うのですが、それさえもが読み取れないということでしたら、国語力を養ってから、投稿されてください。

失礼を承知で申し上げますが、一般的中学生の国語力の場合、当然、三島由紀夫、夏目漱石、井伏鱒二、井上靖、太宰治、カフカ、ヘッセ、森鴎外などは、読解可能だと思います。そのくらいの方なら、この程度の記事についての読解が難しいことはありえないと思います。

念入りな推敲の上のご意見をお待ちしております。

よろしくお願い致します。
意見は相手の意見を把握してから述べるという基本程度はお守りください。
私にとってビートルズがどういう意味があるのか?というご質問が、この記事とはまったくかみ合っていない程度のことはご理解ください。(なお、何故、そのご質問に、この記事が繋がっているのかの説明があればお答えします)
by Echidna (2011-07-17 03:48) 

フットボールネーション

応答ありがとうございます。このオチは、夢オチならぬ現実オチです!(爆)

さて、横入り失礼します。ネコ男さんが考える『僕はビートルズ』の面白いところ、好きなところとはどのあたりの表現(描写)なのでしょうか、興味があります。
「SFの9割はクズだ。だが、ほかのすべてのものも9割はクズなのだ」という結構有名な言葉があります。では、選ばれた1割は誰にとっても、いつの時代も素晴らしいのかというとそれも違うと思いますが……越えられない一線と越えてはならない一線……なかなか難しいですね……。
by フットボールネーション (2011-07-17 10:18) 

漫画フットボールネーション

というか、結果的にですが、コピーバンドが(オリジナルとして=オリジナルになりかわって・すりかわって)成功すればするほど「パクリ礼賛」になってしまう恐ろしい罠ですね(笑)。
by 漫画フットボールネーション (2011-07-19 23:02) 

Echidna

フットボールネーション 様
「現実オチ」! なお素敵です(爆笑)

「ビートルズのコピーバンドなんていくらでもいるしな!」の名台詞で、是非締めて欲しいですv

そして、そうなんですね。
このマンガって、主人公達が「心清らかに(???)本家ビートルズになりすます(しかし、なりすましの原因は本人達が盗作したせいなんだが?)」というところにあるんですよねえ・・・・(汗)

まさに、このコピーバンドの主人公らが成功すればするほど「本家を潰してのパクリ礼賛」という「真の作曲者らの夢、希望、音に託した全てを打ち壊しても、オリジナルがそれでショックのあまり出てくることさえなければ、潰したコピー側の勝ち!=パクリだって、成功すれば勝てば官軍!」になるという、おそろし~~い罠なエンターテイメント作品でもあるのです!

「罠」とは、素晴らしい表現です。感服です。
実際セールス的には、それで成功してるのでしょうから、この場合、出版社の営業マンの腕を褒めるべきなんでしょうか?とも思うこの頃。

ただ、まあ、そんな「パクリ礼賛」なんて描けるのが何故なんだろう?とは思いますが(だって、描いている漫画家は、自分が『そういう風にされたら』絶対に嫌、って思わないのかなあ????? と)

まあ、色々と物議をかもし出すことで人目を引く戦略なのでしょう。確かに、罠ですね(笑)

素敵な分析とコメント感謝です。
by Echidna (2011-07-22 01:06) 

マコト

読ませていただきました。

>『先に発表すれば勝ち』ではないか、というスタンスの作品を、何ら悩みもなく大部数の雑誌であるモーニングという媒体で発表することを許し、むしろ、喧伝しているという点だったのです。

私は「僕はビートルズ」を読んでいてもまったくこのようなスタンスの作品に感じないのですが、どこをどう読んでこう感じたのでしょうか?

私にはファブフォーの4人がビートルズを敬愛しているのを感じる作品なのですが・・・

何度か読みましたが
「他者が作ったものであろうと、それが未発表段階なら、先に発表した者に権利はある!」
そういう流れの作品ではありません。
by マコト (2011-08-23 18:33) 

Echidna

マコト様
ご質問ありがとうございます。

ただ、どうやら私とマコト様の間では「敬愛」の概念他、いくつか、認識している概念そのもの、あるいは、常識と考えている基盤が異なっているために、このままお答えするのでは、回答がマコト様の疑問に対応していないということになりかねないと危惧いたしますので、いくつか、回答の前提概念を固定させていただきたいと思います。

①「他者が作ったものであろうと、それが未発表段階なら、先に発表した者に権利はある!」という流れの作品ではないという点について。

ここは、この作品を「どう解釈するか?」の違いによるかと思います。

もっとも、結果的には、この作品はそういう流れになっているように「私」には見えます。何故ならこの作品では、先に発表したコピーバンドのファブフォーが世界を握る流れになっているからです。(この点は後述にて詳述します)

②ファブフォーがビートルズを敬愛しているのを感じるとの点について

ここでは「敬愛」について、私なりの意見を前提として述べさせていただきます。

ある芸術家に対して「敬愛」している場合、その「敬愛」ゆえに、その芸術かの未発表作品を勝手に「自分が作ったもの」と発表するものでしょうか?

私はそれは「敬愛」とは言わないと思います。

逆に、何故、マコト様が「敬愛」を感じるのか不思議に思ってしまうのですが、少なくとも私の概念における「敬愛」には、尊敬する相手の音楽を奪う行為を許容する行為ができるということとは両立しません。
(なお、奪うのではなく継承するなら別ですが、この点、マコト様と私とでは認識に違いがあるように思われます)

③何ら悩みなく講談社が「先に発表したもの勝ち」を喧伝しているとの私の主張について、そうは思えないとのご指摘について。

もちろん、講談社に直接尋ねれば「ビートルズに敬意を払い、かつ、先に発表した者勝ちだなどと微塵も考えていない」との優等生的回答が返ってくるでしょう。

しかし、この作品では、結局、ファブフォーというメンバーの意図的なのか、半ば愚かな無意識だったのかの評価はさておき、実に安易に「この曲は僕が作ったものです」とビートルズが心を込めて作り、発表するはずだった名曲を「先に」発表してしまい、結果、ビートルズはその存在意義を失い、失意、絶望のうちに音楽活動自体をやめています。

この本来のビートルズを傷つけ、歎かせ、追い詰め、その彼らから「音楽の創造」する力をも奪い取った行為をして、「発表したもの勝ち」以外のなんだというのでしょう?

先にファブフォーが発表したからこそ、ビートルズは解散して消えたのです。

それが私の言う「他人のものであろうと、先に発表した者勝ち」の意味です。


さて、前置きが長くなりました。

以上を前提に私からマコト様への回答をさせていただきます。

ご質問の趣旨は「どこをどう読んで、ビートルズへの敬愛も何もない、先に発表した者勝ちというスタンスの作品に見えたのか?」ということかと思いますが、合っておりますでしょうか?

この趣旨に沿ってお答えさせていただきますと、次のようになります。

<回答>

自分が敬愛している相手が創作したものを「自分のものだ」と発表するというシチュエーションを組んだ段階で、「他人のものでも先に発表した者勝ち」というところを読んだからです。ここに、講談社の潜在的な商業姿勢が透けて見えたからです。


より詳述するならば、仮に、ファブフォーがタイムスリップした先が、イギリスであり、そしてそこでビートルズの四人組に出会い、意気投合し、「ああ、生のビートルズに出会えた!」との喜びと、この時代にタイムスリップした僥倖に感謝しつつビートルズの彼らを全面的にバックアップするつもりで応援していた矢先、不慮の事故により、ビートルズの4人が死亡というタイムパラドクスが設定として組まれていたとしましょう。

これは、タイムスリップものにて良く使われる手法で「本来、歴史に存在すべき人物が、タイムスリップしてきた者の出現により、消え去ってしまうというアクシデントからの物語」です。

この場合は、タイムスリップした者が、悩み葛藤苦悩し、それでも、その「消えてしまった相手へ限りない敬愛がある場合」においては、苦悩の果てに、あえてその影武者のように、あるいは、本来その者がするはずだった歴史における務めを果たす、しかし、そこにも、様々な事件が! というあたりが醍醐味となります。


仮に「僕はビートルズ」がそういう設定でしたら、私も、普通に楽しめたかと思います。

なぜなら上記設定ならば、ファブフォーは、決して「ビートルズから音楽を奪っていない」からです。

しかし、実際の「僕はビートルズ」はいかがでしょう?

実に皮肉ですが、ハンドルネームと同じのこの作品の「マコト」様は、あろうことか、話の初手の初手から日本ではビートルズを誰も知らない段階で「これは自分が作った曲」として敢えて嘘をつき、かつ、レコード会社から50万枚ものレコードをヒットさせ、更には、それをイギリスで発表させることにも成功し、結果、ビートルズを消滅させることに成功しています。

無邪気で愚かな高校生が起こした事件と言うには、あまりに「主人公が考えなし」すぎる設定ですが、これは「先に発表した者勝ち」とは言いませんでしょうか?

更には、ビートルズが消滅したことに対して、彼らはいかにもしおらしく、「自分達が伝えなければならない!」との使命感に勝手に燃えていますが、そもそも彼らが「自分達の曲」と発表しなければ、ビートルズの消滅はなかったはずです。

その点について、マコト様がなんの疑問も抱いていらしゃらず、むしろ、ファブフォーの皆様に「ビートルズへの敬意を感じる」というのであれば、それは、それこそが講談社の喧伝する「早い者勝ち」に見事に洗脳され、疑問に抱かぬようにとの誘導に乗っていると言えると私は考えます。


従って、根本的には、あのファブフォーの連中がなしたことをして「ビートルズへの敬意を感じる」マコト様とは、おそらく、根本的に何か「芸術や作品、創作を盗作された場合における、創作者の受けるダメージと罪」についての考え方が異なるのだろうとは思います。

もちろん、人によって考え方はそれぞれですので、マコト様のように、あの作品について「ファブフォーはビートルズに敬意を払っていて、そういう心清らかな青少年の懸命な生き様を描いた作品である」と感じる方もいらっしゃるでしょうし、むしろ、それこそが作者と出版社の狙いであり、かつ、多数の読者の方の感想でもあるでしょう。


ですが、逆説的ですが、だからこそ、私はこの記事冒頭で申し上げているのです。

「何故、誰も疑問に思わないのか?」と。

この盗作行為を事実上容認するという作品を容認すること自体が、「他人のものを盗作し、そして、その本来の創作者が創作できなくなるほどのダメージを受けたとしても、ビジネスとして成功すればそれでいい」という、大手出版社の内包する「ビジネス至上主義」の「毒」に、何故、誰も気付かないのか?と。

そして、気付かなくても、仕方が無いと思いつつも、敢えて私が意見表明しましたのは、冒頭の記事にも書かせていただきました通り、「黙っていることは、結局、容認しているのと同じ事」ということだからです。容認するわけにはいかないので、こうして記載しており、反論もさせていただいております。


マコト様

ファブフォーに「ビートルズへの敬意を感じる」というのは、それこそ、あの作品のどこをどう読解されたことから、そのように感じられたのでしょうか?

是非お聞かせください。

私には、単に「自分達が先にビートルズの曲を発表したら、ビートルズが消えるとは思わなかった。でも、何故か、ビートルズが消えてしまった。だからって、ビートルズの曲を消すわけにはいかないから、自分のものとして発表は続ける。それが自分達の使命だ!ビートルズはいないけど、自分達がビートルズになればそれでいい!」という非常に身勝手な論理を前提にしたマンガにしか見えないのですが。

21世紀には観客は自分達をコピーとしか見なかった、でも、今は違う。自分達の曲をオリジナルとして受け止めてくれる快感に恍惚とする彼ら。

ここに「ビートルズへの敬愛」を感じることの方がある意味不思議ですが、逆に興味深くもあります。

どうぞ、よろしければ深く語ってください。

このマンガのどこに「ビートルズへの敬愛をもつファブフォー」という真摯さが読み取れたのかという点について。お願い致します。

私には分からないのです。申し訳ありません。


by Echidna (2011-08-24 04:01) 

じじぃ

最初から全て読ませていただきましたが、僕はビートルズという作品を論じるには少し読み込みが甘いように感じました。

なぜなら、まずファブフォーのメンバーは高校生ではありません。出会いの時点では高校生ですが、そのあとメンバー全員が20代前半ということが書かれています。

このような簡単な見落としがあることを考えるに熱くなりすぎて目が曇っている可能性もあるかと思います。

一度、落ち着いて読み返されるのもよいのではないでしょうか?

もう1つ、あなたはクリエーターだというようですが、それは音楽的なものなのでしょうか?
それとも漫画を創作するのでしょうか?

僕も自作で曲を作ったりしますが、漫画や小説といった文章的なクリエーターと音楽的なクリエーターではまた話が違ってきたりすると思うので。
よろしければお答えください。
by じじぃ (2011-08-24 11:45) 

Echidna

じじぃ様
コメント&ご指摘ありがとうございます。

まず、ファブフォーの年齢についてですが、「見落とし」とのご指摘はその通りです。ご指摘感謝いたします。
ですが、そう思い込んだのには理由があります。
それは若干とはいえ、「(盗作すれば、ビートルズが新しい曲を作ってくれる! 自分達はいいことをしているんだ!)という愚かな短絡思考ができるのは、主人公らの年齢を未成年に設定しているからだろう」との希望的観測に近いものがあったからです。それゆえに、目を曇らせていたとも言えます。

いずれにせよ、基本設定の認識ミスについてのご指摘、ありがとうございました。
彼らが、20代前半であるという明記については、完全に見落としておりました。
出会った時から数年との認識でしたので、高校生ぐらい…と思っておりました(ファブフォーのメンバーの一人が、タイムスリップ先で女子「中学生」と淡い恋に落ちているというところからも、まさか、20代前半と中学生の組み合わせはないだろうとの思い込みもありました)

大変失礼致しました。

もっとも、実は「彼らの年齢」が、20代前半だとしますと「成人」ということになります。
そうすると、よりこの作品の罪深さを私は痛感致します。

成人して、ある程度社会も知っているはずの年齢であろうに、そのような大人が、「他人の楽曲を発表前に自分のものとして発表することに、そこへの重篤な罪の意識なく行う」という軽率さは、高校生がそれをするよりも更に問題だと思います。


また私がこの作品を読むにあたって「熱くなりすぎて」とのことですが、もはや、この作品が発表された当初ほどは、残念ながら熱くはなっておりません。そもそも、最初から熱くはなっておりません。残念だという思いだけは非常に強くあり、それだけは今もありますが、今は結局世の中はそういうものなのかという、落胆のみですので、すでに「熱さ」は欠片もございません。

このように冷ややかに見ているゆえ、逆に、論じるには読み込みが甘いというご指摘であれば、その通りでしょう。

更には、私のこの程度の記述で「論じている」という過分な評価自体、申し訳なく思います。
何しろ、この記事はもともとは単に「ここに一人、あの作品について疑義を持つ者がいる」ことを表明したかっただけなのですから。

そういう意味では、冒頭の最初の記事にも書かせていただきましたとおり、つくづくと、この作品のファンの方には申し訳ない限りです。


ところで、ご質問の「あなたはクリエイターだというようですが」との点につきましては、別に私は自身をそのように自認し、記載した記憶はないのですが、どこからそのようにお感じになられたのでしょうか?(コメントをいただいた方の中から、類似のご指摘はございましたが、私自身は記載しておりません)。

私がいわゆる「クリエイター」かどうかは、クリエイターなるものの概念次第かと思います。

趣味で何かを作る者全員を指すのか、あるいは商業的に仕事として生業にしている者を指すのか。また、今までにないオリジナリティあるものを創作するのか、今までのものからのアレンジによる創作も含むのか? あるいは、そもそもクリエイターというのは「300年形が残るものを創作するものである」というような定義づけを前提としたものなのか?

この概念と定義づけにより変わるものかと思います。
ある意味では、他者によりどう評価されるかだけの問題とも思います。

じじぃ様が私をクリエイターと思われるのでしたらそうでしょう。
でも別の方は、私ごときをクリエイターとは評価しないでしょう。

それだけの話かと思われます。

そして、ご質問への正確なお答えになっていないかもしれませんが、まず私は、厳密な意味では、音楽を創作(=作曲と仮定した場合)それをすることは出来ません。作曲する才能は、まったくありません。
よって、音楽的クリエイターではないと理解していただいて構いません。
(より広い意味でしたら別かもしれませんが、ご質問の趣旨と外れると思いますので、ここでは割愛いたします)

しかし、音楽を創作(作曲)する者と、他の分野の創作者とにおいて、『先に誰かが作ったものを自分のものとして発表する』ということの罪深さに、どれほどの差があるのか? どう違うのか? 逆に、この点、是非お聞かせいただきたく思います。

違いがあるという認識は、私の中にはまったくありませんでした。
どんなものであれ、心を込めて創作したものを「(未発表のうちに勝手にいつの間にか)奪われた」ら、創作者という者の心は深く傷つくものではないだろうか? と素朴に理解しておりました。

音楽とそれ以外ではどう異なるのか?

盗作されても、音楽(作曲した者)の場合は傷ついたりしないもの?ということでしょうか?

非常に興味深いです。


追記いたしますと、この記事を当初書いた「僕はビートルズ」が発表された当初とは、随分と私の感じ方も変わってきております。

ある意味、絶望にも近い怒りを覚えたのは当初だけです。
今は、なんのこの作品には感慨を覚えません。

「ああ、まだ続いているんだなあ(売れているんだろうなあ)」とモーニングを読む度に思うだけです。

よって、怒りや絶望に熱く燃えているということは毛頭ございませんので、申し訳ありませんが、その点もどうぞ前提に踏まえていただけますと、非常に嬉しく思います。

いずれに致しましても、ご指摘ありがとうございました。

ファブフォーの正確な年齢など、あまりにも心が覚めすぎていて完全に見落としていたぐらいですので。

by Echidna (2011-08-25 01:02) 

名前大事ですか?

 なるほど…と思いました。
 確かに出版社が「盗作」を当たり前のように受け入れる物語は、
まずいと思います。
 私はマンガ原作賞の奨励賞を一度だけ取ったことがあります。
(ヤングジャンプのそれで、エア・ミッションという題名で、第14回
だか16回だかのを。もう過ぎた過去ですけど)
 またコミックバンチで持ち込みの原作原稿を預かりになり、作品化
できませんでしたけど、マンガ家さんがネームを切り、パイロットを作
っていただく段階までは行き着いたことがあります。
 あとはバーストって休刊された雑誌で、暴走族特集の巻頭記事を
まかせていただいたくらいか。
 大手、中堅の版元で名前を明らかにしてもらったのは、その程度
なので、大きなことは言えません。
 が、 どの出版社も、作品化してきた作品と、その扱いに対する権利の
問題については、それぞれの立場で敬意を払っていただきました。
 私の持ち込んだ原稿について、設定とキャラクターだけもらいたい…と
いう話もありましたし、扱いはそれぞれです。

 しかし、持ち込んだものを、まんま「丸ごと」マンガ家さんに引渡し、
それを利用するような編集者は一人もいませんでした。
 正直、今、完全に筆を折り、まるで違う道を歩いているので、
どーでも良いや…って意識もあるのですが、
 あの時、編集さんが原稿を丸ごと他のクリエーターに投げるような
ことをされていたら、ガソリンぐらい撒いていたと思います。

 だから貴兄の言われる「無邪気に盗作することを容認するマンガ」を
大手の版元が堂々と作品化していることに対する絶望感は解る気もする
のです。
 今、医療現場で介護療の仕事しながら、医療の専門学校に通っているのですが、この世界にも「言ってはならない不文律」があります。
 私は精神科の看護助手を(マンガ原作者を諦めてから)何年かやりました
が、「キ◎ガイ」ってワードは、精神科の現場を離れても、未だに口にできないです。
 だって、奇麗事と言われようと、精神科の病棟で勤務する者が、
そういう差別語を言ってしまったら負けなのですよ。
 タブーというだけでなく、それは医療現場に立つ者が、ドクターだろうと、
ナースだろうと、ヘルパーだろうと、
「言ったらお終い」な言葉だからです。

 盗作の是認は、それと似たことでないかと(私見ですが)考えます。

 ただ…作品がまだ終了していないことは理解されるべきかと思います。

 意地悪な言い方をすれば、どうやってクリエーターなら「口が裂けても言えない結論」を回避して、作品を終了させるのか、
 或いは貴兄が言われる情けないテーマで終えてしまうのか?
 作者側のお手並み拝見と言えませんか?

 誰もが批判しないことへの貴兄の苛立ちはわかります。
 しかし終了を待ってみても良いのでないでしょうか?

 正直、医療に方向転換してからの私は、日本の創作がどうなろうと関係ないという気持ちです。
 どうでも良いと思うのだから、ここに書く資格ないのかもしれません。
 ただ誰も批判しないことに、「それは本末転倒なんじゃないの? 」
という問を投げた貴兄の意見に、
 なにか感じるものがあったので、ここに書き込ませていただきました。
 大した経験もないのに、生意気なことを書いてしまったようでしたら、
それは申しわけなく思います。

 ただ原理原則を大事にした貴兄の意見には感じるものがありますし、
だからこそ、連載の終了まで最終意見を決めるのは待って欲しいのです。

by 名前大事ですか? (2011-09-12 02:53) 

Echidna

名前大事ですか?様

実体験に基づく貴重なご意見ありがとうございます。
(ちなみに、HNの「名前大事ですか?」は、「名前は大事です」の逆説でしょうか?)

確かに、連載中のものですし、「終了を待つ」というのが本来のあるべき姿なのだろうとは思います。
その点は、ご指摘の通りですし、それこそクリエイターなら口が裂けても言ってはいけないことを回避した素晴らしいラストでしたら、惜しみない拍手を贈りたいですし、そうであって欲しいと願ってさえいます。


とはいえ…この作品、あまりにもスタートの時点で、「盗作された側がどうなるのか」について、すさまじく無頓着にしか見えない演出といいますか描き方なので…そのようなウルトラCクラスのエンドを期待しても単に裏切られるだけな気もしてならないのも私の中にはあるのです。

でも、私のある意味、「たかがエンターテイメント」についてなのに、どうしようもなく感じてしまった苛立ちについて、思いを馳せていただけたことは、それだけでも嬉しかったです。

そうなのです。

ご指摘されておられる通り、もしも、マンガの原作者として持ち込んだものについて敬意をまったく払われることがなかったとしたら? という仮定で考えた場合、当然、ガソリン撒きたくなると思うのです。

それ以上に、持ち込んだものを完全に盗作された上に「盗作じゃないでしょ? あなたは発表してないんだから、まだ」というようなことを言われたら、そもそも作品を作る気力そのものが奪われるのだと思うのです。


ちなみに、個人的にこのマンガの設定(あるいは謳い文句?)の「それはビートルズへの裏切り」というの自体は、あってもいい設定だと思っています。

ただ、「盗作行為により本来その音楽を発表したはずの者らから、命そのものとも言うべき音楽活動のエネルギー全てを奪う主人公ら」という設定をするならば、やっぱり、途中経過でも、もっともっと丁寧にその「罪」を描いて欲しいなとは思ってしまうのです。


少なくともなんで、最初の最初に「自分の作品でもないものを自分の作品だ」と主人公が言い放ったのか(それも無造作に)。

それに対するエンドがきちんと用意されていることを、多分、私こそが願っているのでしょう。


個人的には、wikipedia的なこの作品のあらすじ解説の箇所の「主人公らは、ビートルズに自分達の時代にはなかったその先の新しい曲を作ってもらいたいとの気持ちから、敢えて、ビートルズの曲を先に発表する。そうすることで、ビートルズはこの曲は発表できないが新しい曲を作ると信じて。しかし、予想に反してビートルズは解散してしまう」のあたりで、なんで、そういう創作についてアバウトな設定なのか?自体、やっぱり未だ理解不能ではありますが。


そうですね、多分私は「創作ってすごくデリケートなもので、出版社の人も読者も作家・作曲家etc.の創作活動を守ることも考えての主体的な存在であって欲しい」との願いが強すぎるのでしょう。


とはいえ、確かにラストを待たずに最終意見を決めるのは早計なのもそのとおりだと思います。


色々と多角的視点からのご意見ありがとうございました。

にしても、創作に関る者(=出版社)には、やっぱり安易な盗作を肯定するかのように見えてしまう物語は大々的に発表して欲しくなかったなあとは思ってしまいますけれども(せめてもうちょっと繊細に表現して欲しかったと、つい思ってしまうのです)。
by Echidna (2011-09-13 22:31) 

そこそこビートルズ好き

僕はビートルズが好きで検索して飛んできました。
ええ、非常に不愉快でしたw

結論から言うと盗作を容認しているに等しいから不快と
感じているという理解です。

正直まったくそんな観点は持っていませんでした。
主人公たち先に発表することに葛藤しているシーンは
数多くありました。
私としては初期の主人公たちと同様にジョンとポールは
もっとすごい曲を作るに違いないって考えてます。
漫画の中ではビートルズは解散(したかもしれない)という
描写ですが、まだわからないと思ってます。一時的なショックは
受けるだろうけどきっと素晴らしい曲を引っさげてビートルズは
帰ってくるに違いないと確信してます。きっと山にこもって
修行でもしているはず。
読んでいる我々からは違うけど彼らにとってはまったく頭にも
浮かんでない曲。つまり当然素晴らしい曲の一つと捉えるわけです。
じゃあポールってツェッペリンやマイケルジャクソンでてきて
音楽やめたっけ?ってなると現実違うし、すごい違和感覚えてます。

「当人らはは思い浮かべてもいない曲」
「ビートルズに影響を受けた(他のバンドのものもあるでしょうが)
オリジナル曲」

前者を選んだ主人公はある意味、潔いです。どちらの曲も世間への影響差ほとんどないでしょうし、自分たちは盗作ではないといえるかもしれませんがそれこそ自己欺瞞では?と思います。どちらを選んでも
葛藤は無くならないし、かといって音楽も捨てれない(ギター壊せない)
この辺って結構繊細に書かれていたと思います。

そもそも盗作かどうかってこの漫画の主題ではないと思ってます。
異論はあると思いますが
60年代:ビートルズ、ストーンズ
70年代:ツェッペリン
80年代:マイケルジャクソン、プリンス
90年代以降ってがんばっている人はいるにしろそういった
アイコンっていなかったような気がします。
価値感の多様化もあるしネットの普及で音楽活動のあり方が
変わってきました。動画サイトから火がつくと言う最近の音楽シーン
でスタジアムでやるようなモンスターバンドは生まれにくい環境
になってきてます。

そういった中で彼らが60年代という音楽がビジネスとして肥大化していく
直前の時期で音楽をするというのは面白いと思う。
そして才能のない人が5万5000人のスタジアムライブを成功なんて
到底不可能なので才能ある今後の彼らが自分たちの曲をやりたいと
いう葛藤や音楽で世界を変えれると信じられていた時代に
その幻想が崩れ去ったのを知っていることの葛藤も物語に
出てくるだろうし楽しみです。

あと別の楽しみ方としては発表するビートルズの選曲に突っ込んだり
とかもあります。個人的にはアルバムにSgt. ~単曲はねーよと突っ込みました。どういうセンスだとw

上のように楽しむ漫画ではと思います。
by そこそこビートルズ好き (2011-09-16 01:35) 

Echidna

そこそこビートルズ好き様

ストレートなご意見ありがとうございます。
特に、今までこの作品を「どう楽しめるのか?」を、実際にこの作品を楽しんでいる方より伺う機会がほぼなかったので、楽しみ方の視点はとても参考になりました。

その中でも、なるほど『60年代という音楽がビジネスとして肥大化していく直前の時期で音楽をするという』ことに着目した楽しみ方や、『音楽で世界を変えられると信じられていた時代にその幻想が崩れ去ったのを知っていることの葛藤』という点は、今後きちんとこのマンガの中でこれらについて最後まで描かれれば、この作品も興味深いものに進化するという点は、確かにその通りだと思います。

なるほど、そういう楽しみ方は確かにあるなと、とても参考になりました。

おそらく私にとっては、主人公らの行為は明らかに盗作でしかないとしか見えず、そのために、「盗作をテーマにはしていない」という風には読めなかった点がこの作品への違和感といいますか、何故こういう作品が堂々と発行されるのだ?との疑問になってしまったのでしょう。

この作品中で、山篭りしたビートルズのメンバーが戻ってくると良いですね。

自分が本来たどり着けたはずの音楽を横取り(先取り)されて、なまじ自分の感性と同じであるがために大混乱し、ついには絶望の果てに音楽をやめてしまうとの決意までしてしまうほどに追い詰められた彼らを思えば、どれほどの苦悩と葛藤かとは思いますが、確かに、それを乗り越える力も持つ才能ある人々でしょうから。

そうなることを私も祈っております。

彼らが、通常ならば不可能にも近いであろう、一般人には想像を絶する苦悩・葛藤・絶望を乗り越えて、再びやってくることを。

この作品についての新たな視点とご意見、興味深く拝読させていただきました。
ありがとうございました。

この作品がお好きな方には、不快な記事であったにも関らずご意見をお寄せくださったことにも併せて感謝申し上げます。重ね重ねありがとうございました。
by Echidna (2011-09-17 02:19) 

ビートルジュ

僕はこの漫画とても面白いと思っています。
このストーリーはまさにアイディア勝ちで、普通タブーどころか考え付かないような着想で創られた傑作だと思います。
きっとこの原作者はビートルズを誰よりも好きだと思っているはずです。同じファンなので作者の気持ちは伝わってくるからよく解ります。ビートルズになれたのはあの4人だけですし、それ以外はなろうと思っても絶対なれない訳だからそれを、もしこういう世界にいったらという想像力で楽しむことは別に盗作礼讃でもなんでもないんじゃないかと思います。ニールアスピノールがビートルズの一番凄かった所は誰のアイディアであっても優れていたものはその場で採用した所にある。といっていましたが、Echidnaさんのような御意見は逆にそういった創造の自由度を奪い世の中をつまらなくしてしまっているように感じます。例えばあれはあのスタッフが思いついたアイディアだから彼に著作権があって許可をもらってから使おうなんてやってたら、
誰も何も出来なくなってしまうと思います。
あるデザイナーはデザインは模倣から進化すると言っていました。
ビートルズだってオリジナルに辿り着くまでいろんな憧れのミュージシャンを模倣、研究し尽くしたはずです。それはその人等へのリスペクトなしには絶対に出来ないはずです。
「僕はビートルズ」も絶対超えてはいけないという一線を百も承知で越えている所に色んな葛藤とドラマが生まれてくる訳で、そういった装置にビートルズを組み込んだだけで話し自体は原作者のしっかりとしたオリジナルだと僕は考えています。
僕はそういった創造へのアイディア発想の自由を守る事の方が日本の今後の優れた作品を生む土壌作りになると信じています。
by ビートルジュ (2011-09-21 00:33) 

Echidna

ビートルジュ様
ご意見ありがとうございます。

ただ、少し私の意見を誤解されておられる箇所も見受けられますので、言い訳させていただいても宜しいでしょうか?

①私は前提として創作のための「模倣からのスタート」や「良いものを取り入れる自由」は否定していません。

②ストーリーとして『一線を超える(本来ならば、他人が作曲したものをその人が発表するより前に奪うこと)』という禁じ手=いわば盗作者らが主人公の話そのものの存在を否定しているわけでもありません。
(この点は、以前にも類似のご質問がありました際にお答えしております)

当然ながら、この作品が「原作者&マンガ家かわぐちかいじによるオリジナル」作品であるとの前提を否定など毛頭しておりません。

③創造へのアイディア発想の自由を守ることが日本の優れた作品を生む土壌になるとのご意見は、もともと私もそれを一つも否定はしていません。

ビートルズの曲を盗作していることを問題視しているのは、決して『著作権』などというセコイ次元の問題ではないということも、冒頭の記事で申し上げております。


よって、ご指摘いただいた点は、ほぼ全て私がもともと申し上げていることとぶつかるものではありません。


そもそも、あたり前ですが、タイムスリップものである以上『もしもこういう世界であったなら』を楽しませるのが作品の醍醐味であることは当然ですし、もちろん私もその点は、一切否定しておりません。

第一、盗作者が主人公であっても構わないとも申し上げております。
(ドストエフスキーの『罪と罰』は、殺人者が主人公の話ですがそれはどうなのか?とのご意見をいただいた際にお返事しております通りです。別に、彼らが盗作者である作品の存在そのものを否定したいわけではありません。当たり前ですが、そんなことをしたら、悪役を主人公にした話は全て否定され創作不可能になりますから、言わずもがななことです)



では、何故、私がこの作品に敢えて意見を述べさせていただいたのか?

それは、「ほとんどの人は受け容れるとしても、ここに、たった一人でも、この作品を受け容れられない人間がいる」ことの意思表示をする必要を感じたからです。

そうでなければ、私もまたこの作品における主人公らの行動原理の全てを支持しているも同然だと感じたからです。

それ以上でもそれ以下でもありません。


アイディアの自由を守ることは重要です。
当然のことです。

私は一回でもそれを否定しておりません。

どこかでそのように読める箇所がございましたなら、その点は深くお詫び申し上げます。

また、この作品を楽しまれている方の「楽しむ自由」を否定する気もございません。


もっとも、この作者のオリジナルに溢れた発想(つまりビートルズの曲を彼らが発表する前に奪うことで、解散にまで追い詰めてしまうというストーリー=ある音楽家(この場合はビートルズですが)を破滅にまで追い込む盗作ということを基軸にした発想)は、好みの問題かもしれませんが、やはり好きにはなれません。


それは、私がどうしても「盗まれた側」の苦悩を考えてしまうからです。


あと一歩でたどり着いたであろう音楽への道が、唐突に、あまりにも類似した完成形であり理想形の形でつきつけられた時、そこの至るまで必死に頑張ってきた情熱がどれだけのダメージを受けたかは想像に難くありません。

ですが、この作品は「奪われたビートルズの側の苦悩と葛藤」については、ほぼ触れられておらず、もっぱら「奪った側の苦悩と葛藤」を描く事で「盗作してもこれだけ苦しんでるんだから彼らだって悪くはないんだよ」と擁護しているようにしか見えない点が、ひっかかるのです。


おそらく、この作品をビートルジュさんがお好きになれるのに、私が、どうしても受け容れられない相違は、その一点につきるかと思われます。

奪われた者への配慮も欲しかった。

私が言いたかったのは一言で言えばそれだけです。


決して、この作品のアイディアそのものを否定しているわけではありません。なんどもなんども回答をお返しする度に申し上げています。


盗作してしまう者を主人公に据えるのならば、もっと話つくりにおいて、盗作の意味の本質的問題にも配慮した作品であって欲しかった。こういう話をするなら、デリケートに丁寧に盗作というモチーフは扱って欲しかった。ただそれだけなのです。

ですが、価値観の相違ですので、別に皆が私のように考えるなどとは思っておりませんし、異端だという自覚もあります。

ビートルジュさんのように楽しめる方が多数派だとも思います。

その意味で、この作品はとても面白いというのは、とても正論だと思います。

丁寧なご意見ありがとうございました。

ですが、この作品の「存在」を私が否定しているわけではない点だけはご理解ください。

どのような作品であろうと、それはそれで存在する自由はあります。
評価は読者に委ねられるだけのものであり、評価と存在の自由は別物です。
当たり前のことです。

私はただ、この作品が盗作という行為についてあまりにも無頓着に見えるところが残念でならないだけなのです。
そして、無頓着だと『読者の誰もが感じない』のが、更に残念だっただけなのです。

追記ですが、前にも書きましたが、技法としてはむしろこのマンガについては、評価しております。
特に、ちゃんと売れているところは、正当に評価すべきだと思っております。

長々と失礼いたしました。

by Echidna (2011-09-21 02:05) 

フットボールネーション

『彼らの英語力程度では』

実はこの漫画、本誌を時々立ち読みするくらいなのですが、いよいよメンバー(主人公たち)が『イギリスに行く』というエピソードを入れるみたいですね。
向こうの人と直接会って、その会話から「彼らの英語力で、あの歌詞は書けないはずだ! どうなっているんだ!?」――そんな描写があれば、かなり私はこの作品を見直しまけどね! 「この詞はどのあたりから着想したのか」「この曲はどうやって生み出されたのか」という問い(インタビューなど)が登場人物の誰からも発せられないのには非常に違和感を覚えます。この漫画が人々に不快感を与える部分があるとしたら、“創作者の苦悩”をあえて無視しているところでしょう。

『閑話休題』
さてさて、話は少し飛びますが、ビートルズといえば「世界的な一大マッシュルームカットブーム」はどうするんでしょう?(笑)
そこを描くとギャグ漫画になってしまうから、きっと不問に付すんでしょうねー。
by フットボールネーション (2011-09-28 14:12) 

Echidna

フットボールネーション様

マッシュルームカット(笑)でましたよ、モーニング本誌で(爆笑)
といっても、「ひょっとしてそうなる?」という主人公らの想像のヒトコマではありましたが・・・・確かに目一杯ギャグでした(大笑)

そして、ご指摘の「創作者の苦悩」をあえて無視する不快感は、まさにその通りだと思います。

主人公らの盗作行為によるビートルズらの苦悩について、あまりに軽く、無視しているところがひっかかる。

まあ、きっとそれについても「これはエンターテイメントなんだから、そういうものとして楽しめばいいのに」とのご意見が多数なのだろうとは思うのですが、どうにも不快な原因は、確かに「創作者の苦悩への無配慮」だと私も思います。

そして、英語力!(笑)
母語でもないのに、どうしてあの歌詞ができたのか?への質問なんかあって、素晴らしい回答が彼らからされていたら私も色々と見直しますv
ちょうど本誌はそのくだりになっているっぽいので、ある意味楽しみに眺めております。

にしてもいつも鋭いご指摘感謝ですv

そうなんですよね。英語しかり、創作者の苦悩しかり。
なんでそれ無視できるのか? 謎だらけのマンガです(苦笑)

個人の嗜好の問題とはいえ、やっぱりこれを楽しむのは難しいですねえ・・・「あくまでも私には」ですけれども。はい。(ツッコミマンガとしてなら、ある意味楽しめますが。ええ、マッシュルームカットとか、英語力不十分なのにあの歌詞が出来ていることを平気で説明するとかするとか?などなどなど)
by Echidna (2011-09-30 01:53) 

こはる

はじめまして
この漫画の名前くらいは聞いていたのですが、
ある機会があってはじめて読みました
先にこちらのご意見などを読んでいましたので
多分に先入観があったのですが、まず思ったことが
ビートルズに限らず、音楽に対しての思い入れが感じられないなあと
思いました 楽器などにしても詳細を調べて描いているのでしょうが
どうも、一般的な読者に対してしかアピールしない程度の描き込み方
なのかなと お話そのものは荒唐無稽ですが、どうも読み進むうちに
違和感があるなあと
これはここでも再三繰り返されていますが、ビートルズに対しての
気持ちがどこにも描かれていない(もしくは読者に伝わらない)と
いう部分において、なにか違和感を感じてしまうからでしょうか
Echidnaさまの考えられる盗作という問題はとても大きなものですが、それ以前に、漫画では音は表現できないので、彼らがビートルズのコピーをしてもそれくらいの完成度なのか、まったく分からないのでなんとも言えないものもあります
実際に演奏されている方には非常に失礼ですが、ビートルズのコピーバンドの演奏を見ても全然何も感じるところはありません
まあ初めて聞いたのがそのコピーバンドであれば違うし、時代背景もあるのでまあ衝撃はあるのかもしれませんが、コピーバンドにそんな力があるとは到底思えないのですが、いかがですか
なにかとりとめのない文章でしたが、ここのサイトで交わされているご意見がすごくおもしろかったので少し書かせていただきました
今後とも前向きな意見交換されることを願っております
失礼しました
by こはる (2011-10-10 11:11) 

Echidna

こはる様
ご感想ありがとうございます。

いや、まさにその通り!
このマンガ「ビートルズに対しての気持ちがどこにも描かれていない」としか言えないんですよ(盗作したコピー連中の『葛藤(?)』らしきものは描かれてますが・・・・)。

そして、コピーには、やっぱりオリジナルとは『異なる』し、『伝えられる本質はコピーにはない』と私は思います。
(※ここでいうオリジナルというのは、自ら血反吐を吐く思いで、あがいてあがいて創ってきた人という意味で、講談社のキャッチコピーにいう『真のオリジナル』ではないわけですが。まあ、厳密には、創作は先達から学んでものを己の中で消化し、昇華し、そして発展させていくものでしょうから、その意味でも講談社の姿勢は『????』なのでもありますが)

ちなみに、マンガで『音楽』を表現している作家さんはたくさんいらっしゃるのですが、このマンガのすごいところ(※ケチ?なところ)は、コピーの力量について、オリジナルとの比較を、まさにまるっきり表現できてないところにあります。

特に、ビートルズの場合、どういうメロディラインなのかもさることながら、歌詞も重要だと思うのですが、作中で歌を歌詞つきで歌わせると、当然、JASRACに支払いをしなければなりません。
それを回避するためでしょうが、なんと、この作品、ビートルズの曲名(タイトルだけなら、別に支払い義務が出るわけもない範囲でのもの)のみ展開し、歌詞がワンフレーズの記載すらないのです!
よって、その曲がどういう曲なのか? 彼らがどう演奏しているのか? についての表現が見事に、欠落しているのも、ある意味で見ごたえ(?)があります。(どうやら、ビートルズを愛する心はなく、どうすれば使用料を支払わなくて済むのかという金勘定しかないようです。少なくともそう思えます。だって、愛があるなら、ちゃんとそれこそ、ちゃんとJASRACに支払いしてでも歌詞程度は載せないと、どういう風に表現されてるのか、全然読者に伝わるわけないのぐらい分かると思うのですが、そいういう意味での『愛』はないようです。少なくとも、そう思えてなりません)

同じモーニングに掲載されている「ピアノの森」で、ショパンという一般人にはとっつきにくいであろクラシックの音楽について、丹念に丹念に丹念に同じ曲でもどのようにコンテスタントが演じるかを、絶妙に表現しているのと比べると更に、つっこみどころ満載です(笑)

そんなマンガですが、まあ、未だ見守ってはいたりしますので、こはる様もどうぞ、また何かありましたらご意見お待ちしております。

わざわざ書き込みありがとうございました。
by Echidna (2011-10-13 00:04) 

みぃ

こんにちは。僕はビートルズ7が昨日発売して、なにか興味深い記事はないかなと検索して、全文読ませていただきました。意見というか、読ませていただいてこんな感想を持ちましたと言う感じですので、気軽に捉えて下さい。ちなみに私は全くビートルズファンではありませんし、僕はビートルズファンでもありません。ジャケットを見てポール誰なのか判断できないし、かわぐちかいじの本も読むのは初めてでした。しかもビートルズをまともに聴いたことがなかった状態です。ですが親しい人が読んでいるので拝借して読ませてもらってます。彼はビートルズが大好きで、ビートルズの曲のコピーをしたりしてます。CDもたくさん持っているし、面白いことに僕はビートルズの主人公たちと年齢が一緒です。(たしか20歳頃の青年たちだと記憶してますが)彼は僕はビートルズが出るのをとても楽しみにしており、かかさず読んでます。(もともとかわぐちかいじのファンでもあり)
私は現時点で思うことは、レイがFAB4に入ったことにより、読者が2分してしまったなぁというところですね。レイがいることにより、作品の明暗がはっきりしていました。(お手持ちの僕は…があれは1巻を参照下さい)「俺はお前よりずっとビートルズが好きなんだよ。」ちょっと違いますがレイはマコトにそう言ってます。
お前はビートルズになりたくないのか?という問いに、「なる。だがお前とは違う形でなる」と。だから私はてっきり、レイだけはコピーバンドの持つ悲しい宿命から足を洗い、ビートルズと同じように暗中模索しながら自分の音楽を作り上げる道を選ぶのだと思ってました。ならば面白い。と素直に思いました。
ビートルズファンの切ない熱烈な思いが、こんな妄想に近い設定の漫画を作り上げたことに対するビートルズへの畏敬も芽生えました。ビートルズってすごいんだ、と。
「他人のふんどしで相撲とるなんてよ、図々しいぜ!」と最初は白い目でマコトのことを見てましたが、レイがいるならこの漫画はいい漫画だなと思いました。
が、FAB4になってしまった。これは誰か絶対怒るし、不快に思う人がいるだろうと思いましたね。でもあえてその方向に舵を切ったように感じました。その方が読者の反応がいいと踏んだのかなと思います。カメという男の子を残すことにより自分の意志は残したようですが…
これにより創作物を敬愛する人の中に拒絶感を抱く人が出てきちゃうかもな。と感じました。
by みぃ (2011-11-23 16:24) 

みぃ

余計なこと書いてたら字数が…連続投稿禁止でしたら申し訳ありません。

えーっと、レイがFAB4に入った時点で私は完全にエンターテイメント、漫画の中の漫画として見た方が付き合い方としていいだろうと思い、あまり神経質になるのはよそうと思いました。(神経質ですって言ってるんじゃ、一切、ないですよ!)ただ私も漫画家になりたいなぁって思い一回拙い持ち込みをやったことがある身なので、創作物は大事だから、マコトの思考はどうなんだい?と思います。でも、僕はビートルズを読む、僕はビートルズの主人公達と変わらない年齢の彼は夢中なわけです。ここが面白いと思って、私は彼をセットで楽しんでいます。
もしや、マコトに限らず、ビートルズを愛する余りビートルズを打ち消そうとしてしまう心境はそう正気の沙汰じゃないかもしれないな…と。ミュージシャンとは皆、獣や化け物のような所があり、名声や自分の才能を示せるなら、手に入れられるのならば何を犠牲にしても厭わないんじゃないかなっと最近思いました。(それを正しいとか間違いとか言う気はないです)ただそんな彼らを見ると何かに取り付かれているようで、1巻のマコトやレイ達のようだと哀れに思うことがあります。悲しいエゴイズムです。私はもっと、今後ビートルズをクローズアップして欲しいですね。レイもあのまま自作していた方が楽しかったかな。
あの絶望の中ジョン(彼女に電話するシーンがありましたね)はどうなるのだろうか。マコトは間違ってるし、愚かだと思います。でも彼によりそれほど熱狂させてしまうビートルズの存在が逆に際立ったなーと思いました。着地点のない感想作文ですみません。僕はビートルズを読んだなら、映画ミュージカル「アクロスザユニバース」がおすすめですよ!ビートルズファンお墨付きです。ビートルズへの敬愛が溢れていて素晴らしいですよ。しっかりした文章の中、拙くて申し訳ありません。では!
by みぃ (2011-11-23 16:46) 

みぃ

えー、度々本当に申し訳ありません。携帯から投稿したのでこんな読みにくい文章に・・・。訂正させてください(汗
正しいか間違いか言う気はないといいながらあっさりマコトは間違ってるって言っていますね。大変失礼いたしました・・・。
正しくは、間違ってはいるけど、一部ミュージシャンはそんな部分を隠し持っており、それは理性で解決できない感情なんではないかな・・とふと感じたということです。だからどうって話ではないんです。
私は、ビートルズに対する向こう見ずな態度はファンどころかもう同じ土俵みたいになっちゃってるので、若さゆえの傲慢なあやまちもあるかなと思います。もうなんかビートルズと対等になりきってるところが彼らの悲しい部分ですね。

本当に、申し訳ありませんでした。今度こそ失礼いたします。
by みぃ (2011-11-23 17:11) 

Echidna

みぃ様
ご感想ありがとうございました。
(あ、連続投稿は特に禁止していませんので、お気遣いなく!お気遣いありがとうございます)

さて、みぃ様のご感想。とても楽しく読ませていただきました。

特に『僕はビートルズを好きな彼とのセットで』との楽しみ方は、可能なら私もしてみたいです(笑)いえ、やっぱり『この作品が好き!』という方が『何故好きなのか?』に興味があるので(惹き付けるものがあるなら、知りたいという好奇心ですね。はい)

みぃ様のご感想は、多様な視点から展開されていてとても楽しかったです。
宜しければ、どうぞこれからもまた何か気づかれましたことございましたらご投稿くださいませ。

感想作文と卑下されることないと思います。
すごく楽しませていただきましたので。

この作品、もはや私にはあまり興味のない作品となっているのではあるのですが(最初に感じた怒りや絶望が虚しくなるぐらい、今、『儲かる方が当たり前』を許容しなければ、いちいちイライラして生きなければならないのがしんどいもので)、でも、やっぱり、根本的には『講談社』という大手が、しかも『モーニング』というそれなりの部数を発行している雑誌が『他人のものを奪ってでも成功したい!』というものを、余りにも『あっけらかんと肯定』しているようにしか見えないものを『垂れ流し(表現が汚いですが・・・)』ているのだけは、やっぱり、許容はできない作品ではあります。


ご指摘の通り、ミュージシャンに限らず創作する者は誰しも、『他人のものを奪ってでも』という才能への嫉妬や憧れや狂気はあると思いますが、それを描くならもっと丁寧に描かなければ(具体的には、奪われた側の視点や苦悩や葛藤)、作品としては『単に、有名なバンドであるビートルズというものを小道具にしただけで、音楽への愛も創作者への思い遣りが根本的に欠如したマンガを平気で自身の収益のためだけに描いている』というものにしか見えないのが、この作品の根本的に残念なところだと私は思っております。

にしても『もうビートルズと対等になりきっているところが彼らの悲しい部分』というのは、とても的確な表現だと思います!

更に言うなれば、ビートルズと対等になりきってしまう 「彼ら」を描いている作者達もまた、「本物を知らない者を相手なら、コピーでも通用するのだ」と心の中でどこか思っているのだろうなという寂しい方々なのだと今は思えてなりません。

投稿、ありがとうございました。
by Echidna (2011-11-26 22:09) 

キタ

Echidna様のご感想、興味深く拝読しました。ささやかながら異論を草してみましたのでお読みくだされば幸いです。

Echidna様は、この作品に対する不快の理由を
>根本的には『講談社』という大手が、しかも『モーニング』というそれなりの
>部数を発行>している雑誌が『他人のものを奪ってでも成功したい!』とい
>うものを、余りにも『あっけらかんと肯定』しているようにしか見えない
と説明されています。

また、たとえば評論家・町山智浩氏も、
「「僕はビートルズ」だって? ビートルズの曲をどんなにうまく演奏できても、絶対にビートルズにはなれない。ジョン・レノンのような悲劇も狂気も背負っていないからだ。」
「「僕はビートルズ」が今までのかわぐち先生の歴史改変モノと違って不快なのは、まず一つは、音楽や芸術は作者の心の傷や痛みや人を愛したり憎んだ体験、つまり人生が生むもので、それを横取りする行為の正当化はできないということ。」といった内容の批判を展開されておられました。

いずれも、彼らの動機が「歴史的名声・金銭的成功」にあるとし、「先に作品を出せばこっちが本物」とばかりに盗作を肯定する愚かで醜悪な連中の勘違いを「否定的に描かない」作品を許していいのか、という観点からのご批判とお見受けします。
しかし、この動機を前提とした「作品批判」「作者批判」は、ちょっと違うと思うんです。

まず、第1巻の中で、ポール役のマコトが、ジョージ役のショウに「ビートルズの作品を先に発表する」動機を話しています。

つまり、ビートルズを「ビートルズ作品」で刺激すれば(彼らの進化は驚異的に加速して)「もっと凄い曲をぶつけてくる」だろう。その時「自分たちのオリジナル」でチャート対決する。ビートルズの「歴史的に存在しなかった新曲」と、「自分たちのオリジナル曲」を世界のヒットチャートで競わせるのが動機とされています。
「刺激を受けて未知の進化を果たした天才集団ビートルズ」と、オリジナルバンドとして対バンやりたいという「マッドな夢」を実現したかった、ということであり、他人のネタ帳でずるく手堅く稼ぐ構想じゃないようなのです。

ビートルズがポップス進化の起爆剤であったという歴史的事実と、「その才能の巨大さ」を信頼するあまり(あのビートルズならこんなことでメゲるはずがないという、独善的マニアの危険な思い込みが伺えます)、まず「ビートルズVSビートルズ作品」の勝負をさせ、続いて「進化したビートルズVS未来のオリジナルバンド」の勝負を挑まれたら、「ビートルズは、(それに刺激された世界中の音楽は)どこまで進化するか」という実験をやることが目的だったと思えるのです。

それが思いがけない結果を生んでしまった。続いて彼らが構想した「実験」の意図は、第7巻に伺えます。
「ファブ・フォー」のファーストアルバムの選曲は、ビートルズを知る者なら噴飯もののメチャクチャですが、こんな「馬鹿なこと」をする意図は、あの時代にビートルズの遺産をまとめてぶつけたら、その後の世界の音楽の加速はどうなるか、という歴史干渉実験の実行じゃないのでしょうか。
音楽の進化こそビートルズの最大の功績・遺産であり、ビートルズ亡き後、その「道義的責任」を果たすためには…とあくまで独善的な進化肯定論で。

その点で「名声欲しさ」説、「勘違いヤロー」説は、動機としては違うだろうと思うのです。彼らは「ビートルズになろう」としているのではなく「ビートルズが果たしたはずの役割を(勝手に)引き受けようとしている」のではないでしょうか。だって彼らがそれをしなかったら「ビートルズの残したはずの影響は歴史の中で完全消滅する」からです。

「独善的進化肯定論」を背景に歴史に干渉するという点で、実はこれは小松左京「地には平和を」のような「歴史マッドサイエンティスト(?)SF」なのではないだろうかと思います。
こう書いたものの、私も「ファブ・フォー」の連中には、動機が名声や金にはなかったとしても、やっぱり少しも共感できません(独善的動機が「もっと邪悪」だと思うからですw)が、Echidna様が慨嘆されるような「盗作でも先に出せば勝ち」的な考え方を肯定している作品とのご批判には少々異を唱えさせていただきました。
長文,すみませんでした。
by キタ (2011-11-27 16:03) 

Echidna

キタ様

丁寧なご意見、ありがとうございました。
キタ様に限らず、いつもこちらに異論反論を寄せてくださる方のご意見は、総じてどれも『ああ、本当にそうだったら・・・(私も楽しめたのだろうに)』と、ある意味、嬉しくも楽しくも切なくなるものでもあるのですが、キタ様のご意見はその中でも、特に、本当にそうだったらいいのになあと、深く嘆息させられてしまいました(はい。心から)


まず、この「僕はビートルズ」という作品について、これを

>「独善的進化肯定論」を背景に歴史に干渉するという点で、
>実はこれは小松左京「地には平和を」のような
>「歴史マッドサイエンティスト(?)SF」なのではないだろうかと思います。

このように捉えられておられる点。

本当に、いっそこの作品が『歴史マッドサイエンティストSF』であるなら、そうした『狂気のタイムパラドクスストーリー』として、きっと楽しめただろうになと、しみじみと思ってしまいました(ええ、心から)

しかし、残念ながら、どうもこの作品、連載当初より『本当に原作つき(しかも、大賞を取った)マンガなのか??? 原作があるなら、着地点は明確なはずで、筋道もすでにある程度の骨格はきちんとしているはずなのに、なんで、こうも何がいいたいのか、いきあたりばったり的な雰囲気が漂っているのだろう???』という不可思議なマンガである点で、『独善的進化肯定論を背景にしたマッドサイエンティスト的SFタイムパラドクスワールド』は、おそらく、この作者は描く力量があるとは思えませんし、また、作者も講談社もモーニング編集部もそこまでの『力量あるもの』を描かせるつもりもないものと思われます。

単に、『ビートルズを小道具にした、人目を引くマンガで収益を上げることだけを考えた作品』としか、どうしても思えませんし、まあ、それが当初は怒りであり、今は諦めであるのですが・・・・・。

でも、読みたかったなあと思いますよ。
その『マッドな世界の狂気によるビートルズを乗っ取る連中の世界!』
・・・・主人公らを凡庸な好青年(?)的に描いているらしい以上、絶対にありえないと思いますが(泣)

また、彼らが「ビートルズになろうとした動機」についてですが・・・

身も蓋もない『ネタバレ』から行きますと、先週号の「モーニング」にて、彼らの台詞で、哀しいかな彼らは、なんと「たとえ、罪でも僕らはビートルズになりたかった」という趣旨のことを明確に言い切ってしまっているのです。

・・・この「ビートルズになりたかった」の意味をどう解釈するかは、もちろん意見が分かれるところかもしれませんが、哀しいかなこのマンガ家の力量では、『愚かな若者が』『自分達はビートルズになれると勘違いし』『コピーする力(それも表層の真似だけで、真似から生まれる創造性皆無な上、楽曲に対する魂レベルでの理解も皆無』という若者たちにしか見えないのです。

そこが、どうしても許容できないところでもあります。

別に盗作者を主人公にしてもいいのです。構いません。ただ、それなら、何故もっと『盗作』ということによる、奪われた者の苦悩葛藤といったものを、まったく無視するような描き方をしてこの作者も編集部も出版社もひいては読者も平気なのだろうか???? ここだけが、私の未だ引きずるこの作品への「抵抗感」です。

その意味では、

>いずれも、彼らの動機が「歴史的名声・金銭的成功」にあるとし
>「先に作品を出せばこっちが本物」とばかりに盗作を肯定する
>愚かで醜悪な連中の勘違いを「否定的に描かない」作品を
>許していいのか、という観点からのご批判とお見受けします。


このご理解はその通りです。ただ、少しだけ補足すると致しますと、僕はビートルズの主人公らは「金銭的成功」は求めていないでしょうし「社会的成功」も求めてはいないでしょう。

でも、もっと最悪な欲望を露にしています。

それは「自分達がこの楽曲を作った」と発表することによる「その音楽を聴いた者からのファースト・インプレッションとでもいうべき新鮮なる感動」を、本来の作曲者らからそのチャンスごと丸ごと奪って横取りしているという点です。

これは単なる「金儲けしたい」という動機よりも更に醜悪だと個人的には思います。
そして、そういう醜悪なる者を「善人で凡庸な、でもコピーぐらいの才能はあるのだからまったく才能がないわけではない若者を主人公に据える」ことで、実に「あっけらかん」と、本来の楽曲を誕生させたはずの者らを絶望のどん底に突き落とすことへの罪悪感の欠片も感じることなく作者らはこの作品を描いているわけです。

どう考えても、少なくともこの作品の作者らは、創作者が創作物を横取りされた場合の苦悩については、まったく感じていないでしょう。
『これはフィクションだから』とでも割り切っているとしか思えません。

しかし、フィクションでも『その楽曲を生み出すための産みの苦しみをしているオリジナルの創作者らを、絶望のどん底までに苦しめる』こと『をあっけらかんと描く』などという醜悪さを垂れ流すのは、一応、それなりの部数を世の中に流布する作家や編集部や出版社のすることでしょうか?

主人公らは『自分達がファーストインプレッションの賛美を受けたかったという欲に負けた』とすれば、作者らは、金儲け、ビジネス、それのためならなんでもいいという思考回路が透けて見えるような気がどうしてもするのです。

よって、キタ様の
>しかし、この動機を前提とした「作品批判」「作者批判」は、ちょっと違うと思うんです。


この点については「動機」そのものが、多少違うところもありますので、キタ様のご意見はご意見として、尊重したいと思います。が、作者批判となるのは、私の捉えているファブフォーの連中の動機が、「金儲けよりも醜悪」と思っているからだとお考えくだされば幸甚に存じます。

また、

>音楽の進化こそビートルズの最大の功績・遺産であり、ビートルズ亡き後、その「道義的責任」を果たすためには…とあくまで独善的な進化肯定論で。

この「独善的な進化肯定論」は素敵だと思いますv
というより、そういう話なら読みたかったなあ・・・・・・・と思います。本当に。

>その点で「名声欲しさ」説、「勘違いヤロー」説は、動機としては違うだろうと思うのです。


名声が欲しいというより「自分達がビートルズの楽曲を自分達のものを最初に発表した快感に痺れた」という愚か者に見えますが・・・?

また「ビートルズになれる」と思っている意味も不明なのですが、なれると思っている以上、やっぱり勘違いでしょう。
(大体、解散後も彼らは楽曲続けていて、特に、ジョンレノンの『イマジン』が世の中から消えたら反戦運動そのものにも影響与えると思うのですが・・・。というより、ビートルズの音楽を聴いているのが、彼ら主人公らだけに閉じ込めてしまうということ自体、世界からビートルズを奪っているのであって、代替不可能な罪を犯しているのですが、そのことについてもどう見ても作者らにそれについての何らかの考察は見当たりません。


結果、この作品がどうなったかというと『偽者ビートルズの世界』になるわけです。

・・・・音楽が好きな人間としては・・・・・・・・・・・・やっぱり、ここまでくると許容できなくなるのですね。

それこそ『マッドな歴史サイエンティスト的SF!』というものなら、多分、楽しんだと思えますが、どうも、作者らがそうは考えていないとしか思えない、荒っぽさなので。(繊細さがあれば、ビートルズを消滅させてなお『自分達が彼らの代わりになれる!いや、ならねばならない!』という超勘違いな話は組まないと思います)

>彼らは「ビートルズになろう」としているのではなく「ビートルズが果たしたはずの役割を(勝手に)引き受けようとしている」のではないでしょうか。だって彼らがそれをしなかったら「ビートルズの残したはずの影響は歴史の中で完全消滅する」からです。

いや、もう、本家の彼らがリヴァプールでデビューして歌わない以上は、「ビートルズの残したはずの影響は歴史の中で完全消滅」してますよ?

紛いモノで代替できるか? と言えば、NOでしょう。


ですので、結論的には、やはり「マッドなSF」にしていただいた方が、むしろ私は嬉しかっただろうなあと、キタ様のご意見を拝見しつつ思った次第です。

本当に、いっそ、そういう話であって欲しかった・・・・・・・・・・

残念ながら、多分、かわぐちかいじ先生は、前作「ジパング」でも途中で話の骨子をメチャメチャにする大破綻を起こしたまま収束させることもなく、放り投げるようなエンドを描かれたマンガ家ですので、原作が(大賞を取った素晴らしいもののはずですが?)どんなものであろうと、『あ~あ』という結末なんだろうなあと、今は、なんとなく諦観して見守っております。


が、確かに、「盗作でも先に出せば勝ちなマンガでなくて、マッドな世界の話」であったなら・・・・私もその方が嬉しいです。本当に。
by Echidna (2011-11-28 01:18) 

delta

ここ二週間のモーニングを読みましたか?

私は泣いてしまいました

素晴らしい作品です
by delta (2012-01-14 03:59) 

Echidna

delta様

ご意見ありがとうございます。
出来れば、『この2週間のモーニングを読んで、どの点に、どのように感動したのか?』について、是非、深く熱く掘り下げて、その上で『どの点において、この作品が素晴らしいのか?』について、『泣く』ほどの感動を語っていただければ幸甚に存じます。

たった3行だけでは、delta様の『ご意見』が伝わってこなくて、残念でなりません。

よろしくお願い致します。(どれだけ文字数使っていただいても構いません。語りつくしてください。お願いします)
by Echidna (2012-01-14 22:49) 

ベック

約1年ぶりの書き込みです^^

私の予想を裏切り、本物のビートルズが登場しましたね。それにまさかの新曲披露。今後の展開がますます読めなくなってきました。

とりあえず楽曲はビートルズに反したと言うことですので、次はオアシス辺りをコピーですかね。それともストーンズをコピーして路線変更か?ツエッペリンもいいけどあの声は無理だろうし。いやいや、この際だからピストルズをコピーして10年程度早めにパンクムーブメントを巻き起こすか。え~いこうなれば化粧してカルチャークラブだ!てか、自分でやるよりプロヂューサーに転向した方がいいような気もするな。

てなことをニマニマと考えながら、毎週楽しく読ませていただいています^^

by ベック (2012-01-24 01:40) 

Echidna

ベック様

一年ぶりですねv いらっしゃいませ(笑)
ということは、この『実に虚しい反論記事←自分ではそうとしか思えない・・・』も掲載から、すでに1年以上というわけで…。
不思議と何故か未だ、皆様からコメントをいただく不思議な記事でもあります(おかげ様でベック様他皆様ともお会いできたわけですがv)

さて、一年ぶりですが、やっぱり、ベック様のご指摘は楽しいです!

まあ、本編については「作ってもいない未来作品の盗作を本人に返すことが出来るのか????」という根源的疑問には何ら触れていないこの「僕はビートルズ」なわけですが(一応、主人公らは納得しているようですが、読み手にはさっぱり『???』だらけで、逆に客(=モーニング購買層)を増やしているなら大したものですが)、まあ、『苦笑するしかないマンガ』という点は、1年前から何ら変わっていないですよね。

ほんと、ビートルズのコピーをやめると宣言したなら、今度は何をするんでしょうねえ???

週刊誌での連載作品としては、往年の少年ジャンプ(?)のように『今週さえ受けて、雑誌が売れれば、作品としての整合性なんざ俺は求めない!!!!by 他b多分、 車田・・・(?)何某様?あたり?』としては、成功作品なんだろうなあとは思います。


それこそ、自身がプロデューサーするなら、AKB48とかやってくれたら、多分、私はモーニングで大爆笑ですが、さて? そこまでやってくれる度胸がありやなしや????

ちなみに、ベック様が約1年ほど前に指摘してくださった『ビートルズが新曲とかいったら、すごく大変だと思うけど』というコメントのあたりですが、さすがは、かいじ先生(?)、どういうすごい新曲なのか全然分からない見事な『すごい!』という言葉だけで押し切る表現でやってくれました(爆笑)

「読めない展開」は、多分、「雑誌を売る為」に必要なテクニックなのでしょう。

その意味では、私は今はこの作品を一定の評価はしております。


思えば、江戸時代の浮世絵(例えば写楽などは半年しか活動していませんし?)、のように、大衆にもてはやされ、飽きられれば即、陶磁器の輸出のパッキングに使われていた日本の浮世絵(このパッキングに、仰天して、船に群がって求めていたというのがルネッサンス時代の欧州の芸術家らで、彼らのおかげで日本の浮世絵の名画のかなりのものが残っているというあれですが)、それ以上に、あっという間に消費され忘れされていくことを前提のこの昨今の出版社の事業方針。

その意味では、実にぴったりな作品だなあと今は、毎週『次は何をする気だろうね?』と、それこそ『ニマニマ』と私もこの作品見ております(爆笑)

なんだか、感動した方もいらっしゃったようなので、是非その感動のポイントを教えて欲しいのですが、不思議なことに『素晴らしい作品です!』とおっしゃる方に限って、ちっともその感動を語ってくださらないのが不思議でなりませんが。(講談社のいわゆる『ステルスマーケティング(現代版サクラ行為)』こと『ステマ』ではないでしょうがねえ?)


それにしても、あらゆるコピーよりも何よりも、『化粧しての彼ら』!!!・・・・・想像すると実に大爆笑でした!
久しぶりの冴えたコメント拍手です!

しっかし、写楽と違ってこの作品を未来永劫残したいという方は、いらっしゃらないのが、日本の浮世絵師らとの唯一の違いかな?とか、冷笑しながら見ている私でした(でも、オチは気になるのですけどね。はい! オチはどういう作品でも気になる性質なので)

ニマニマと読んでおりますよ(笑)未だに。はい!私も。

by Echidna (2012-01-25 01:08) 

人間交差点が好き

流し読みですが皆さんのコメントを読ませていただきました。

私はビートルズ信者でもかわぐちファンでもないですが、イチマンガ好きとして、書かれているコメントの内容に不快感をおぼえました。

途中のコメントにもありましたが否定派の方々はジックリ読み込んでいないのが明白なコメントばかりで否定の内容が薄すぎ・・。

まず主人公の設定が間違っているのは先でも指摘されていますが、「俺達が先にレコード出せば、俺達がビートルズだ!」とゆうのも作品の中の設定には見られませんし、「ラッキー」的な表現も見受けられません。
初期の段階ではむしろ自分たちが曲を発表することによってどうなるのかとゆう不安や好奇心を各キャラクター別に書かれていますし、売れていく段階で「本物のビートルズが消えてしまうかも」とゆう葛藤も書かれています。

きちんと読めば「ビートルズより先に曲を出せば自分たちが本家に成り代わる」的なストーリーでないのは簡単に解るはずです。

マンガとして面白いか面白くないかは個人の趣味趣向があるので別な話ですが、内容を捻じ曲げてまで批判するのはいかがなものでしょう?
多くの方が作品のテーマを批判しているようです、「盗作してもいい」や「早い者勝ち」みたいな読み取り方をしていますが、作品を読んでないか読みとる回路が曲がっているとしか思えません。



Echidna様はモーニングに掲載されていることが残念、曲自体が著作権をケチって載っていないと書かれていますが、私的な感想ではとてもモーニングぽく感じますし著作権てゆうのも?です。

まんがを読むと曲なんて要らないし、ビートルズであることさえも必要無く思えるからです。

今まで出ているコミックスの内容をおおざっぱにまとめると、

ビートルズ信者のコピーバンドが「ビートルズのとらえ方」を巡ってイサカイを起こすがその最中にタイムスリップしてビートルズ誕生前の時代にタイムスリップしてしまった。その時代でもイサカイは続くが主役キャラが「自分の知らないビートルズの新曲」を期待して曲を発表してしまって後に引けなくなった。本家解散の危機を伝え聞くがやっちまったモンはしかたがないので自分たちがビートルズの「音楽」を発信しようとする。

見たいな感じですよね。

これってビートルズじゃなくても成り立ちませんか?

たとえば主人公を「機械オタクのパソコン同好会」、ビートルズを「スティーブ・ジョブズ」、曲を「IPod」、動機は「よりすばらしい携帯ツールが見てみたい」でも成り立つでしょう。

つまり曲そのものではなくビートルズが生み出した既存の音楽をミックスしたような新しい感覚の音楽がメインで感覚的な物に重点を置いている為に曲の記載は重要ではなくなるのではないでしょうか。


私的には、その間のキャラクターの葛藤や悩み、不安や苛立ち、人間関係をメインに書かれているような感じを受けます。とても「盗作してサクセスストーリーをひたはしる」様な内容には読めません。

モーニングは人間の内側とゆうか哲学的な作品が多いように感じていたので私的には雑誌の色にあっていると感じるんですが。

だらだらと長文になってしまいましたが、作品の捉え方や楽しみ方は人それぞれです、しかし間違えた設定や書かれていない内容を真実のように伝えていることに不快感を覚える人間もいるとゆうメッセージとしてコメントさせれいただきました。
by 人間交差点が好き (2012-01-29 00:38) 

Echidna

人間交差点が好き様

今までの『僕はビートルズ』について『自分はこの作品が好きです!』との異論反論をいただいた中で、一番残念なコメントであることが、慙愧に耐えません。

まず、私への批判はどうぞご自由にと申し上げたいところですが、前提として『批判』というものは、『意見』を咀嚼した上での明快なものでなければなりません。

人間交差点が好き様は、この点、第一に『斜め読み』とおっしゃっておられる点からして、初手の初手から、『批判を書くための基本』が『根本的に出来ていない』といわざるを得ません。

更には、今までの『僕はビートルズ』という作品を好きとおっしゃっていた方には、それぞれ、皆さんなりの独自の立場からの『自分はこういう風に解釈するので、こういう風に好きだし、こういう風には思えませんか?』というように、どの意見も基本的には『そういう考え方もあるな』と、こちらが頷ける『一理ある』ものばかりでした。


しかし、人間交差点が好き様の今回の文章は、少なくとも『私の意見とかみ合った批判』には、まったくなっておりません。


敢えて言うのであれば、長い割には『このブログむかつく!』の一言で済む内容であり、私の求める『明快な日本語による論理的文章による批判文』となっておりません。

日本語レベルから今一度推敲の上、ご意見をご提出ください。


なお、人間交差点が好き様こそ、完全に誤解されておられるようですが、

『間違えた設定や書かれていない内容を真実のように伝えている』とのことですが、一体、どこにそのような箇所があるでしょうか?

主人公らの年齢についてのミスは、確かにミスだということは最前認めておりますし、また、この設定が『彼らを高校生と間違っていたが、高校生ではなく、20代前半だという指摘は正しいものの、その正しい設定に準拠すればするほど、彼らの愚かしさがより浮かぶだけのように思える』というのは、あくまでも、当方の解釈であり、当然ながら『真実』のはずはありません。

そもそも、真実とはなんでしょう?

ちなみに『罪を犯しても僕らはビートルズになりたかった』との台詞はしっかり本編にあります。
また、21世紀ではコピーとしか受け取られなかった自分達の演奏が聴衆に『初めての音楽として受け取られる嬉しさ』に酔いしれる描写は厳然とあります。

これをして、ビートルズのデビュー半年前にタイムスリップできて『ラッキー!』と思う要素や、ビートルズに代わって自分達が世界を席巻する夢を抱くことができたというサクセスへの妄想を持ったことは、解釈の余地なく、明確に作品中に明示されています。

勿論この『ラッキーさ』をして、主人公らに共感するか、否定的に思うか?は、当然ながら読者の解釈の自由です。

よって、その意味では、人間交差点が好き様のような『解釈=彼らはラッキーなどとは思っていない』ということも不可能ではないとは思います。それを否定はいたしません。


ただ、一つ実に不思議なのですが、人間交差点が好き様は『ビートルズでなくても、この話は成り立つ』とのことですが、それならば、逆に、『この作品は、ビートルズでやる必要がない作品であり、僕はビートルズというタイトルからして不要無用なものであった』ということになりませんか?

ビートルズをタイトルにしているのに、ビートルズなしで成り立ちうるのか? という問題提起は興味深いですが、そこまで意味のないタイトルをこの作品は『タイトルにした』ということでしょうか??


人間交差点が好き様へ

今回の貴方様のコメントは、残念ながら『批判』の体をなしていないと言わざるを得ません。

当方の意見(他の方々のご意見に対してもですが)、不快感を抱かれたという『貴方様の感情』だけであって、私の意見のどこの何に対してどのように反論されたいのかがまったく読み取れません。

反論されるのであれば、最低限、ここで語られているどの意見も、あくまでも個人の主観を基にした『個人的意見』であり、『それが真実だ』などという『真実喧伝の場』ではない程度は、読み取っていただきたかったと思います。


ちなみに、私自身はこの作品については、今も、『この作品が好きです!』という方からこそ、真摯かつこの作品の素晴らしい点について、熱意を持って語っていただきたいと心底思っております。

その意味で、つくづくと『ビートルズでなくとも成り立つマンガ』とまで、きちんと分析されておられる人間交差点が好き様から、単に『不快感を覚える人間もいるメッセージ』という抽象的なコメントしかいただけないのは、残念でなりません。

もし、叶いますならば、是非、『このブログに対して不快に思った』というそういう抽象論ではなく、『僕はビートルズ』の作品分析を精緻に踏まえた上で、私の『この作品は、創作という行為に対する盗作という行為の毒というものについて、あまりに無頓着に描いているのではないか? それが残念である』という骨子に対して、『批判』『反論』を切望いたします。

せっかくのコメントに対し、大変非礼な文面にて申し訳ございません。

ですが、せっかくここまで書いてくださった方ゆえにこそ、今一度、人間交差点が好き様が『この作品について、どう思われているのか』という点と、それゆえに『Echidnaの意見は間違っているのだ』と、論破してくださるのを、首を長くしてお待ちしております。

お読みいただきありがとうございました。
by Echidna (2012-01-30 00:51) 

人間交差点が好き

こんばんわ

前回のコメントに対して批判の体をなしていないとのご指摘いただきましたのであらためて・・・。

前回のコメントにつきましては批判をしたのではなく、私の感想です。


>、『僕はビートルズ』の作品分析を精緻に踏まえた上で、私の『この作品は、創作という行為に対する盗作という行為の毒というものについて、あまりに無頓着に描いているのではないか? それが残念である』という骨子に対して、『批判』『反論』を切望いたします。

社交辞令とは思いますが、『僕はビートルズ』の盗作軽視や盗作賛美であるとのご意見に対しての私なりの見解をのべさせていただきます。

まずEchidnaさまの書かれている「盗作の毒」とは創作者の精神やアイデアや意欲を破壊もしくは奪ってしまうということであるように読み取れました。

ゆえに同じ創作者である作者や、それを支える出版社が「盗作軽視」や「盗作賛美」を絵に描いた(マンガですのでそのままですが)『僕はビートルズ』を作画したり出版することに憤りを感じているのでしょう。

盗作についてはEchidnaさまの言われていることは正論でしょう、作品の良し悪しは読み手しだいなので論じても答えは出ないので置いておきまして

>創作という行為に対する盗作という行為の毒というものについて、あまりに無頓着に描いているのではないか?

この点につきまして、私的にはあえて触れていないのではないかと思っています。
ストーリーはビートルズより先に曲を出せばビートルズはどうなってしまうのかを書くわけで盗作行為だけを突き詰めれば物語が成り立たなくなるからです。

「そんなことはわかっている、だからこそ問題なのだ」なんていわないでくださいね、ここからです。

この点を、Echidnaさまが書かれている「同じ創作者である漫画家が無頓着に書いている」ではなく「同じ創作者だからあえて書いている」だったらどうでしょう。

創作者の苦悩・葛藤・痛み・苦しみなどわかった上で、あえて簡単に盗作せているのだとしたら。

このマンガ自体が、自分の作品を盗作されたと仮定したかわぐちまたは原作者の気持ちを現しているのであれば「盗作軽視」や「盗作賛美」にはならなくなりませんか?

私はコミックしか読んでないので現在どこまで進んでいるのかわかりませんが、たとえばこの先のストーリーでビートルズが新たな名曲を生み出せば「盗作では本物になれない」とゆうメッセージになりますし、結局ビートルズが新たな曲を生み出せずに消滅してしまえば「盗作とは貴重な才能を潰してしまうという危険な行為である」というメッセージに受け取れると思います。

つまり、完結まで読むことによって盗作に対しての問題提議を投げかけるマンガになるのかも知れないとゆうことです。

・・・と、「僕はビートルズ」と「盗作問題」を絡めて私なりの見解を書かせてもらいました。



で・も・ね、マンガに対して、そんなに目くじら立てて、深読みして、問題提議しなくていいんじゃないのってゆうのが私の本音です。

結構深く突っ込んじゃうと今までの漫画家も結構きついよ・・・・。

そうゆう目線で突っ込むと

てづかおさむ=差別増長・不正行為の正当化

ふじこふじお=人権無視・作画スタイルの盗作 

ヤンキー系のマンガ全般=暴力賛美・迷惑行為正論化

時代系マンガ全般=間違った時代認識の増長

などなど。


議論は楽しいし有意義でもあるとは思うけど、大筋はエンターテイメントとして楽しみましょうよ。

by 人間交差点が好き (2012-01-30 03:43) 

Echidna

人間交差点が好き様

私からの「リテイク、再提出要請」とも言うべき、非常に失礼な要望に対し、素早いご意見提出ありがとうございます。

し・か・し(←あえて、人間交差点様の書き方を少し真似してみましたv これは、ジョークないし、お茶目というものですからこれをして『パクリ』とか揚げ足取りしないで下さいませ。宜しく・・・)

すみません。折角の『社交辞令』として書いてくださった『ご意見』なのですが、さすがは、社交辞令とおっしゃるだけのことはあります。

レポートであれば、教授が一瞬で『不可』『落第』と迷いなく決定できるレベルのものを、素早く再提出できるセンスは、ある意味不思議でもあり、独自の持ち味なのかとも、半ば感心しております。はい、私の場合は、社交辞令でもお世辞でなく、本心よりそう思います。

というわけで、残念ながら、前の記事以上に劣化したコメントと言わざるを得ませんので、今一度『明晰なる日本語』にて、お願いいたします。


なお、『明快な論旨に手直しして、今一度のコメントとして投稿いただきたい』点を、以下、ある程度、列挙させていただきます。

当方の趣旨を箇条書きレベルに絞らない限り、どうにも、意味のない空中戦のようなコメントが続くのは、このブログをご覧の他の読者様にも申し訳ないことですので、最悪、人間交差点が好き様のコメントを削除しなければならないことになり、それは、私としても望むところではないからです。

では、以下、述べさせていただきます。

①『前回のコメントにつきましては批判をしたのではなく、私の感想です』について


前回のコメントにて、人間交差点が好き様は以下のように書かれておられます。

>流し読みですが皆さんのコメントを読ませていただきました。

>私はビートルズ信者でもかわぐちファンでもないですが、イチマンガ好きとして、書かれているコメントの内容に不快感をおぼえました。


まず、『流し読み』で『コメントの内容に不快感を覚えた』ということは、『流し読み=ナナメ読み=ざっと読み=適当に読んでいるのであり、趣旨までの読み込みはしていない』という前提となります。
この前提で『不快感を覚えた』という意味にしか読み取れません。

そして『不快感を覚えた』という意思表明をされておられるのですから、これは、私の記事ないし、この記事に寄せてくださった方々のコメントに対して『批判』をしていることになります。

この『批判ではない』という、ご自身のコメントについて、まず、何故、先のコメントが『批判ではない』と言えるのかを、明確なる論旨にてご説明願います。日本語として、これ以外の解釈があるならば、是非、ご教授ください。

少なくとも、

>だらだらと長文になってしまいましたが、作品の捉え方や楽しみ方は人それぞれです、しかし間違えた設定や書かれていない内容を真実のように伝えていることに不快感を覚える人間もいるとゆうメッセージとしてコメントさせれいただきました。

との上記の文章で前回のコメントはまとめられておられるのですから、これは『感想』であると仰られても、『批判的感想』ではありませんか?

感想だから批判でないと言える根拠をお教えください。

②盗作というモチーフについてのご自身の見解について

人間交差点様の論旨は下記の通りです。

>「同じ創作者である漫画家が無頓着に書いている」ではなく「同じ創作者だからあえて書いている」だったらどうでしょう。

>創作者の苦悩・葛藤・痛み・苦しみなどわかった上で、あえて簡単に盗作せているのだとしたら。

>このマンガ自体が、自分の作品を盗作されたと仮定したかわぐちまたは原作者の気持ちを現しているのであれば「盗作軽視」や「盗作賛美」にはならなくなりませんか?


確かに、「敢えて、簡単に盗作させている」という斬新な視点からのマンガと捉えるのであれば、このマンガの評価として「新しい切り口のものである」との肯定的な捉え方もまた可能とは思います。

ただ、作品を盗作された創作者は、通常、多大な心理的衝撃を受けます。

本作であれば、ビートルズ側について、彼らが『どれほどまでに衝撃を受け、深く傷つき、悩み、葛藤し、苦しみ、絶望し』という観点を、相当に丁寧に描かなければ、「あえて簡単に盗作させている」という「簡単に盗作することの罪深さ」について配慮したものとは、到底言えないでしょう。

ちなみに、私は皆様へのコメントへのお返事の中で何度となく申し上げておりますが、別に、盗作者を主人公にすることや、盗作をモチーフにすること自体を否定することは、一切しておりません。

盗作者が主人公の話でも良いと思うということは、かなり初期の段階のコメントでも申し上げております。

ですが、「盗作」というモチーフを扱う以上は『もっと、繊細』に描かなければ、結局は安易に盗作というものを扱っていることに他なりません。
すなわち、盗作行為についての認識について、作者及び編集部、出版社も含め、全員の神経が鈍磨していると言っていいほどに、「ぱっと見た感じ、インパクトがあって、売れそうだ!」としか考えていない作品であると、少なくとも『私』は、そのように感じたまでです。

人間交差点様は、この点については、下記のようにおっしゃっています。

>私はコミックしか読んでないので現在どこまで進んでいるのかわかりませんが、たとえばこの先のストーリーでビートルズが新たな名曲を生み出せば「盗作では本物になれない」とゆうメッセージになりますし、結局ビートルズが新たな曲を生み出せずに消滅してしまえば「盗作とは貴重な才能を潰してしまうという危険な行為である」というメッセージに受け取れると思います。

この点、まず、多少横道ですが、人間交差点様は、モーニングという雑誌をご愛読されているように前回のコメントでは感じたのですが、『本作をモーニングのカラーに合うと思う』と評価しつつ、モーニングをお読みでないのですね。
それは、意外でしたが、まあ、それは本論とはずれますので、敢えて今回は割愛します。

割愛した上で、人間交差点様のご指摘するメッセージ性があるか? を考察した場合、残念ながら、どうやらこのマンガの作者にその力量はなかった模様です。

雑誌のネタバレになりますが、なんと、主人公らは自分達が自分達の楽曲であると嘘をついて『未来にビートルズが作るはずだった名曲の数々』を発表したにも関らず、あっさりと『これは、ビートルズの曲だから彼らに返す』と記者会見しております。

さて? そもそも、作曲もしていない作詞もしていない楽曲を『返す』ということは可能なのでしょうか?

これを実に『可能』であるかのように描いている段階で、生憎と、人間交差点様がおっしゃられた『盗作についてのメッセージ性』はないと、私は断じざるを得ません。

自分が作ってもいない曲を『返す』と言われても、その曲は既に、別人により演奏され発表され多くの聴衆はそちらを先に聴いてしまっているのですから、『返す』と言われても、『何のこと??????』にしかなりませんし、まあ、仮に、それらをビートルズが歌ったら『より良くなった!』ということになったとしても、あくまでもそれは、カバー曲を歌った歌い手が上手かったというのと似たようなものでしょう。

(類似のものとして、ポール・モーリアなどが良く、本来の作曲者が作曲した段階では全然売れなかったものを多少編曲した途端にヒット作になったり、アレクサンドル・デュマの名作のかなりのものが弟子などに書かせたものに自分がアレンジしただけという盗作紛いのものであるにも関らず、皆それを知っていてもなお、デュマの作品だと評価するだけデュマの演出は上手かった。あるいは、シェイクスピアの『リア王』をモチーフにした黒澤明の『乱』は、別の味わいを持ちますし、黒澤作品もまた多大にそれをベースにした作品が山ほど存在しております。ですが、どこまでも、『何が原点だったか』ということは、変わりません。変わりようがありません。よって、発表してしまった以上、それを『返す』ということは、いかなる意味においても不可能です。主人公らの自己満足としての『返却』は可能でしょうが、自己満足を超えるわけもありません。皮肉にも、連載の中では、コピーの彼らの演奏の方が好きという人々も厳然と描かれているわけで、『返却不可能』なわけです)

にも関らず、この作品では、あっけらかんとしか言いようが無いほど簡単に、この世界の中では、盗作した作品を返却することは可能なようです。

(一応、主人公らの苦悩(?)らしきものが描いていないわけではありませんが、そもそも、盗作してまったく苦悩の欠片もない主人公を擁護する作品であったら、それこそ『盗作礼賛マンガ』の謗りを受ける以外に道はないでしょうから、そこは、そうならないように調整しているのはプロというべきかもしれません)

完結するまでもなく、話が進めば進むほどに『失笑しつつ、ツッコミつつ、笑い飛ばしつつ、お馬鹿な作者が描いているアホな話だ』と笑い飛ばす以外に、この作品を楽しむ術は、少なくとも私には見出せません。

メッセージ性というものは、この作品において可能なのでしょうか?
盗作というものがどれほどまでに、創作者を傷つけるのかということについて、この作品はそれを訴えるだけの力はあるのでしょうか?

完結する前に言うのは早急にすぎるとのご指摘はその通りですので、甘んじて受けます。

しかし、根本的に、そもそも『ビートルズから曲を奪って、それで、日本人コピーバンドが泡沫の成功を得るストーリー』って、面白いですか??

面白いかどうかは個人の主観とは言え、人間交差点が好き様の視点で考察しても、どうにも、このマンガが『メッセージ性を持つ可能性』は、皆無な気がしてなりません。

そして、私はあくまでも、『盗作というモチーフを扱うのに、ここまでメッセージ性も何もない、粗雑な扱いな作品が堂々とまかり通っている』ことに対して、『読者の99.999999%がこの作品を支持していたとしても、私は支持できない』と述べているに過ぎません。

これを前提に、人間交差点が好き様の視点にて、今一度『この作品がメッセージ性を持ちうる可能性』について、再度、より精緻に論じていただけますと非常に嬉しく思います。

とはいえ、『社交辞令』で、精一杯おっしゃってくださったことでもありますことでしょうから、これについては、無理をされなくても結構です。

精一杯の社交辞令をありがとうございました。一つの考察にはなりました。感謝しております。


③議論は楽しいし有意義でもあるとは思うけど、大筋はエンターテイメントとして楽しみましょうよ。←このまとめについて。

まず、私は別に議論してません。議論を楽しむつもりもありません。この記事は冒頭の親記事をお読みいただければお分かりいただけると思いますが、あくまでも、『皆が支持していても、少なくともここに一人、私だけはこの作品については、支持できないことの意思表明』に過ぎません。

言わなければ、私もまた『沈黙=支持者』に一票投じているも同然と考えたから、この記事を書いたに過ぎません。

ただ、意見を発表するということは同時に『反論』が存在しうること、反発を受けることもあること、反対意見が当然ありうることを前提にしなければならないとも私は考えております。
日本は、表現の自由、思想良心の自由が憲法で認められた立憲民主主義の国ですから、意見表明の自由は、反対意見の存在を認めるべきとも考えております。

よって、『異論』『反論』『批判』は、いくらでも受け付けますと申し上げております。

ただ、それはあくまでも、『あんたの意見は不愉快だ』というようなものでは、私の意見に対する異論でもなければ反論でもなく、批判としてさえ実に無様なものであって、これでは、単にネットでの匿名性を利用してのストレス発散の陰口の垂れ流し行為となんら変わりません。

故に、一番最初の親記事において、私はあくまでも、このように注意書きを明記させていただいているのです。

********冒頭の親記事より抜粋*******************

なお、最後までお読みいただいた上で、異論反論がございます方は、どうぞ受け容れさせていただきますので、コメントでもメールでも構いませんので、忌憚のないご意見をお待ちしております。

ただし、その際は、あくまでも分かり易い日本語で論理的な反論文・意見文であることをお願い致します。

単なる匿名による「例:わっかんね~よ、ばっかじゃねえ?」というような、『この文章だけでは、書き手の趣旨が皆目不明な単純な嫌がらせ的な書き込み』については、「意見」とは評価不可能ですので削除させていただきます。その点を、覚悟の上のものを期待します。

******************抜粋終わり*******************

人間交差点様は、この『覚悟』のおありの方とお見受けしまたので、削除せず、こうして、またしても長々としたものをお返事としてしたためております。



もっとも、

エンターテイメントであれば、何でもOKなのか?

それは、疑問のあるところです。

エンターテイメントの名の下に、経済が動く昨今では、かつてなく読者側の厳しい視点が本来必要なのではないか?と私個人は思っております。

よって、『マンガに対して、めくじら立てなくても』とのご意見は、到底賛同しかねます。

マンガに限りません。小説、新聞記事、フィクション、ノンフィクション、アニメ、特撮、実写ドラマetc. 全ての表現形態において、『エンターテイメント』であろうとなかろうと、『名作もあれば、駄作もあるし、問題作もある。そして、読者(視聴者)の義務は、問題だと感じたら、声を上げることだ。それが、読み手(表現の受け手)の義務である』と、私は思っております。

この観点からしますと、人間交差点様の、手塚治虫先生他の皆様方への指摘は、それこそ、非常に偏っていると思います。

ここは、明確に反論させていただきます。

>てづかおさむ=差別増長・不正行為の正当化

そういう『解釈』が可能な作品も中にはあるかもしれません。
ですが、『他に追随を許さない名作』を多く遺した偉大な作家であることもまた事実です。

彼の作品全てが、「差別増長・不正行為の正当化」というのであれば、確実な裏の取れている論拠をお示しください。

余談ながら、かのシェイクスピアも『ユダヤ人差別』からは逃れられない作品ですが、誰もそれをしてシェイクスピアの功績を否定はしません。時代性も考慮すべきものはいくらでもあります。

>ふじこふじお=人権無視・作画スタイルの盗作

この方の作品の中にも、やはり、そのように言われてしまう、そう評価されてしまうものが存在していることは有り得るでしょう。

ですが、それをして、藤子先生の『名作』の価値は損なわれるものでしょうか?

>ヤンキー系のマンガ全般=暴力賛美・迷惑行為正論化

人間交差点が好き様は、「ヤンキー系」のマンガについて、何か偏見でもおありなのでしょうか?

確かに、暴力賛美的作品もあるでしょう。しかし、一見「暴力賛美・迷惑行為正論化」に見える作品でも、内実は、実に、人間の本質を深く描いているものもあります。

個人的には、みさき速さんの『特攻天女』などは、その最たるものではないかと思います。ヤンキー系マンガ、もっと言えば「暴力団マンガ」だって、中々に興味深いものはあります。『静かなるドン』など、実に、ギャグとシリアスを織り交ぜつつ、決して暴力賛美・迷惑行為正論化マンガにはなっておりません。未読でしたら、ご一読をお勧めいたします。


>時代系マンガ全般=間違った時代認識の増長

人間交差点様は『歴史』というものについて、何か、誤解をされておられませんか?

そもそも『史実』と言われるものさえ、考古学的発掘のように、『通説』と言われるものがあっても、それが本当にそうであったのかどうかは、種々の学説が紛糾するというのが歴史学というものです。

これに対し「時代系マンガ」は、「時代小説」と同じく、読者は予め『これは、フィクションであって、別に史実ではない。でも、もしもこうだったら面白いなあ』という視点で楽しむものであり、時代系マンガで歴史を鵜呑みにしていらっしゃる方が多いなら実に嘆かわしいことですが、時代の「間違った認識」の増長の原因は、単に、歴史についての不勉強な方が多いことが原因であって、マンガや小説の責任ではないでしょう。

それこそ、そんなことまでつきつめたら、「三国志」なんて、どれだけ莫大な中国の古文書から読み返さなければならないことか!

もちろん、それこそエンターテイメントだから時代モノは何をしてもいいとは言いません。良作もあれば、どうしようもないのもあるでしょうし、その作品のせいで多大な誤解を招いた作品もあるでしょう。

ですが、誤解を招くことをもって、批判するのは根本的に「歴史学」への認識から間違っておられるように思います。


以上、またまた随分と長くなりまして申し訳ございません。
折角書いてくださったので、つい、こちらも精一杯の誠意をと思いました結果ですので、ご寛恕いただけますと幸いに存じます。

これに懲りず、どうぞ、当初の「不愉快であった」ということについて、人間交差点様なりの「この作品は素晴らしいものなのだ」という高度な見識をお示しいただければ、これ以上の幸せはございません。

なお、「僕はビートルズ」という作品の楽しみ方について、最近では、私は別に絶望はしておりませんことを、ここに付記いたします。

あのマンガは、冒頭からおそらくは完結にいたるまで、常に行き当たりばったりで、一週間ごとに「ぱっと人目を引く、あっと驚く展開で繋げていく手法」による『盗作とか、そうしたことは考えず、馬鹿な連中が、馬鹿をしていく物語を他人事として、指差して笑うのを毎週楽しみに読む作品』と認識しております。


そう考えると中々に、この作品は面白いと言えます。

そのように評価しております。

作者や出版社や編集部の、「盗作」についての実にいい加減で、あっけらかんな認識そのものには呆れるばかりですが、それと「作品が楽しめるかどうか」は別でしょうと、今は、割り切っております。


まあ、ミモフタもない読み方ですが、帰せずして、人間交差点様が要約して下さった通りの実に、身も蓋もない『あっぜ~~ん』とする作品でありまして、まあ、その『馬鹿っぷり』を楽しむものなのだと思います。

<人間交差点様が好き様による要約(前回のコメントより)>

今まで出ているコミックスの内容をおおざっぱにまとめると、

ビートルズ信者のコピーバンドが「ビートルズのとらえ方」を巡ってイサカイを起こすがその最中にタイムスリップしてビートルズ誕生前の時代にタイムスリップしてしまった。その時代でもイサカイは続くが主役キャラが「自分の知らないビートルズの新曲」を期待して曲を発表してしまって後に引けなくなった。本家解散の危機を伝え聞くがやっちまったモンはしかたがないので自分たちがビートルズの「音楽」を発信しようとする。

見たいな感じですよね。

これってビートルズじゃなくても成り立ちませんか?

<コメント抜粋終わり>

はい。そう思います。
しかし、この作品をして、感動して泣いたとの方がいらっしゃいました。

叶うなら本当に、どうすれば『そのように感動して泣ける』のか?
それにはきっと、『この作品を感動して読む』という『独特の読み方(ルール?)』があるのだと思うので、可能ならば、感動したという方にこそ、是非そういう読み方を教えていただきたいものです。切実に。

長々とまたしても大変失礼いたしました。ありがとうございました。
by Echidna (2012-01-31 03:32) 

人間交差点が好き

こんばんは

最初に・・・

私のコメントに関してはこのコメントを含めて全文削除していただいて結構です。

ただ少々の誤解があるようなので訂正をさせていただきます。

まず、きちんとコメントを読んでくださいね。

自分自身の投稿を社交辞令と表現する人がいますか?抜粋させて頂いたあなたの「切望します」とゆう表現に対して「この程度の文章しか書けない私に対して意見を求めてくるなんて・・・社交辞令ですよね」って意味です。

①について

そもそも批判とは、悪いところを論理的に指摘し改善を求めることを言います。
私としてはこんな感想を持ったとゆうメッセージと記しているとうり、改善や訂正を求めている訳ではありません、よって批判にはあたらないと考えます。
どうしても一言にまとめろと言われれば「非難」に当たるのかもしれません。


②について

コメントの内容については、あくまでこのようなメッセージが含まれているあるのではないかとゆう可能性的な記述です。絶対的なメッセージとして書いてないのはお解りですよね。完結まで読んだ人が受けるイメージがそれぞれのメッセージです。
可能性を残した状態で絶対的な評価をして主張を振りかざしているのがおかしいと言っているのです。


このマンガが面白いかどうかは人それぞれですが、文句を言いつつ読んでいる貴方にとっては面白いのでしょう。評論家以外の人は面白くないものは読みません。

ちなみに私はコミックスを購入しているタイトルについては連載中は読んでません、みずからネタばれを作っているようなものですので、ですから雑誌は購入しているタイトル以外を基本的に立ち読みです。

③について

ちゃんと前後の文を読んでくださいね。

深読みとか突っ込むとって書いてるでしょう、私が例に出した作品に対してそう感じながら読んでいるのではありません。あくまでそのような目で見るとこんな側面が見えるでしょうってゆう例です。

ちなみに私の蔵書コミックは5000冊以上あります、それだけあれば当然のことですが、手塚治虫もふじこふじおもヤンキー系も時代系も少女系も料理系も恋愛系も何でもあります。
先にも書きましたが、面白いから読んでいるのです、深読みしすぎると面白く読めなくなる可能性があります。



私から・・・貴方は議論をしていないと記していますが、誰でも見ることのできるWeb上で意見を表明し、その意見に対し批判・反論(自分以外の意見)を受け付けている時点で問題提起になり、意見を交わしている時点で議論を行っていることに気がついてますか?
それぞれの意味を調べてみてください。



私のコメントに対してあまりに辛辣に不可や落第や独自の持ち味などと御言葉いただき不安になりましたので、知り合いの地方紙の編集者に全文見ていただきましたが、私の文章には「句読点」「変換ミス」「タイプミス」「間違えた表現部分」はあるものの文章として破綻しているものではないとゆう批評をいただきました。
貴方の文章につきましても同じようなミスはあるが文章的な破綻はないとの事です・・・・が、読み取り方に悪意もしくは意図した偏見的なところがあるとゆうことです。どうぞお気をつけください。


最初に書いたとおり私のコメントについては削除前提ですので以後コメントは書き込みません。このまま放置していただいても結構ですし、このコメントに対してさらにコメントしていただき御自分の正当性を示していただいても結構です。そもそもその権利は貴方しかないですけど(笑)


最後に・・・・

マンガとは人間の夢・希望・欲望・願望などを表現するひとつの手段です、その手段を使い作品を発表すればその作品は作者以外の人が自分を表現をするツールにもなります。
ですので貴方の盗作に対しての思いをマンガを題材にして表現したことは間違いではないでしょう、しかし、私や他の方のコメントに対しての反論がもしも意図した読み違えでないのなら・・・・・・、もう少し読解力をつけることをお勧めします。



貴方が漫画家や編集者・出版社に絶望せず、マンガライフが楽しいものであるように願っております。


by 人間交差点が好き (2012-02-01 00:20) 

Echidna

人間交差点が好き様
何度もありがとうございます。

私は議論を好まない性質ですが、人間交差点様は、つくづくと、揚げ足取りによる議論による議論がお好きな方とお見受けしました。

とはいえ、例えば、ご自身の蔵書につき僅か5,000冊以上という虚しい数字を自負されておられるようですが、コミックスというものは小説以上に莫大な巻数があります。

そして、狭い国土の日本の住宅事情では、蔵書として手元に何冊置けるかは、人それぞれです。

が、肝心なのは『蔵書=自分が持っている本の数』ではなく、人生において己が読み、知り、感じてきた全て(それは、小説、新聞記事、映像他全て)について、いかに自身の血肉にしてきたかどうかではないでしょうか?

としますと、人間交差点が好き様が自負なさる蔵書の冊数と、今回の私の『意見』への『反対意思表明』との間に、どのような因果関係があるのか非常に疑義を持つところですが、その点は横道へずれていくと思われますので、敢えて割愛させていただきます

いえ、これこそ、本当に瑣末な揚げ足取りな『議論(?)』ですね。失礼いたしました。

さて、前置きが虚しくも長くなりましたが、ご挨拶遅れまして申し訳ございません。
まずは、丁寧なお返事、いつもながらありがとうございます。

そして、今回のコメントにて、人間交差点が好き様の投稿コメントと私のそれに対するコメント返しが、何故、こうもかみ合わないのか、その理由の端緒が見えた気がいたしました。

最大の問題点は、私の認識する語彙と人間交差点様が認識される語彙とは、同じ日本語でありながら銀河の彼方のその向こうまでの距離と言っても良いほどの致命的すれ違いがある点ではないでしょうか?

かつ、人間交差点様は意図的にか無意識にか分かりませんが、ご自分の『語彙』に即していないものについて、他者がどのようにその言葉を用いているのかについて理解をするのとは逆に『あなたの言葉への理解は間違っている』との方向で、毎回コメントをお書きになっておられます。

(この点は、記事削除いたしませんので、是非今一度ご自分のコメントと私のコメントとの食い違いについて考察くださいませ)

これでは、英語と日本語の会話以上に、分かり合えることは不可能でしょう。

他の皆様と異なり、人間交差点が好き様とは、コメントとコメント返しがどうもこうにも、全くかみ合わない理由はここにあると、私は推察いたしました。

ですので、今回は、人間交差点が好き様のコメントや言葉の定義に出来るだけ忠実に沿って、お返事させていただきます。

宜しければ、それこそ『ご自身の正当性』について、述べてくださいませ。
私は、自分が一旦記事を発信した責任を取る趣旨として、受け止めさせていただきます。

では、以下、長大となりますが、一つ一つ述べさせていただきます。

>最初に・・・
>私のコメントに関してはこのコメントを含めて全文削除していただいて結構です。

いえ、折角のコメントでございますし、一生懸命書いてくださった『コメント』ですので、削除はいたしません。

どうしても気になる場合は、ご自身様で削除される分にはお止めしませんが、この記事の管理者として管理者権限のもと削除するほどのものではないと存じます。


>ただ少々の誤解があるようなので訂正をさせていただきます。
>まず、きちんとコメントを読んでくださいね。

この点は、ご自身の文章をお読み返しください。その上で『何故そのように、Echidnaが『誤解』したのか? についての原因がご自身の文章内に潜んでいないか、ご考察ください。

おそらく私の読み方は、さほど、一般基準的読解力からは外れていないと思います。

>自分自身の投稿を社交辞令と表現する人がいますか?
>抜粋させて頂いたあなたの「切望します」とゆう表現に対して「この程度の文章しか書けない私に対して意見を求めてくるなんて・・・社交辞令ですよね」って意味です。

そのように、ご自身のコメントは読めますか?

人間交差点様の書き方はこの通りです

『社交辞令とは思いますが、『僕はビートルズ』の盗作軽視や盗作賛美であるとのご意見に対しての私なりの見解をのべさせていただきます。』

この文法を素直に読めば、『社交辞令とは思いますが(=私のこれから書くことは社交辞令)ですが~(後略)』という日本語に見えます。

おっしゃることを正確に私に伝えたい場合は
『Echidnaが意見を求めるというのは、おそらくEchidnaの社交辞令でしょうが』という前置きをつける方が良かったと思います。それであれば、私も誤解をしなかったことでしょう。

もちろん『私の言質が社交辞令であった』ということを踏まえてのも表現とも、読めなくもないですが、『ミスリードさせてしまう可能性を含む表現』であったということではありませんか?

ご自身の表現そのものに他者にミスリードさせるものがあったことをして、相手に対して「しっかり読むように」と要求されるのは、お会いしたことも無い相手への文章としては、疑義を感じるところです。
(最初のコメントでも『斜め読みしかしていない』とおっしゃっているのに、他者に対しては、『しっかり読め』と要求するのもまた、疑問があるように思います。斜め読みしかしていないと公言されつつ、私には『しっかり読むように』と言うことができる感性は、やはり不思議です)

全般的に人間交差点が好き様の文体はこのように『ミスリードさせるもの』が多いと私は感じます。
それをして、私の悪意etc.と解釈されるのは、読み手である人間交差点様のご自由ですが、「しっかり読んでください」というのは、私こそ今一度『最初から熟読お願いいたします』と申し上げたいところです。

とはいえ、この先もあるので、この点はここで終わりと致します。

>①について
>そもそも批判とは、悪いところを論理的に指摘し改善を求めることを言います。
>私としてはこんな感想を持ったとゆうメッセージと記しているとうり、改善や訂正を求めている訳ではありません、よって批判にはあたらないと考えます。
>どうしても一言にまとめろと言われれば「非難」に当たるのかもしれません。


『批判』という言葉について、『改善や訂正を求めるものが含まれていなければ、批判という言葉には該当しない』とのことですが、国語的に、これはどうでしょうか?

対案なしの批判(ネガティブ・キャンペーン的なものなど)は、いくらでも『批判』と言いませんか?

少なくとも、人間交差点様の独自の定義づけも間違ってはいないかもしれませんが、『改善訂正要求を含まない批判』というものもあると、多くの日本人は日本語として読解するのではないでしょうか。

といいましても、ようやく、人間交差点様の言わんとすることが分かりました点は、感謝いたします。やはり、言葉の使い方とは難しいものですね。自戒を込めて反省をしたいと思います。

とはいえ、逆に、今度は何故、『私が意見表明をしたら、非難されなければならないのか?』という疑問が生じるのですが。

批判ならば、まだ分かりますが『非難』とは、相手を誹謗するという意味に近い語感を含みます。

批判ではなく、私は、人間交差点様に『非難』されたのですね。

その点は、良く分かりました。

そういう意味では、なんら建設的でない感情に基づく『非難』が前提であるのですから、これだけコメント返しを続けても相互理解が不可能になるばかりなわけです。

納得いたしました。ありがとうございます。


>②について
>コメントの内容については、あくまでこのようなメッセージが含まれているあるのではないかとゆう可能性的な記述です。
>絶対的なメッセージとして書いてないのはお解りですよね。
>完結まで読んだ人が受けるイメージがそれぞれのメッセージです。
可能性を残した状態で絶対的な評価をして主張を振りかざしているのがおかしいと言っているのです。


では、作品については『完結前』は、読者は何らの反応や意見を表明することも『おかしい』ということでしょうか?

それはまた珍妙なご意見ですが、一つのご意見として拝聴させていただきます。

そうですか。

私は、完結前であろうとも、『完結前でも感じたこと』を意見表明する自由程度はあるものだと思ったのですが。

完結前には、思ったことを言うのはいけない。そうですか。すごいご意見ですね。びっくりしました。

なお、そもそも意見に『絶対的』なるものはあるのでしょうか?
私はないと思います。

よって、私の意見もまた『絶対的意見』ではないこと程度は、読み取っていただきたかったです。
(散々それも冒頭からずっと言い続けていることでもあります。あくまでも、私があの時点で感じたことにすぎないのは、ブログというものの性質上当然のことです。人間交差点が好き様の感性はやはり不思議だなあと、目から鱗の気持ちです)

>このマンガが面白いかどうかは人それぞれですが、文句を言いつつ読んでいる貴方にとっては面白いのでしょう。
>評論家以外の人は面白くないものは読みません。


面白いですよ? 申し上げておりませんか? 私は、この漫画について、すでに初期段階とは違う視点で楽しんでいると、幾度か申し上げたはずですが?

興味深く推移は見守っておりますし、完結まで楽しみにしておりますよ?

今更のご指摘ですが、私からのコメント返しにもそれは記載させていただいたはずですが・・・・読み飛ばされてしまったのでしょうか? 残念です。

>ちなみに私はコミックスを購入しているタイトルについては連載中は読んでません、みずからネタばれを作っているようなものですので、ですから雑誌は購入しているタイトル以外を基本的に立ち読みです。


立ち読みで、雑誌のカラーに合う合わないまで語ることができるのは素晴らしい感性の持ち主でいらっしゃるのですね。

てっきり、モーニングの熱烈なファンで、雑誌も購入し、コミックスも購入されているのだと最初のコメントでは推察しておりました。大変失礼いたしました。

>③について
>ちゃんと前後の文を読んでくださいね。
>深読みとか突っ込むとって書いてるでしょう、私が例に出した作品に対してそう感じながら読んでいるのではありません。あくまでそのような目で見るとこんな側面が見えるでしょうってゆう例です。


この点は失礼いたしました。

「突っ込んで読んでも、私にはそのようには到底読めない(よほどに偏見を持って誹謗中傷前提で読むならば、そう読める方にはそう読めるのかもしれませんが)」ものでしたので、『ならば、根拠をお示しください』とお尋ねしたまでです。

なお、私の基準での『突っ込んで読む』レベルですと、とてもとても、前回の人間交差点が好き様のようには読めません。どう突っ込んで読めばそうなるのか、逆にお教えいただきたいです。本心より。

******ご参考までに、前回の人間交差点が好き様のコメントより抜粋*****

>で・も・ね、マンガに対して、そんなに目くじら立てて、深読みして、問題提議しなくていいんじゃないのってゆうのが私の本音です。
>結構深く突っ込んじゃうと今までの漫画家も結構きついよ・・・・。
>そうゆう目線で突っ込むと

>てづかおさむ=差別増長・不正行為の正当化
>ふじこふじお=人権無視・作画スタイルの盗作 
>ヤンキー系のマンガ全般=暴力賛美・迷惑行為正論化
>時代系マンガ全般=間違った時代認識の増長

***************抜粋終わり******************

>ちなみに私の蔵書コミックは5000冊以上あります、それだけあれば当然のことですが、手塚治虫もふじこふじおもヤンキー系も時代系も少女系も料理系も恋愛系も何でもあります。
>先にも書きましたが、面白いから読んでいるのです、深読みしすぎると面白く読めなくなる可能性があります。


深読みでもツッコミでも楽しく読むことは可能ですが、連載中でも問題あるものは存在する私自身は思います。

また、別に僕はビートルズは『深読み』しないまでも、『創作に対して、ちゃんと丁寧に盗作という毒の危険について考えているのか???』という疑問は、普通感じるものではないでしょうか?

当初のコミックスで『それはビートルズへの裏切り』をキャッチコピーで出した作品ですから、私基準では、別に、あの作品に問題意識を持ったことは、単純に素直に読んだまでのことです。

むしろ今の方が『次の週はどんな行き当たりバッタリの、笑える展開にしてくれるのか、最後はちゃんとオチをつけられるのか?』を『楽しんで』おりますので、深読みせずとも楽しく読んでおりますので、ご心配なく(これも書かせていただいたはずですが、念のため再度書いております)



>私から・・・貴方は議論をしていないと記していますが、誰でも見ることのできるWeb上で意見を表明し、その意見に対し批判・反論(自分以外の意見)を受け付けている時点で問題提起になり、意見を交わしている時点で議論を行っていることに気がついてますか?
>それぞれの意味を調べてみてください。


では、今少し噛み砕いて申し上げます。

これまた何度目かの繰り返しになりますが、私は、何度も申し上げております通り、『私の意見を一つの記事』としてブログという媒体に掲載したに過ぎません。意見交流も議論も求めておりません。

ただ、異論反論を受け付けておりますのは、素人意見であろうとも、発信者として異論反論を受け付けるのは義務だと考えているからです。

そして、わざわざ『コメント』を寄せてくださった方にお返事として『コメント返し』をさせていただいているのは、それもまた『様々なご意見をくださった方への礼儀』であると認識しているからです。

そもそも議論の場に設定しているわけではありませんし、何かの意見を戦わせているつもりもありません。

もっとも、私の冒頭の『意見』について誤解がある方には、コメント返しの中で咀嚼して申し上げてはおりますが、それでさえ、『意見をおっしゃった方の誤解を解くため』にすぎず、議論として何か結論を求めているわけでもなければ、他の方の見解を否定したり自分の結論に誘導しようとしたりというプロパガンダをしているつもりは毛頭ございません。

おそらく、これも『議論とはなんぞや?』の定義が、人間交差点が好き様と私とで、相当に違うためかと推測いたします。

つくづく『批判』『非難』『感想』『議論』・・・この4つの単語の語彙だけでも、私と人間交差点が好き様との間には恐ろしく乖離があるようですので、コメントがいつまでもかみ合わないのだなあと、しみじみ噛み締めております。

>私のコメントに対してあまりに辛辣に不可や落第や独自の持ち味などと御言葉いただき不安になりましたので、知り合いの地方紙の編集者に全文見ていただきましたが、私の文章には「句読点」「変換ミス」「タイプミス」「間違えた表現部分」はあるものの文章として破綻しているものではないとゆう批評をいただきました。

人間交差点が好き様の文章は、分かりづらくはありますが『破綻』とまでは言えないと私も思います。

ただ、残念ながら繰り返しになりますが、それこそ『感想』や『批判』といった基本的な語彙についての理解からして遠く離れすぎているために、私にとっては『かみ合っていない落第点なコメント』と申し上げるしかなかったということです。

今回のご指摘でようやく原因が掴めたことは、一つの進歩であり嬉しく思います。

>貴方の文章につきましても同じようなミスはあるが文章的な破綻はないとの事です・・・・が、読み取り方に悪意もしくは意図した偏見的なところがあるとゆうことです。どうぞお気をつけください。


悪意とは、どのような悪意でしょうか? 偏見とはどのような偏見でしょうか? 『意図した偏見的なところ』というのは、どういう点でしょうか?

できれば、お教えください。そのお知り合いの地方紙の編集者の方に詳しく私がお教えを乞いたいところです。
悪意や意図した偏見的な文章になっているのであれば、私は己の文章をより厳密に検討しなければなりません。

お教えくださる方は非常に貴重な方なので、叶うならどうぞ詳しくお教えください(コメントはもう書かれないとのことですので、無茶なお願いとは思いますが。発信者としては非常に気になります)


>最初に書いたとおり私のコメントについては削除前提ですので以後コメントは書き込みません。
>そのまま放置していただいても結構ですし、このコメントに対してさらにコメントしていただき御自分の正当性を示していただいても結構です。
>そもそもその権利は貴方しかないですけど(笑)

削除はいたしませんし、宜しければどうぞお書きください。

ちなみに、「私の正当性を示す」ために私がコメント返しをしているように、人間交差点が好き様の今回のコメントは読めますが、誤解ですか? 私は、読み方を間違えておりますか?

別に私は、『私が正当である』とは今までも一言も申し上げた覚えはないのですが。

繰り返しになりますが、私はただ、冒頭の記事にて申し上げた通り『私はこの作品には問題がある』と言う意思表明をし、コメントをくださった方には敬意を込めてお返事を返しているだけです。
そして、その中で、私の意見を誤解されている方には説明義務を尽くしているだけです。

自分が正当であるなどとは、一言たりとも申し上げておりません。


>最後に・・・・
>マンガとは人間の夢・希望・欲望・願望などを表現するひとつの手段です、その手段を使い作品を発表すればその作品は作者以外の人が自分を表現をするツールにもなります。
>ですので貴方の盗作に対しての思いをマンガを題材にして表現したことは間違いではないでしょう、しかし、私や他の方のコメントに対しての反論がもしも意図した読み違えでないのなら・・・・・・、もう少し読解力をつけることをお勧めします。


読解力は、人間交差点様こそ、少しばかり磨いていただきたいと思うのは言いすぎでしょうか?

そもそも私は、純粋に『この作品について、私は問題があると思う』と述べたにすぎず『盗作問題を提起するツール』に用いておりません。

この点も相互理解を阻む言葉の定義の違いが多大に横たわっているのかもしれませんが、ご理解いただければ幸甚に存じます。


>貴方が漫画家や編集者・出版社に絶望せず、マンガライフが楽しいものであるように願っております。


楽しみたいから、こうした意見も表明しているのです。

『売れるものばかり』に目がいくあまりに、『創造』ということへのデリケートさについて、どうにも無頓着にしか思えなかったこの作品についての問題点を意見表明したに過ぎません。

なお、それはマンガに限りません。

音楽、映画、小説、絵画・・・・全ての『創作』の分野において、創造というもののエネルギーがこの国においては衰退しているのか? という危惧の象徴的作品であると『僕はビートルズ』については見ております。

それだけです。

またしても、長々と、そして失礼な言質の多々ございましたこと、申し訳ございませんでした。ありがとうございます。
by Echidna (2012-02-02 01:59) 

tim-tam好き

はじめて書き込みをします。echidna様が冒頭の記事を書いてほどなくしてからのファロワーです。初めて書き込みをするので、ルール違反やマナー違反等があるかもしれないので最初に謝っておきます。

 「僕はビートルズ」をタイトルに興味を覚え読み始めました。これってビートルズを連想させるような架空のバンドの曲を盗作するという設定ならまだしも実在したビートルズと彼らの楽曲を盗作する設定には怒りを覚えました。(ただビートルズを連想させるような架空のバンドという設定ならそもそも興味すら惹かれないが)
 また、こんな話、ポールやリンゴから訴えられるぞとも思いました。まあ、彼らがこの漫画を読むなんてことはないと思いますが・・・
 
 そんな感想を持っていた時にechidna様の記事に巡り合いました。これほどまでにこの作品から衝撃を受ける方が存在することを知り、「僕はビートルズ」という作品の楽しみ方が一気に変わりました。というのも、〈‘今週はこんな展開になったぞ、ありえねー!’さて、echidna様や他の皆様はどのように思っているのだろう?〉という具合にマンガとこのブログをセットにして楽しんでおりました。

 マンガのほうも無事?最終回を迎え連載が終わってしまいました。結局echidna様はじめ皆様が危惧されていた通り(ある意味期待通り?)めちゃくちゃな終わり方でしたね。

 ・FAB4がなぜ・どういう大義名分でタイムスリップしたのか?
 ・タイムスリップの結果何がどう変わったのか?
 (‘ファビュラスフォー’という実在しない新曲は生まれたようですが)
 ・ビートルズは歴史通りにデビューして歴史通りに世界に影響を与え、  213曲を発表して解散って、ちょっと待て、fab4が先に発表した楽曲  も返すと言われて、はいはいと受け取ってビートルズとして発表したっ  てこと?SNB(そんな馬鹿な)
 ・FAB4のメンバーが「僕たちはビートルズじゃない」?(なめとんのか)

 あげていけばきりのないこのような疑問のどれにも答えることなく終わらせてしまう作者の力量にも恐れ入った。
 それと同時に最後まで読んでみて、この作品がなぜ大賞を受賞できたのか、講談社の選考基準はどうなっているのかという新たな疑問もわいてきた。
 
 どうせFAB4のメンバーもタイムスリップした日までその世界に残るのなら、1980年12月8日にニューヨークに集結してみんなで協力してジョンを助ける、くらいのことをやって欲しかったなあ。

 長々と駄文を書いてまいりましたが、実はechidna様にお願いがあって書き込みをしたのです。
 マンガのほうは完結しましたが、すべてを読み終えてのechidna様の、この作品に対するご意見がまだ掲載されておりません。上記のような楽しみ方をしておりましたので、私の中ではまだ「僕はビートルズ」が終わっておりません。
 ぶしつけで、無礼でご無理なお願いだとは重々承知しておりますが、何卒私の願いを聞いてくださいませ。
by tim-tam好き (2012-02-28 23:30) 

Echidna

tim-tam好き様
コメント&リクエストありがとうございました(笑)
よもや、私の「最終回感想」をお待ちの方がいらっしゃるとは夢にも思わなかったので、正直とても驚いたのですが、好意的なコメントはとても嬉しくもありました。長い長い記事になってしまったのに、お付き合いありがとうございます。発信した者として、こんな風に私の記事をお読みくださった方がいらっしゃったのだなあというのは、望外の喜びでした。

さて、折角のリクエストですので、僭越ながら・・・

まず、最初に感じたのは『これでやっと、モーニングという大部数で、このどうしようもない作品が垂れ流されることが終る。良かった』でした(苦笑)

コメントをいただいた皆様にもご指摘されておりました通り、勿論、『最後まで見なければ分からないと思いますよ?』ということもありましたので、実際毎週しっかり見ておりました。ある意味、好きでもないマンガを『まだやってるよ・・・・これ・・・いつ終るんだよこれ・・・つか、終らせられるのか?』と話が進めば進むほどに支離滅裂さに、『これが今の日本のマンガの重鎮の描くものとして多くの人々に支持されるものなのか? 読者のレベルはそこまで下がっているのか?』と、鎮痛な思いをしながら眺めていた連載でもありました(まあ、ある意味、ここまでどうしようもない話で、ツッコミが限りなくありすぎるところを、毎回、『ふ・・・また、むちゃくちゃやってるよ・・・車田マンガならともかく、青年誌でこれやってどうするんだか・・・』と冷笑する楽しみという意味では、ある意味楽しんではおりましたが、これはまあ、そういう『冷笑する楽しみ方』を教えてくださったコメントをくださった皆様のおかげとも言えます。


なので、終っての感想は一言で言えば
『ああ終った。終って良かった』に尽きるのですが、もうちょっと付け足しますと『やっぱり、最初から嫌な予感がした通りのどうしようもない結末だったなあ』というのと『これを好きだと思って、このマンガをコミックスで揃えて、もちろんモーニングも定期購読してお金と時間を費やした人々は、どんな思いをされているのかなあ』ということでした。

まああの最終回に『感動しました!』と思われた方が多数ならば、ある意味良いのですが、私は『またジパングの二の舞かい・・・』とあっけに取られるばかりでした。

冒頭の記事でも申し上げております通り、別に『盗作者』をモチーフにした作品であろうとも私は構わなかったのです。

私が最初から最後まで、この作品に多大な違和感を覚えたのは、『創作者であるはずの描き手も出版社も何の悩みもなく、ビートルズの作品を盗作するというキャラクターをあっけらかんと描いて、これを垂れ流している』というところでした。

もっと言えば、『タイムスリップしたビートルズを熱狂的に愛する者が犯した罪』という話なら、まだ良かったのですが、結局、タイムスリップという前提にもかかわらず『歴史は変わらず、かつ、この盗作者達は音楽そのものからも、ビートルズごっこをした後は趣味だけで満足している』という、真に音楽あるいは創作を愛している者であれば信じられないほどの『いい加減さ』が『作中では、全肯定』の上、『僕はビートルズ』というタイトルの癖に『俺達はビートルズじゃなかったんだ』がオチだったという、『じゃあ、あんたたち、なんだと思ってたの?!?!?!』と、顎が外れそうなあっけらかんぶりに、絶望というより、唖然呆然。

まあ、やっぱり『終って良かった』の一言になってしまうわけです(苦笑)

ちなみに、フィクションだから何でもいいじゃないか、とのご意見もいただいていたのですが、個人的には『フィクションだからといっても、なんでもいいというのではない。フィクションだからこそ、くだらないものは描くな!』という趣旨での作品を描かれている島本和彦さんの『燃えよペン』というかなり古典的なマンガなので、古本屋でしかめぐり合えないものですが、ここに描かれていた『多くの人々の目に触れるマンガであるからこそ、くだらないフィクションは描くな』は至言だなあと思ってしまいました(偶然友人が貸してくれて、目ウロコでした。いや、実に、僕はビートルズは私にとっては、『くだらないフィクション』そのものでしたので)

そんなわけで、私にとっては『くだらないフィクションが終ってくれて良かった良かった』につきてしまうので、最終回の感想は・・・実にこれまたつまらないものになってしまって申し訳ないのですが、やっぱりこれですね。

『最初から音楽捨てても生きていけるような連中に盗作させて挙句に、盗作したものは返却可能などという訳の分からないくだらない音楽マンガを描くぐらいなら、貴方は二度とペンを握らないでください。うっかり何かを期待した人々に絶望を与えるだけですから』

この作品で言うなれば、ファブフォー(コピーバンドの連中)の音楽に最初に触れて、彼らの作品だと信じて好きになった多くの人々が『実は、騙されていた?』と思った時のショックはどれほどだろうに・・・と思うのですが、不思議なほど、作中の彼らの関係者は『自分達はファブフォーが好きだからそれでいい』などと、あっけらかんと受け入れていますが・・・・全員がそうなれるのかなあ???????? 無理でしょ? とか思うのですが、作中の「ファン」に対しても実にあっけらかんな扱いの作者なので、まあ、実在の読者に対しても「あっけらかん」と、なんの己の作品が発信したものの功罪など考えないのだろうなとは思いますが。

ただ、やっぱり、もうちょっと・・・まともな・・・・ビートルズの作品を盗作させるなんて、しかも、タイムスリップなんて仕掛けするなら・・・・しかも、『講談社で原作大賞』を取った原作があってというなら・・・・もうちょっとでいいので、真剣に読めるものであって欲しかったなあとの思いはしますし、そもそも講談社には『どういう基準で、どういう原作だったから大賞を与えたのか?』について、連載が終った今こそ公表していただきたいものです。

そうでないと、あの大賞自体、単に講談社が『大賞』でネタを釣って、自分達の素材にしているだけ、または、箔付けして『売る』ためだけのものだったのかなと疑わざるを得なくなります。

となると、やっぱり講談社自体の体質が『売れればOK!所詮相手は消費者!金出してくれればいいのさ! 責任? お金に対応するだけのコミックスなり雑誌というブツは渡しているんだから対価は見合ってるでしょ? それ以上、僕らになんの責任が? 僕らも生活あるんだから!』ということなのかなと、日本の未来への創作について暗澹たるものを感じたりもいたします。

結局、最初の記事のままです。私は、この作品が最初から肯定できませんでした。最後まで見て、やっぱり肯定できません。

よって、最後まで言います。

世の中の全ての人が『僕はビートルズ』を名作だと言ったとしても、私一人だけは、あの作品は許容できません。

そして、これを言うことが、読者としての私の責任だと思うから、私は言うのです。

長々と失礼いたしました。ありがとうございました。

追伸: 「くだらないフィクションを描くな!」は島本和彦さんの『燃えよペン』という作品の中の一節です。

創作とは何か?について、「全てのマンガ家がこうだと思ってもらいたい」で始まるこの作品は、「僕はビートルズ」の対極的名作だと思います。
レビューだけでも、参考になる熱さです。

http://www.amazon.co.jp/%E7%87%83%E3%81%88%E3%82%88%E3%83%9A%E3%83%B3-%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%B3%B6%E6%9C%AC-%E5%92%8C%E5%BD%A6/dp/4884755227/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1330529072&sr=8-2
by Echidna (2012-03-01 01:11) 

キタ

Echidna様。以前、キタという名でお邪魔いたしました。この話題にはすっかりウンザリしておられるかと心配もしておりますが…。

ひょんなことから「僕はビートルズ」について批判をされている複数の方のご意見を読み、それに対する若干の違和感を感じて、お目汚しとなったような愚論を考えていたところ、Echidna様の批評を読ませていただき、また多くの方が賛否コメントを寄せられていたので「ぜひ混ぜて頂きたい」と勝手に参戦してしまった次第でした。これに対し、ご丁寧なご意見・補足を頂き、ありがとうございました。

この作品は「パクリバンドでも、本家より先に登場できたらホンモノになれるぞ」みたいな馬鹿げた…多くの批判はそれに対するものでしたが…ことを描く作品ではあるまい(そんなものを面白いとは思えないので)し、マコトとレイはソングライターという設定ですから、ますます「そんな筈」はないと考えました。それでは彼らは何を企んでいるのだろうと想像をたくましくし、断片的ながら「証拠」も集めて論を展開してみましたが。

いざ掲載された自分の文章を読んでみると、私が書いたような「思い込みの激しい独善的ファン」とはオレ自身ではないかと恥ずかしい限りです…。
ことに「歴史マッドサイエンティスト(?)SF」などと書けば、"愚かなる人間どもよ"などと言いたがる類の登場人物が活躍する「ドタバタユーモアSF」などを想像されて違和感に苦笑されたことと思います(汗)。

「進化の加速」は肯定できるか、それは実はマッドな願望なのではないのか、そもそも文化の進化とは何なのか、といった思想性・思弁性を展開する可能性がある…などと、この作品について夢想し、文化の進化と影響のシンボルとして「ビートルズ」に着目し、「あの時代の日本でビートルズは可能だったか」というテーマと重ねながら、そのようなテーマを描く作品ならば、これはなかなか凄いなと…。
一面で、軽い感じの印象を持つ作品でしたから、重い内容を丸ごと描くことは無理としても、何か触れてくるものがあれば十分な作品ではないだろうか、などとも思っていました。
もちろん、私の夢想のアテが外れたとしても(大外れでしたが)、埋め合わせに別のモノがしっかり描かれていれば充分、満足したのですが。

どうもこの作品のその後の展開は…私の勝手な妄想などどうでもよいのですが…結局、何が面白くて描かれたのか、どうも「リクツはともかく、自分がビートルズになれたと思えたら、ドキドキするじゃん」以上の内容はなかったのではないかと思わざるを得ません。ちょっと残念に思います。
作者自身「ビートルズって結局、何だったんだろう」ってことには、意外にもあまり興味がなかったんでしょうかね、折角の面白い題材だと思うのに。

>ただ、やっぱり、もうちょっと・・・まともな・・・・ビートルズの作品を盗作させるな>んて、しかも、タイムスリップなんて仕掛けするなら・・・・しかも、『講談社で原作大
>賞』を取った原作があってというなら・・・・もうちょっとでいいので、真剣に読めるも>のであって欲しかったなあとの思いはしますし

これらについては、残念ながら、ホントそうですね、と思います。もったいないなあと。

Echidna様のご意見は「創作者の喜びと、ホンモノに接した受け手の喜び」が成立する瞬間の崇高さを何より「特権化」しておられる立場からの批判として「特異性がある」ものと感じます。そのことを非常に興味深く思いました。
ご意見に対して再反論をしなかったのも、そういう観点からの批判は確かに十分成立する、と納得したためです。出版社の「創作に対する姿勢」への絶望という点に関しては、正直違和感がありましたが、それは単に私がEchidna様ほど「創作の崇高性」に対する繊細な感受性を持たないからかもしれません。
またご指摘にもあったように、創作者(シンガーソングライター)のくせに、創作者が作品を奪われることの苦しみと失望について、彼ら自身がどう意識しているのかは、確かにまるで不十分にしか描いていませんし。そうなると結局「その辺はどうでもいいから、パクリでもなんでも先に出したらこっちがホンモノになるじゃん。すげえじゃん」なだけの内容になっちゃってるわけですし…。

いずれにせよ、ご意見、大変楽しく読ませていただき、勉強になりました。ありがとうございます。またしてもお目汚しの長文、済みません。
by キタ (2012-03-03 16:00) 

Echidna

キタ様
お気遣いありがとうございます。
いや・・・むしろ、キタ様の方が、あの作品に期待されておられた分、今、さぞ、落ち込まれているのではないのかと心配なのですが、実は、私があの作品について『好きになれない』と思ったことの理由の一つは、この『この作品を好きな読者のことさえ大事になど全くしていないであろう作者の姿勢』がどうしても、作品から透けて見えたことにもありました。

創作者が創作物を奪われることについて「あっけらかん」としか描いていないことについては、散々この記事やコメントでのお返事でも書かせていただいたところではあるのですが、この作品、同時に『ファブフォーと最初に出会って、ファブフォーを好きになった人々が、ファブフォーが偽者と知った時にどれだけショックを受けるか?』についての思い遣りが皆無なところも、なんとも、後味の悪さを感じて、それはそのまま、この作者の作品の創作姿勢そのものとも重なり二重の意味で不快であったのです。

実際、危惧しておりました通り、この作品を期待しておられたキタ様のような方の思いをことごとく踏みにじってこの作品は終了しているわけで・・・。


つくづくと、この作品は『創作』というものを、とことん『大事になどまったくしない。単なる消費物としか思っていない』そういう作者のスタンスで発表されたのだなあと思う次第であります。

その意味でも、やっぱり・・・出版社には、絶望といいますか、暗澹たる気持ちは拭えませんが、それ以上に、やっぱりこうして『愛読者を裏切る(それも、あっけらかんと説明もなく)』作家や創作姿勢は好きにはなれません。

キタ様、おつらかったと思います。
私個人的には、キタ様がいろいろと考察されてくださったような展開になってくださったら、いっそどれだけ私も幸せだったろうなあと思わざるを得ません。

その意味では、キタ様の投稿コメントはとても楽しかったです。
ありがとうございました。

傷心から、早く離脱されますことを心より祈っております。
にしても、『期待したファンを裏切るファブフォー』=『作者そのもの』に見えてしまうのは気のせいでしょうか?・・・・つい、ダークなことも考えてしまうのでした。
by Echidna (2012-03-05 00:10) 

ヨシスタジオなか園

はじめまして。
もし、ビートルズがファブフォーの曲を聞いたとしたら
全く違う物を創造したと思います。
クリエイターなら当然だと思います。
歴史は全く違ったと思います。
ペンタトニックとブルーノートの狭間で
おそらく日本の音階までも取り入れた
不思議な音楽を作り上げたかもしれません。
ビートルズはおそらく
ファブフォーがレコードにした物は
自分達で気に入れば、ファブフォーの曲としてクレジットしながら演奏し、
もっと違うオリジナルの素晴らしい音楽を作り上げて発表したと思われます。
コロンブスの卵のような。

ちなみに
メジャーペンタは ド、レ、ミ、ソ、ラ、ド
日本の律旋法は  ド、レ、ファ、ソ、ラ、ド

ペンタトニック・マイナー(ブルース・ペンタトニック)は
ド、ミ♭、ファ、ソ、シ♭、ド

このブルース・ペンタとメジャーペンタが同居すること
からくるビートルズのあの特有のコード進行やメロディーは
もっと進化していたと思われます。

アメリカのロックンロールやブルース、黒人音楽、そしてインド音楽、それに日本の音楽。
ビートルズは感覚の中で人に伝わる、ベーシックでシンプルなのに新しいものを作っていたに違いないと思います。クラシック音楽にはなかった要素です。

クリエイターの感性も時とともに進化しますので、もし中期、後期のビートルズナンバーを聞いたとしても初期の頃の本人達はそれを良いとは、思わない方が リアルに思えます。
また、盗んだ音楽はその世界の中では違うトレンドが動きはじめますのでその世界での音楽シーンの中に残らない可能性の方が大きいかもしれません。
ヒットする音楽には色んな条件が絡んできます。予測は出来ません。
ファッションもカルチャーも生きています。
世の中には埋もれている、それなりに素晴らしい作品が沢山あるし。
盗んだ作品はその世界で価値のないものに変貌しているかも。

<ビートルが良いと感じたのは>
・プロモーションの映像。新鮮でした。その頃プロモーション映像なんてありませんでしたから。
・今までに無かった音の展開。(クラシック音楽には無かった)。期待を裏切るコード進行やメロディーです。今ではあたりまえですが。
・最後に目新しいファッションセンスでした。

59歳のおやじより。


by ヨシスタジオなか園 (2012-05-02 10:05) 

Echidna

ヨシスタジオなか園様
コメントありがとうございます。

>もし、ビートルズがファブフォーの曲を聞いたとしたら
>全く違う物を創造したと思います。
>クリエイターなら当然だと思います。
>歴史は全く違ったと思います。

そうですよね(笑)
いくら、『エンターテイメントで、フィクションです!』と言っても、『盗作した音楽』が、本来の(それもまだ作ってもいない未来の作曲者達に)『返却可能』で、かつ『歴史は変わりませんでした(?)』って…(汗)

そんなアホなフィクションは、フィクションとしても『バカですか?』と、何故、誰も突っ込まれないのか? ついそれ自体を未だ不思議に思う、私です(笑)

まあ、もう終った作品ですので、今更どうのこうの言うつもりはないのですが、それにしてもフィクションならフィクションらしく、逆に『壮大な嘘』を、それこそエンターテイメントとしての説得力と楽しさと『おお、これはありかも!』と、読者をねじ伏せるだけの何かが欲しかったな~

と、つい思ってしまうあたりは、未練がましいとも思いますが

(…ほんとに、ふつうに考えたら、まさにヨシスタジオなか園様のご指摘の通りなんですよ。なので、それを覆す何かが、あの話は『前提として必要』だったと思うのですが、それが『まったくない』のに、講談社で200万円もの賞金を差し上げるほどの『原作大賞』の意味と価値ってどこにあったんでしょうね?)

とはいえ、ま、それはそれとしまして…

ブログ拝見しました!

あんまりにも美味しそうな料理の数々と素晴らしいご趣味のセンスが素敵でしたので、RSSにてお気に入りに入れさせていただきましたv

これからのヨシスタジオなか園様の更新、一読者として楽しみにしております。

音楽的見地からの素敵なコメント、本当にありがとうございました。
楽しく拝読させていただきました!
by Echidna (2012-05-02 15:11) 

Mie

はじめまして。
突然の書き込み、失礼いたします。
連休の夜長に「僕はビートルズ」を読了して、いろんな意見が読みたくてここへたどり着きました。

Echidna様のご意見も、皆さんのご意見も、大変興味深く拝見しました。
(ここまで全て読んだかいがありました)

私も、思ったことを書きたいと思います。

私は、結構楽しんでこのマンガを読みました。
主人公が(最初から一貫して)悪の方向に進んでいくのを、楽しめるか、憤りを覚えるかは、テーマにどれだけ思い入れがあるかによるのでしょうね。「ビートルズ」が偉大すぎるゆえ、これだけ意見が分かれるのだろうと思います。

「創作者側のキモチが描かれていない。パクられた側の苦悩をちゃんと描かないと・・・」とのご意見ですが、読者は、Echidna様が思っていらっしゃるよりちゃんとこの点を踏まえて読んでいるのではないかな、と思います。
悪いことと解っている前提で、シチュエーションを楽しむマンガだと思いました。泥棒しちゃダメだけど、キャッツアイの華麗な(?)盗みに見とれる、みたいな。・・・うーん、うまく例えられてませんね。でも、私の感覚としてはこれに近かったように思います。

ラストが尻すぼみであった点は、Echidna様と同じ感想です。
特に、ビートルズが登場し、ファブ・フォーが解散してからの経緯を全く描かないのはちょっとズルいです。

以上、ビートルズのコピーバンド初ステージで、ガッチガチに緊張して足をつったおっさんドラマーの意見でした。
なにかご感想があれば、ご返信いただけるとうれしいです。
by Mie (2012-05-04 05:32) 

Echidna

Mie様

コメントありがとうございます。そして、この、えらい長大な(…もはや、この記事自体が掲示板のような…)、読破は大変だったと思うのですが、お読みいただいて本当に感謝です。

はい。ここでの皆様のご意見は、とても興味深い真摯なものが多く、その意味では記事を最初に書いた私は、ブログの管理人冥利に尽きるかもしれません(笑)

ちなみに、Mie様のご意見ももちろん「アリ」だと思います。

ただ逆説的ですが、個人的に私が「僕はビートルズ」というあの漫画に対して、未だに「好きにはなれない」のは、結局のところ、「楽しめるように描けていない」と思えてしまうからなのだろうと思います。

ご指摘の「キャッツアイ」のように…あるいは、それこそ、古典ですが、「アルセーヌ・ルパン」シリーズ(※「ルパン三世」ではなくて、あの古典ですね)、ドストエフスキーの「罪と罰」、あるいは、太宰治の「人間失格」、夏目漱石の「こころ」etc.etc.

漫画のジャンルに固定するならば、「うっかりついた嘘がきっかけで、主人公があれこれと大変なことに!」という筋立ては、ライトテイストなものを中心に、むしろ王道とさえ言えるでしょう。

ですが「キャッツアイ的漫画は、みんな面白いか?」と言われれば、「キャッツアイは面白いけど、泥棒漫画が全部面白いわけでもないしなあ」というのと同じように、例えば、ルパン三世は、原作、アニメ各種色々ありますが、特にあのアニメ各種については、あれの全部が全部大好きという方の方が、おそらくは少数派でしょう。
泥棒漫画・アニメでも、面白いものとそうでないものは歴然とあります。

そしてあくまでも、私が楽しめなかったのは、『私個人』の『単なる感想』でしかないということも、もちろん承知しております。
ただ、どうしても『私』にとっては、あの作者のあの編集部のあの出版社のやり口(『僕はビートルズ』を創作する姿勢そのもの)が、感覚的なものかもしれませんが、どうにもこうにも肌に合わなかったのです。

楽しめたらよかったのになあとは、今も残念に思う作品でもあります。

特に、ラストの尻すぼみはご指摘の通りです!
ええ、ずるいというか、『そこがちゃんと描けないなら、最初からこの設定での作品を描くこと自体、この作品を楽しまれてきた読者の皆様方に対して失礼だ』とさえ思います。(私のように思い入れがない読者ならともかく、楽しまれている方にとっては、あのいい加減な幕の閉じ方は、作者らがいかに読者のことなどなんら考えていないことの証左のようにさえ思えてなりません)

あの作品を『楽しく読んでいる読者の皆様』が存在しているというのに、結局、適当なラストで終らせる。『作品のラストで、納得させるだけのものを全然描かないで済ませてしまう』。

かなり初期の段階から、そうなるであろうことが予測できてしまったこともあり、余計に私は、この作品が好きになれなかったのかもしれません。

しみじみ残念な作品だなあというのが、未だ偽らざる感慨でもあります。

足はご無事でしょうか? どうぞお大事に。
ちなみに、私としては、ビートルズに限りませんが、いわゆるコピーバンドは、コピーバンドであるからこそ、愛おしい存在な気がします。オリジナルへの愛に溢れた、そして、オリジナルとは別の味がそこにある。そういうコピーバンド。それが好きな、私には、だからこそ、僕はビートルズは、つくづく『合わなかった』だけなのかもしれません。残念なことです。
by Echidna (2012-05-04 18:48) 

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